
昨日、コミケにて販売が始まった批評家宇野常寛さんが率いる批評ユニット第二次惑星開発委員会による『PLANETS SPECIAL ゼロ年代のすべて』(表紙もかっこいいですね。)に、西田亮介「郊外と郊外論を問い直す」(約12000字)を執筆いたしました。ゼロ年代にさまざまな分野で行われた郊外論を一通りおさらいしつつ、その関係性を論じています。
僕も昨日、友人たちとコミケに行って、波状言論+PLANETS『Final Critical Ride2』とあわせて購入し(ちなみに宇野さんから献本はちゃんといただきました。念のため。)、一通り読了したのですが、同人誌とは思えないクオリティ。目次は次のようになっています。
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果たして、それは「貧しい時代」だったのか?
格差/郊外/インターネット/グローバリゼーション......
中年ノスタルジィや敗残者の恨み言から時代を解放するために、
そして、ゼロ年代を正しく葬送するために!
究極の総括本がここに登場――
■東京ストレンジウォークEXTLA to the Next Decade ――2010年代のターゲット
■〔鼎談〕宮台真司×東浩紀×宇野常寛 ポスト・ゼロ年代の「政治と文学」――民主主義2.0β
■〔対談〕濱野智史×荻上チキ ウェブカルチャー神話解体
■〔鼎談〕藤村龍至×李明喜×浅子佳英 〈アーキテクチャ〉再考 ――建築・デザイン・作家性
■「郊外」の現在 ――ジモト・ヤンキー・グローバリゼーション
西田亮介「郊外と郊外論を問い直す」/森田真功「埼玉から考える」
■〔鼎談〕飯田泰之×荻上チキ×芹沢一也「選挙のあと」に読んでおけ ――2010年代の政治観察マニュアル
■〔インタビュー〕ゼロ年代の創造者たち 大森美香/谷口悟郎
■ゼロ年代カルチャー総括座談会
漫画編 森田真功×大見崇晴×麻草郁×坂上秋成×藤谷千明×宇野常寛
映画編 森直人×品川亮×麻草郁×宇野常寛
ドラマ編 中川大地×成馬零一×宇野常寛
アニメ編 石岡良治×黒瀬陽平×中川大地×宇野常寛+有田シュン(司会)
ゲーム編 濱野智史×井上明人×中川大地×青木摩周+宇野常寛(司会)
小説編 森田真功×大見崇晴×坂上秋成×宇野常寛
音楽編 田口寛之×菊池俊輔×川上健太×鈴木晋太郎+宇野常寛(司会)
お笑い編 ラリー遠田「ゼロ年代のお笑いシーン総括」+ゼロ年代お笑いDVDベスト10
美術編 黒瀬陽平「サプリメント・アートから脱出せよ」
演劇編 木俣冬「作家の演劇と、スターの演劇」
■宇野常寛「ゼロ年代の終わりに」
---特に面白かったコンテンツは、朝生以来、東さんを中心に展開する「民主主義2.0」とその背景をガチで語った「宮台真司×東浩紀×宇野常寛 ポスト・ゼロ年代の「政治と文学」――民主主義2.0β」、ゼロ年代の生成論と建築、デザインの関係をクリエイターの視点から説明する「藤村龍至×李明喜×浅子佳英 〈アーキテクチャ〉再考 ――建築・デザイン・作家性」、2010年代の政治と新しい言説の可能性を論じる「飯田泰之×荻上チキ×芹沢一也「選挙のあと」に読んでおけ ――2010年代の政治観察マニュアル」、コミュニティ・アートを一時しのぎ的な「サプリメント・アート」として批判する「美術編 黒瀬陽平「サプリメント・アートから脱出せよ」」の4つ。
もちろん、これらは僕の関心圏と照らして、ということです。しかし、久々に「雑誌」として楽しめた媒体でした。こうした媒体が、出版社を介さない同人誌という形で出来上がってきて、商業誌に負けない実売部数をたたき出すことの意味も良く考えると面白いですね。
宇野さんのtwitterによれば、後日通販も始まるそうです。まだ入手できてない方は、そちらをぜひ!

