先週末をもって、一ヶ月間続いてきた「ジュンク堂池袋本店4F.reviewフェア」が終了しました。
終了前日の10日には社会学者の高原基彰さんと「現代日本の国家とコミュニティを問い直す」というトークセッションも開催させていただきました。現場に近い、しかし、ベタな「人間」への信頼から距離をとる僕と、マクロの社会と東アジア各国に造形の深い一方で、比較的「人間」を信頼する高原さんのスタンスの違いも明確になりつつ、終始生産的な形で議論が進行しました。経済学者の飯田泰之さんや、社会学者の浅野智彦さんにも予期せずご来場いただき、僕にとってはとても刺激的な場となりました。
なお、当日の模様は
松永英明 @kotono8さんが「「現代日本の国家とコミュニティを問い直す」高原基彰×西田亮介 メモ #commu2010」 http://www.kotono8.com/2010/04/12newpublic.html
また、チーム.reviewの塚越くんと小野塚くんがtsudaってくれたものをトゥギャっていただいたものもこちらに。
http://togetter.com/li/13724
後日、加筆修正ののち、.reviewのコンテンツにさせいただくことが決定しておりますので、そちらもお楽しみに。
...という宣伝もさることながら、今回のフェアでは大変多くの方のお世話になりました。
まず、なによりもジュンク堂池袋本店人文フロア担当の後藤さまをはじめとするスタッフのみなさま。
なんの実績もなく、出版業界の慣習にも無知な僕らの(無茶な)提案を快く受け入れ、ずっとサポートいただきました。ジュンク堂池袋本店は、まさに書店の老舗中の老舗ですが、懐の大きさに驚嘆いたしました。
改めて、厚く御礼申し上げます。
また、実は後藤さんを紹介してくださったのは、NTT出版の半田さん。彼のコーディネーションがなければ、
今回の一連のイベントは実現不可能でした。
さらに、今回のフェアでは多くのコラボレーション企画を実現させていただきました。
まず、TBS文化系トークラジオLifeの皆様には選書、黒幕こと長谷川裕氏の週替わりインタヴューをいただきました。
長谷川さんにはお忙しい中、毎週のインタヴュー直しにお付き合い下さいました。Lifeのような挑戦的な
企画を実現するうえでの隠れた苦労が垣間見える素晴しいインタヴューになっています。
こちらも、いずれ、残部とあわせてコンテンツにさせていただきますので、お楽しみに。
また、表象文化論学会2009共感覚パネルの方々には選書とPop作成でご協力いただきました。
おそらく、最も売れたのは、共感覚の方々の選書ではないでしょうか。ジュンク堂の方々も驚いていらっしゃいました。
さらに、「ミニコミ2.0」を標榜する『界遊』のみなさま。彼らも、全く.reviewの形がない段階で、関心を
もってくれ、一番最初にインタヴューを収録してくれたのでした。これからも.reviewと界遊は、文フリを
はじめ、多くのところでコラボ企画を仕掛けていきます。お楽しみに!
また、「ブックサロンオメガ」さまには、アンダーグランドカルチャーの片鱗を紹介するパンフレットの配布をさせていただきました。実は、店長の吉川さんのインタヴューを収録させて頂いていて、現在編集中です。
アンダーグラウンドカルチャーはいまどうなっているのか、「わたしたち」と違うのか否か、考えるうえでも、
興味深い仕上がりになっています。こちらも乞うご期待。
ほかにも、.reviewの執筆者のかたがたからも選書をいただきました。いままで、書店でこのような
ネットの盛り上がりを実装するような試みが行われたことはなかったのではないでしょうか。お力添え
ありがとうございました。
twitterでも大変多くのかたにRTしていただきました。注目してくださった皆様の
おかげです。本当にありがとうございました。
今回良かった点、悪かった点、いろいろとありますが、2つとても重要だと思っていることがあります。
1.コラボレーションの力
2.リスクテイキングを理解し、支援する人たちがいること
僕らはそれをまさに実感しました。これからも、.reviewはいろいろと仕掛けていきますが(今後三ヶ月以内に、
大きなもので三つ新しい企画をご紹介できると思います)、同時に持ち込み企画も随時お待ちしております。
僕らの側のニーズとしては、スポンサー、コンテンツの掲載場所があります。
提供できるものとしては、後日またアップしますが、
現状でも月間3500人のユニークユーザー、12000pvという、「知的なものに関心がある人達」の
広いコミュニティと、もう少し小さく、しかし密に顔を合わせる特に人文社会科学出身の博士〜学部生の
院生のコミュニティがあります。これらをうまく活用しながら、全てのステイクホルダーにメリットがある
企画を考える準備もできています。随時、提案、企画の持ち込みお待ちしております。
西田: ryosukenishida[at]gmail.com([at]を@に変えて下さい)
どこにいくのかは僕らも分かりません。僕らには、「新しい研究者や書き手(とそれらの予備軍)の
社会的認知のきっかけをつくること」「あらゆる知のハブになること」という明確な2つのミッションが
あるだけです。
そのうえで、偶有性をうまく活用していくことにこそネットの可能性があるのではないでしょうか。
改めて、全ての皆様に厚く御礼申し上げます。
(西田)

