2009年3月アーカイブ

先日、文化系トークラジオLifeの「Life存続サミット!」回を見学させてもらいました。

いつものLifeの時間に、目の前でcharlieさんをはじめ、サブパーソナリティのみなさんがしゃべっていて、生放送のラジオが収録されている瞬間を目にするというとても面白い体験でした。

近々アップされるはずの番外編(多分、Part 2)で、少しだけしゃべってる(charlieさん、長谷川さんにいじられてる?)はずなので、ぜひ聴いてみてくださいね。

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春日大社の桜と興福寺の五重塔。春ですね。

奈良

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週末、奈良と京都を旅行してきた。旅行と言っても実家が奈良にあり、18歳まで奈良に住んでいたので「旅行」なのかはよく分からないのだけど、しかし、それでも小学生の時以来、大仏を観て、しかせんべいを買い、春日大社を歩きというようなことをした。桜はだいたい3分咲きといった感じだが、場所によっては随分きれいにさいていた。

地元過ぎて今まで典型的な奈良の観光地には随分子供のころ以来ほとんど行ったことがなかったが、今回初めて観光者の目線で奈良を旅行した気がする。歴史や景勝を楽しむことが比較的大人の楽しみだということもあるが、地元の良さは、一度地元を離れないと分からないのかもしれない。ということは、地域活性化に「余所者」が必要だといわれる理由も自然と分かってくる。地元の人にとっては、当たり前過ぎて(もしくは利害関係が直結しすぎていて)客観視できないということである。

とても短い時間だったが、自分にとっては「奈良の良さ」を随分久々に思い出した(しかし、この郷愁は京都出発間際に売店で順番を抜かしてレジに殺到する関西のおばちゃんたちによってもろくも打ち砕かれることになった..)。

前から観たいと思っていた『イーグル・アイ』をようやく観た。メインフレーム・コンピュータの暴走と生活のあらゆる情報が記録される監視社会というテーマを、現代風に比較的コンパクトかつ早い展開でまとめた秀逸なエンターテイメントだ。しかし、集合知やクラウド・コンピューティングの可能性が問われている現代において、メインフレームの暴走という主題は、どうにも時代遅れ感が漂う。スピルバーグの過去の『マイノリティ・リポート』のプリコグもメインフレームに近い概念だが、今作もほとんど同様のコンピュータ概念のままでアップデートされていない。

近い将来(というか今でも)、日常を取り巻く危機はネットワークに接続されあらゆるログが記録される時代は到来するだろう。けれども、それらの情報をどのように利用するかという目的の選択は決定的に人間に残されたままである。コンピュータの情報処理速度はさらに高速になり、記憶容量と収集されるデータは増大し、データマイニングのアルゴリズムもさらに高度になることは自明だが、その結果得られるものもまた「情報」であり、それをいかに利用するかという選択は人の手に残されたままである。

例えば、amazonのリコメンド機能は、過去の個人の購買履歴からおすすめを提示するがそれを買うか買わないかという選択の決定権は、依然として私たちに残されているという例が挙げられる。「選択」の背後には当然さらに購買行動を決定する情報を与える所与の前提が存在するが、論理的にはそれらにも存在の所与の前提があり結果として無限背進するがゆえに、こうした所与の前提に人間の決定がコントロールされているという言明は現下の時代状況ではあまり有意味ではない。

幸か不幸か、人間がメインフレーム・コンピュータに支配される『マトリックス』的状況は、コンピュータの進化を考えても近い将来訪れるとは到底思えない。おそらく「選択」の決定権は人間に委ねられ続け、直観的にそのことが人間性や人間の意味を考えるうえでも重要な意味を持っている気がする。効用関数のような論理的な前提のみならず、気分や状況に多分に左右される恣意的な人間的選択を近い将来コンピュータが行うようになるとは考えにくい。それゆえ昔からよくテーマにされてきたわけだが、既に使い古されておりオルタナティブが欲しい。

これらの理由により『イーグル・アイ』のメインフレーム・コンピュータによる支配という使い古された主題は、少なくとも個人的には想像力が全く刺激されなかった。このつまらなさは、時代状況に物語の設定が決定的に負けていることに起因するように思われる。そのことで本作の舞台となっている、かなり近い将来の状況設定の説得力が失われている。寡聞にしてあまり知らないが、流行りどころでいえばクラウド・コンピューティングや集合知のそのはるか延長線上にある社会や時代状況を設定とした物語を消費したい。全くの余談だけれど、メインフレーム支配の話題に関連していえば、個人的には『ターミネーター4』の公開とテレビシリーズの『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』セカンド・シーズンのDVD発売(共に2009年の6月らしい)を今から心待ちにしている。


昨日、半年に渡って行ってきた茅ヶ崎市役所産業活性化研究会の打ち上げがあった。参加していたスタッフのカジュアルな会かと思っていたら、服部市長をはじめ二人の副市長、部長、課長クラスの方もいらっしゃっていてとても驚いた。

何度か言及したように、この研究会は課を越えた有志の職員の方が集まり発想法やKJ法を使って、ゼロベースで事業を立案する半年に渡るプロジェクトだった。来年度4つのユニークな事業が正式に事業化されることになっている。

先例主義が前提となっている自治体のプロジェクトとしては画期的なプロジェクトである。

1)先例が乏しい。
2)課を越えた合同プロジェクトである
3)大学院生をファシリテーターに用いる

このようなプロジェクトが実現したのは、服部市長がゴーサインを出してくださったことが象徴的だが茅ヶ崎市の懐の広さのおかげである。この自治体の「懐の広さ」は重要なことを示唆している。地方をめぐる分権や高齢化、産業の状況は未曾有であり、他のアクター同様、当然自治体も試行錯誤と創意工夫していく必要がある。なぜなら過去に起きたことがない事態であるがゆえに、既存のやり方を踏襲するだけでいいはずはなく、むしろ積極的に新しいことに取り組んでいかなければならないからだ。

そうであるにもかかわらず、ある職員の方がおっしゃっていたのだが、自治体の事業は他のアクターと違って、失敗できないという、自治体をめぐる市民サイドの暗黙の圧力がある。しかし、前述のような地域をめぐる環境では、リスクテイキングしないこともまたリスクである。ことほど左様に、自治体側も市民側もコントロールされたリスクを許容する土壌を醸成することが、ソーシャル・イノベーションの実現には不可欠である。全く個人的な主観だが、自治体をめぐる一般的状況として、市民も、自治体もお互いがお互いを信頼しない、大変不幸な「負のスパイラル」が存在するように思える。どちらからでもかまわない。早急に解除していく必要がある。その意味で茅ヶ崎市役所の取り組みは先駆的で貴重な事例のひとつとなることだろう。

今回の茅ヶ崎市役所産業活性化研究会、ならびにその前進の発想支援ワークショップの各プロセスと成果を記録したいくつかの研究を準備している。夏頃までには関連する学会報告、学術論文の形で報告できればと考えている。また、今回の一連のワークショップのマニュアル化とパッケージ化にも取り組んでいて、そちらはもっと早く公開していければと思うのだが、如何せん他にも研究や仕事がある中、全て僕1人で取り組んでいるので少し時間はかかるかもしれない。

なお、自治体や商工会議所、市民団体等でこうしたワークショップやプロジェクトに関心がある方は、お気軽にご連絡、ご相談いただければと思います(gmailのメールアドレスをサイドバーの「about me」カテゴリの一番下のエントリーで公開しています)。

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昨日茅ヶ崎に置いてきた車をとりにいくために、早朝家を出たら雪が降っていた。とても風情があった(残念ながら、写真はちょっと冴えない...)。

23日、慶應は学部の卒業式だったらしい。

横浜で同期の友人や後輩と飲んでたら、そんなことを教えてもらったので、同じく横浜で飲んでたらしい井庭研の子たちと合流した。ひさびさに会って改めて思ったけれど、皆、真面目な子たちばかりである。

卒業おめでとう!

当日は既に酔っぱらってたので、改めて。

将来、どこかでコラボできたら面白いね!

先日学会で名古屋に行ってきたときの話。曲がりなりにも地域活性化とかまちづくりとかに関わっているので、せっかくなので名古屋の商店街を見たいと思って少し歩いてきた。

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JR名古屋駅は、上の写真を見ても分かるように、とても近代的な建築物であり新幹線もとまるいわば東海地区の中核的な駅である。wikipediaによれば、なんでも「世界一高い駅ビル」として登録されている。また、東口は写真は撮ってこなかったが、ずいぶん再開発が進んでいる。

でも、今回歩いてきたのは、西口(正しくは「太閤通り口」というらしい)の駅西銀座。新幹線口から歩いて徒歩5分くらいのところにある昔からある商店街のようである。この他に3大予備校やその近くが風俗店街になっていたり、オタク専門店なんかもあったりした。こういうカオスな感じのする町は、何か関西に住んでいた頃、特に大阪の町を思い出すからか嫌いではない。そういえば、取り締まりが入る前の横浜黄金町もこんな感じだった。

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とても新幹線が止まる駅とは思えない、典型的なシャッター通りである。再開発がもたらす落差は各所に存在するけど、あまりに露骨で衝撃的だった。

ちょっと検索したら、「無限回廊補完連盟」さんのサイトにたくさん写真があった。こちらを見ると、もっと駅西銀座の雰囲気が伝わると思う。

こうした光景に出会うと、地域活性化や地域再生は火急の課題なのだと改めて思わされる。まちづくりの人材についてのキーワードはよく「若者、よそ者、馬鹿者」と言われるけれど、実際まちづくりに携わっているのはあいかわらず高齢者がほんとに多い。そこを新しい発想、新しい方法でどう変えていくかが鍵になってくるのだろう。

昨日から今日にかけて、いろんな分野の80年代生まれの書き手、編集者、出版業界志望者等々が集まる会、的なものを行った。13名の方に参加していただき、ちょっとハプニングもあったけれど盛況のうちに終わった(と言っていいはず...)。

書き手というのもある意味では個人事業主(僕は全然執筆だけでは生活できないけれども...)なので、ベンチャーや社会起業家のように密なネットワークを構築すれば、将来的に何かを生み出せるかもしれないという思いつきからどんどん知り合いに声を掛けていって始まった。先行世代や昔の論壇的なものもそういうネットワーク構築の有効さを示唆しているといえるかもしれない。

もちろん、年齢の問題からして僕らの世代は書き手も編集者も、デビューしたて、成り立て、で影響力もまだまだ乏しいから、短期的な利益があるわけではないだろう。昨日だって、新しい知り合いがいろんなところでできて、みんなでわいわい朝まで飲んでただけである。でも長い目で見て、新しい繋がりから、新しい仕事が生まれてきたら面白くない? 出版業界に関してもいろいろと言われているけれど、既存の枠組みにのっかるだけじゃなくて若い世代が新しい仕組みを作っていってもいいんじゃなかろうか。

今回参加したいけど都合があわず参加できないとおっしゃってくださった方も結構いたので、是非そのうちに第2回もやりたいと思っています。


4月からあるユニークな大学で非常勤の仕事をすることになっていて、今日はその説明会だった。なんというかビジネスモデルとしてもとても興味深いものがある。。。

コラボレーションを研究してる社会(社会心理?)学者Keith Sawyerのはじめての(多分)翻訳がでた。他にジャズバンドの研究からコラボレーションを論じるなど面白い研究をしていて、以前から英語でコツコツ本を読んでいた。

D. PinkとかR. Florida、ある意味ではE. Raymondなんかも入るだろうけどコラボレーションをテーマにした本が、最近(でもないか)日本でもいろいろと翻訳されてきている気がする。コラボレーションのみならず社会起業とか地域活性化にしても、面白いのはなぜか翻訳ばかり。日本のこうした本では事例ばかりで、演繹の作業が乏しい。その点、D. Pinkらの仕事は論理的に精緻な本というわけではないが、広義の社会論に仕上げがっていて、個別の事例に関心がなくても面白く読める仕事になっている。日本の事例でそんな仕事もしていきたいなあ。



これが原著 ↓

先週3月18日に辻堂南口有志の商店とEcoSurferで、第2回辻堂南口地域活性化ミーティングが開かれました。

GURDさん、ラナンキュラスさん、Cool Offさん、クリーニング館浜見山店さん、RS-SOUTHさん、キッチンバー・デコデコさんが集まっていただきました。

地域活性化のために何をするかという問題は、そもそも地域活性化の定義すら自明ではない中で大変難しい問題です。

ひとつ言えるのは、こうして地域のお店が集まって社会関係資本を醸成していくことが第一歩であることは間違いないでしょう。参加してくださった皆様からリアルな問題をくみ上げ、それを解決するための(できればユニークな)手段を考え、さらに自治体等と繋いでいくお手伝いができればと思っています。

これからもよろしくお願いします。

既に各所で告知されてますが、charlieさんがMCをつとめる新番組「青春リアル」が始まるようです。本日22:25@NHK教育にて初回の模様。

http://www.nhk.or.jp/ss-real/

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学会報告するために名古屋に行ってきた(am6:00出発!)。4、5回目くらいの名古屋行きかな。学会ではいろいろと関心を持っていただけて、たくさんの有意義なコメントをいただいた。これは論文にしていくときに活かしていきたい。

年度末なんかも重なって使える予算もないので、残念ながら2日目はパス。ビール飲みながら味噌カツ食べて、商店街をぶらぶら見て、新幹線でビール飲みながら『徹底抗戦』を読みつつ帰宅。面白いと言えば面白いけど、blogのほうがおもしろいかな。

いつも思うけど新幹線+ビール+読書(軽めのやつ)は最高。天気が良かったから富士山も随分きれいだった。名古屋行きの詳しい話はおいおいするとして、意外と名古屋近い。そんな春の超ショートトリップだった。


勝間和代の新刊『会社に人生を預けるな』を読んだ。副題の「リスク・リテラシーを磨く」に魅かれたからである。奇しくも、先日『週刊ビジスタニュース』に寄稿した「"起業ブーム"はどこへいったのか?」で、「リスクテイクしないことがリスクかもしれない」と述べたように、リスク(とリスクテイクの仕方)に関心があって、このタイトルは明らかにリスクテイクに照準を当てた本に思えたからである。

ざっくりまとめるとこの本の中で、勝間は

1.人材流動性の高まっていく時代(≒フリーエージェント化社会(by D.Pink))では、個人の能力ではなく会社に依存したライフスタイルはハイリスク。

2.身の回りのリスクに敏感になろう。

3.カリキュレイテッド・リスク(計算可能なリスク)をとることから始めよう

ということを言っている。

僕は『週刊ビジスタニュース』で大学生やベンチャー社長のヒアリングをもとに、主に1.に近いことに言及したわけだけど、本書ではさらに具体的な「どのようにリスクテイクするか」というテーマに踏み込んでいる。拙稿は現状記述を踏まえた原因に関心があり、『会社に人生を預けるな』は現状記述を踏まえたオルタナティブの提示に関心があったともいえよう。

ということは、現状記述の後に「なぜ〜」と「どのように〜」のどちらに焦点を当てるかが、社会分析や社会評論とビジネス書を分岐する大きなポイントになってくるといえる。

そうだとすると、実は両者の違いはそれほど大きくない。社会科学を専門にする自分としては両方を射程に納めることができれば、仕事の幅が広くなるなあと思ったw もしくは「ビジネス書の社会学」もできるww

いずれにせよ、勝間和代や梅田望夫の言説は1990年代後半〜2000年代前半の雰囲気に強い影響を受けた僕にとっては、論理的に納得するというよりもノスタルジー(というにはまだ早いか)も含めて大変親和的である。具体的には例えば、ただの「いい人」ではなく、ある意味では冷徹に現状を踏まえた上で、あえて「オプティミスティックな態度を取る」(特に梅田は各所でそう宣言している)という姿勢だろうか(そういえば、以前id:klov君が『思想地図』vol.2の僕の論考に関連して似たようなコメントをくれていた)。

このようなことを前提とすると、彼らの主たる読者層と、ネット起業ブームや不況などの影響で、比較的他の世代よりも会社依存のメンタリティが弱く、向上心・向学心の高い僕より少し上の世代(いわゆる「ロスト〜」と呼ばれる世代ででしょうか)が重なって見えた。




先日、ソフトバンククリエイティブ『週刊ビジスタニュース』に寄稿した「"起業ブーム"はどこへいったのか?」がアップされました。

http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3357

切込隊長さんの連載と一緒に配信していただいたのはうれしいですね。

ソフトバンククリエイティブ文芸&学芸編集部(こちらから『週刊ビジスタニュース』の配信登録できます。)→

http://www.sbcr.jp/bisista/

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先日行われた平成20年度神奈川県ボランタリー活動奨励賞授賞式の写真をいただきました。EcoSurfer代表の堀さんと一緒に松沢知事から表彰されたわけです。惜しむらくは、ばたばたしていてカットにいけておらず相変わらず僕の髪がぼさぼさだったことでしょうか。。

しかし、この写真を見ても僕たちが参加者の中で格段に若いことが分かります。おそらく当日の参加者の中で、僕が最も若く、堀さんでさえ5本の指に入るくらいだったのではないでしょうか。「若い」ことが素晴らしいというようなことを言いたいわけではありません。ただ、政治的影響力という観点では、投票数では相対的に強い影響力を持てない若年層こそ、直接自治体や行政にコミットできるこうした活動にもっと参入していく必要があると思います。そうでなければ、若い世代の発言力や影響力は相対的に低下する一方だからです。ちなみに、個人的には若年層の参加者が少ないからこそ、このような分野は僕たちにとってはブルーオーシャンだと考えています。

撮影

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何かの撮影やってた。臨海パーク@横浜。レンジャー? 仮面ライダー?

現在、地方自治体では様々な官民の恊働事業の募集がなされている。しかし、各所で言われているように、問題は手続きが大変煩雑で新規参入が難しいことを実感している。

もちろん、自治体にも理由があるのは承知している。怪しい、既得権益団体のようになっているNPOも少なくないし詐欺行為を働く団体すらあると聞く。「失敗が許されない」自治体のプロジェクトでは、先行事例があり、安全そうな(つまり自治体側がよく「知っている」)団体が選定されるのだろう。手続きの複雑さは一種の参入障壁ともいえるかもしれない。つまり、それに対応できるNPO側の成熟度を求めるという暗黙の基準ということである。

けれども、地方の衰退は未曾有な事態であり、従って「地域活性化」の方法は先行事例を模倣しているだけでは十分ではなく、もっと試行錯誤と創意工夫、新規参入が必要なはずである。その文脈でいえば、市民側も回収可能な自治体プロジェクトの「失敗」を認めていく必要があるのかもしれない。

自治体を非難しているわけではない。まちづくりや官民パートナーシップに関する各所で目にする市民(や市民団体)と自治体の「相互不信の負のスパイラル」は、実に不幸なことだと思う。この事態を解消しながら、両者はどのように恊働を目指していけばいいのだろうか?

追記

「リスクテイクしないことがリスクである」というロジックは、起業やキャリア設計のロジックとも通じるものがある。

※関連エントリー

http://web.sfc.keio.ac.jp/~ryosuke/tippingpoint/2009/03/post-191.html

http://web.sfc.keio.ac.jp/~ryosuke/tippingpoint/2009/03/post-190.html


今日は辻波朝市をのぞいてきました(ウェットのまま...w)。辻波朝市はEcoSurferと辻堂の地元の商店が一緒になって企画している、毎月第3日曜日に開催されている朝市です。今日は朝から快晴ということもあって、ずいぶん多くの人でにぎわっていました。僕も朝から大好きなかさい珈琲さんのコーヒーとMINAMI CURRY&SOUP.さんのミネストローネをいただきました。

以前から一度遊びにいきたいと思っていたのですが、なぜかタイミングがあわず、今日はじめて遊びに行きました。辻堂に昔からあるお店と新しく越してきた人の交流の機会にもなっているようでとてもいいですね。小さいお子さんを連れた家族連れの方の姿が目立ちました。今日はアフリカン・ミュージックのライブなんかもあって、朝からかなりまったりした雰囲気になっていましたね。

皆様もぜひ一度、足を運んでみて下さい。

ソフトバンククリエイティブ『週刊ビジスタニュース』に「"起業ブーム"はどこへいったのか?」を寄稿しました。現在メールマガジンとして配信中で、来週にはウェブにもアップされる予定です。先日アップした「どのように起業家精神を育てるのか」とも関連する内容です。併せて一読いただければ、幸いです。

なお、執筆にあたっては、現役大学生8人と(株)ソウサス代表取締役社長佐藤雅尚氏にご協力いただきました。

ソフトバンククリエイティブ文芸&学芸編集部(こちらから『週刊ビジスタニュース』の配信登録できます。)→
http://www.sbcr.jp/bisista/

昨日「ソーシャルベンチャーは世界を変えるのか」というSFC-SIV主催のイベントに行ってきた。

http://www.kiep.ne.jp/sef/index.html

講演されたRoom to Readも(株)マザーハウスも大変素晴らしい取り組みであり、ユニークな事業として成立している点はとても重要だと思った。だが、個人的に印象に残ったのは、セミナーのテーマであった「起業家精神の涵養」の難しさである。

セミナー冒頭でSIV関係の学部の子(起業家ではない)が「いま、学生の間では起業は、「自分」とは関係ないと思う風潮がある」と述べた。そして、その理由に「リスクテイクに対する恐れ」「起業は特別な人がやること」(余談だが、これらはもうすぐソフトバンク クリエイティブさんのメールマガジンで配信される拙稿と全く同じ見立て。)などをあげつつ、それらの「先入観」は間違っていて、「起業家精神というのはちょっとした、ごく普通のこと」と述べた。

しかし、今回登壇されていたRoom to Readの創設者であるジョン・ウッドには、マイクロソフトでエグゼクティブとして大成功したという社会的リソースの「特別さ」があり、(株)マザーハウス代表取締役の山口氏の思いつきを即座に形にしていく、ずば抜けた行動力の源泉≒起業家精神は明らかに「特別」である。「普通の人」(例えば僕やElevator Pitchで質問してた人)は最貧国としてのバングラディッシュの現状を憂いてみることはあっても、実際に足は運ばないだろうし、まさか飛び込みで現地の大学院に入学したりはしない。どう考えても冒頭の「起業家精神というのはちょっとした、ごく普通のこと」という見立てとは矛盾する。

結局のところ、起業家精神を涵養するために、起業家精神は特別のことではないというロジックを持ち出すことに無理があるのではないだろうか。つまり、起業に必要なリソースが揃っていることも内発的な感情を行動に移すことも、そしていい事業化の戦術を思いつくこともやはり「特別なこと」だからである。したがって、「特別なこと」を「普通のこと」と言い換えても、まともな頭を持った人間ならそれが矛盾していることに気づくはずである。

起業家精神を妨げる重要な原因のひとつに「リスクテイク」に対する恐怖感があると個人的には考えている。統計的な調査ではないが、先日行った学生たちのヒアリングからもそのような傾向を伺うことができた。そうすると、起業家精神を涵養するためには、起業家精神について「普通のこと」と説くよりも、むしろ起業の背景にある「リスクテイク」に対する学生のイメージを変えることが重要といえよう。すなわち「起業」自体はリスクが高いが、リスクテイク自体は起業という文脈を離れてもこのグローバル化した労働環境では必須であり、またリスクテイク自体魅力的である、というイメージを持たせることである。もちろんこの前提として制度によるコスト低減と再チャレンジの可能性が担保される必要がある。その意味では、起業家精神を涵養する方法を考えるためには、熊坂先生のおっしゃった「社会起業家のような「いい人」を生み出す社会構造」についてさらなる分析を加えていく必要があるだろう。

追記

Room to Readの配布資料にあったのだが、Room to Readの東京チャプターは2年弱で、約1億4500万円の寄付を集めたらしい。これは世界最大規模の額だそうだ。寄付が集まりにくいと言われる日本だが、適切な方法でやれば集まるもののようである。


ソフトバンククリエイティブさんのメールマガジン『週刊ビジスタニュース』で、先日執筆した『思想地図』シンポジウムのレポートを紹介していただきました。ご紹介いただいているように鋭意執筆中ですので、そちらもよろしくお願いします。

http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3356

ソフトバンククリエイティブはこちら→
http://www.sbcr.jp/

文芸&学芸編集部→
http://www.sbcr.jp/bisista/


既にエコサーファー代表の堀さんのブログで告知されていますが(なんと朝、波乗り中にお会いした麺屋らうさんは既にご存知でした!)、環境貢献活動と地域活性化支援に取り組むエコサーファーの活動が平成20年度神奈川県ボランタリー活動奨励賞に選ばれました。いろいろな分野がありますが、環境分野での受賞はエコサーファーただひとつです。

神奈川県プレスリリース→
http://www.pref.kanagawa.jp/press/0902/055/index.html

一月にこの賞の存在を知り申請書を書いたのですが、堀さんとビーチマネーや辻堂駅南口活性化MTを中心に活動を共にするようになって、一番大きな成果です。一昨日、授賞式があり堀さんと一緒に参加して、松沢知事から堀さんは賞状、僕は副賞目録をいただきました。受賞者、参加者の中でも僕らは間違いなく格段に若い世代でした。

堀さんと協力して、これからもより一層新しくて面白い企画とプロジェクトを仕掛けていきます。どうぞこれからもエコサーファーをよろしくお願いします。


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「たんかん」という果物をいただいた。なんでも種子島の柑橘類らしい。蜜柑より二回り程小さく甘味が強く美味である。何かの柑橘類によく似た味がするのだが思い出せない。

中学2年から家庭教師をしている生徒の期末対策に微積分を教えているときに、2点間の距離を限りなく0に近づけることで求められる「直線」の傾きを少しずつでも大きくしていくことで、結果的にここまでこれるようになったんだということにふと気がついた。このように、「何か」を少しずつ変えていくのだが、あるときふと気がつくと実は大きく動いていることが分かるといった類いの仕事をしていきたい。年度末が近づいているにも関わらず、抱えているものがどれもなかなか収まりがつかないのだが、そんな中でも少しずつ「傾き」を大きくしていきたいと思った。


批評家でαブロガーの荻上チキさんに収録していただいたロングインタヴュー「コミュニティ観察とクリエイティビティ --西田亮介さんロングインタビュー」をアップしていただきました。

ちょうど一ヶ月半前ノロ・ウィルスからの回復直後で朦朧としながら収録して頂いたもので、ついつい本音を語っていますw 僕の関心領域から同世代の話題まで幅広い話題を扱っています。そして公になっている最も詳しい僕の自己紹介になっているともいえるでしょう。

一読いただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。

http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20090301/p1

最近執筆した『思想地図』シンポジウムのレポートもあわせてよろしくお願いします。

http://www.nhk-book.co.jp/books/nhk_books/shisou/



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