学会の最近のブログ記事

先日、第82回日本社会学会全国大会が立教大学で行われ、僕も「地域と政治(地域社会・地域問題(1)」という部会で、「KJ 法を用いた自治体職員の事業立案過程の分析 ── 2008 年度茅ヶ崎市役所産業活性化研究会を事例として──」という報告をしてきました。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jss/research/conf82_p.html


自治体職員の方のインフォーマルな勉強会の効果を、獲得した人間関係のネットワークとその分析から評価するという研究です。インフォーマルな勉強会の重要性は、ソーシャル・キャピタルやネットワーク論でもしばしば指摘されていることですが、その効果はなかなか定量化しにくいのですが、獲得した人間関係網の観点から扱って見ました。いろいろと有益なアドバイスをいただいたので、今後、属性データや年次データもあわせて、論文に仕上げていきたいと思います。最近、ライターや実践の人間だと思われている節もありますが、大学に籍を置く人間の本職である地道な研究もコツコツ行っています(笑)

連日の、平塚スタイル創造プロジェクト関係のエントリーですw
先日、webの各パーツが完成して、コーダーの方の手に渡りました。後は、コーディングしていただくのを待つのみです。

平塚スタイル創造プロジェクトは、11月23日、24日の慶應義塾大学の産官学連携イベントORF2009にパネルを出展します。その報告要旨を添付致します。ご都合のあう方は、ぜひ会場にいらっしゃってください。他にもSFCのさまざまなプロジェクトの研究発表を見ることができます。

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【平塚スタイル創造プロジェクト:商工会議所と湘南地域4大学の恊働による地域活性化を目指して】

 本報告は、平塚商工会議所青年部と慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)、産能大、東海大、神奈川大の4大学との地域活性化恊働事業「平塚スタイル創造プロジェクト」の社会的告知と水平展開可能性が目的である。
 「平塚スタイル創造プロジェクト」は、商工会議所と大学の連携による「平塚」の高付加価値化を目的にするプロジェクトである。具体的には、2009年度は、平塚の「食」の創造をテーマに、大学生の提案するコンセプトを商工事業者の協力のもとで「地域ブランド」の開発・販売を行う。
 本プロジェクトには2つの特徴がある。第1に、商工会議所という地域における人的、技術的リソースが集中する組織をハブとして活用する点である。商工会議所が周辺地域の大学生を連携・競合させつつ、学生には「地域ブランド創造」という経験を、事業者には学生による新しい視点の導入をインセンティブにしている。第2に、地域における大学の有効活用の可能性がある。大学には、商工会議所とは異なった「知」と人的リソースの蓄積があり、地域社会での有効活用が期待されている。大学単体では競合相手となるので連携は難しいが、地域活性化というテーマと商工会議所のイニシアチブによって、恊働の可能性が開かれるのである。
 現在、このプロジェクトに参加している各大学で、地域資源の掘り起こし、スイーツの利用、「スティック」という形態を活かした食品開発が進められている。SFCチームは、ポータルサイトの構築と、「平塚の食」に関連した地域情報とコンテンツの「みえる化・アーカイブ化」、及びそれらのインタラクションによって地域の高付加価値化を提案している。具体的には、「平塚ごはん」「平塚interview」「平塚美男美女」「平塚MAP」等をメインコンテンツとして準備している。
 「平塚スタイル創造プロジェクト」は、これまでに2009年6月13日に行われた平塚商工会議所青年部20周年記念の式典において、湘南ベルマーレ社長の真壁氏らを迎え、SFC・産能大の学生による地域ブランド創造に関する公開ディスカッションを行った。また「かながわの恊働を考えるフォーラム」でも活動報告を行った。2009年12月には、平塚運動公園にて、試作品の配布、プロトタイプの展示、パネル展示などを行う予定である。
 なお、本プロジェクトは、来年度以降も行政との連携による平塚駅前の活性化など、地域活性化のプラットフォームとして継続予定である。

キーワード 【平塚 商工会議所 地域大学連携 地域活性化 地域ブランド】

昨日、イギリスより帰国した。長かったような短かったような不思議な旅だった。

イギリスで一番感じたのは、個人が個人として自由に生きているということ。他人と違っても迷惑を掛けていない限り、放置されるし、こちらも気にしなくていい、というか。その意味では、日本がずいぶん息苦しい社会に感じた。あまりに、同質的であることが求められるように思う。個人が個人であるためには、ある程度個人のタフさが求められるのだけど、イギリスはジェントルマンの国。街で重いトランクに苦戦していれば、若いお兄ちゃんがすっと手助けしてくれるし、街の人もみな親切。

もう少し話をひっぱれば、なぜイギリスでは、人が幸せそうに見えるのだろうか? もちろん、本当にそんなわけはないのは分かっている。少子高齢化は進行し、産業は低成長、若年層の失業率も高い。だけど、昼間っから年寄りも、家族連れもビールをひっかけ、タクシーの運ちゃんも、ホテルのお姉ちゃんも、バーのバイトのお兄ちゃんも、そして研究者も、皆いきいきと仕事をし、生活している。びっくりするほどに。日本とあまりに違う風景にショックを受けた。

ところで、アメリカの研究者は、「サイエンス」に特化していて、ヨーロッパの研究者はもう少し総合的な知のような形で研究に取り組んでいる、と言ったら大げさか?

ネットワーク・サイエンスの潮流。既に、ネットワークの基本指標を分析し、スケールフリーだ、スモールワールドだ、でOKだった時代は、終わった模様。これから必要なのは、基本指標の意味付けとネットワークのダイナミクスの分析、バラバシの講演でも出てきた「weal tie」の分析、ネットワークの生成原理と外部性の研究といったところだろうか。世界の動向を直接体験できたのはよかった。

帰国しても、特に感慨は感じない。梅雨前線が活発化しているため、快適だったこの時期のイギリスと比べると、格段に蒸し暑くて、雨が降っている。成田のキオスクのおばちゃんに話しかけられた。下町の感じを残した粋のいいおばちゃんだ。NEXの出発まで時間があったので、雑談した。いわく、こんなご時世なのに、海外に行くような金持ち会社の営業の連中は、キオスクでも領収書を発行している。バブルの頃はキオスクの仕事もお金になったけど、最近では時給も安くなって、まじめにやるとバカをみるんだ云々。

善くも悪くもこれが日本。うるわしきかな我が祖国。

昨日は、バラバシの講演とオープン・ディスカッションを経て、NetSci'08は幕を閉じた。こちらの時間では土曜の早朝になる。昨晩はかなり飲んだ。このNorwichという街は不思議な町だ。一昨日のConference Dinnerでも話題になったけど、長い街の歴史があり、研究所あり、ちょっとしたショッピングモールもある。今回が初の渡英なので、あまり比較はできないけど、街の人もとても気さくでとても快適だ。一度、パンクな感じのお兄ちゃんたちに車から「F××k!!」的なことを叫ばれたけど物を投げてくるわけでなし、治安もとてもいい。こういうお兄ちゃんたちはベルリンなんかのほうがよっぽど怖かった。

そういえば、Conference Dinnerではアンドリュー・ワトソンが講演していた。意外。

こちらでのプログラムが終了した。最終日はネットワーク・サイエンスの未来を語るバラバシの講演もあり、大きな学会を閉めるのにふさわしい内容だった。会場では、こちらで特に親しくなったチリ人の博士課程の学生とイタリア人の先生、日本人の方とアドレスを交換した。観光などする時間はなく、あとは帰国の途に就くのみとなった。こちらで一泊して日本時間の午前九時に成田に着く予定。

ワーックショップが終了し、昨日から本格的に学会のプログラムが始まりだした。

こちらに来て思うことは、優秀な研究者は皆プレゼンテーションがうまい。もちろん、プレゼンテーションが上手いからといって優秀な研究者になれるわけではない。だが、プレゼンテーションも研究者としての最低限のスキルになっている。日本では、「中身があれば、外見は...」的な発想が未だに色濃く残っているが、こちらでは人に上手く伝えられない研究は研究として成立しないということのようだ。おそらく資金も獲得できないし、人も集められずプロジェクトとしても成立しないのだろう。

ネットワークのみならず、分野を越えて複雑系全般で多産な研究を行っていることで知られているM.ニューマンもちょっと変人なのだけど、プレゼンはうまい。どうも、変な人ほどプレゼンも凝る傾向があるような気もする。

ポスター発表もそう。日本の学会ではpptをぺたぺた貼っただけのものもよく見るけど、この規模の学会になると、皆、イラストレーターなどでしっかり作り込んできている。国やその他さまざまな前提を共有しないので、知的コミュニケーションの重要性について、皆、認知しているということだろうか。

英語の話。英語圏以外から来ている研究者の多くは、とても親切にこちらの話を聞いてくれる(もちろん英語圏出身の研究者でも親切に聞いてくれる人は大勢いる)。語学で苦労したことがあるからだろうか。彼らの特徴は、皆、発音が下手でも、よくしゃべることだ。

僕らは、ともすれば、頭が白くなって話すのを止めてしまうことがある。だが、しゃべるのを止めてしまえばコミュニケーションは終了してしまうからだろうか。皆、手を変え品を変え話し続けるのだ。これは是非、学びたい。

興味深かったのは、「イタリアからの飛行機で見掛けた」と言って話しかけてきたイタリア人の老齢の研究者。毎日顔をあわせているうちに、よく話すようになったのだけど、イタリア語と英語の文法がかなり異なるらしく、苦労しているそうだ。確かにイタリア人の英語は総じて聞き取り辛いのだけど、ずっとイタリア語と英語の文法は似ているものだと思っていた。英語圏外の出身者にとって語学は常について回る問題だ。

チリ出身で、スペインに留学している博士課程の彼も、スペイン語で苦労しているらしく、とても親切にしてくれる。経歴が面白くて、生物学出身で今は、スペインの経済の先生のもとに留学して、通信網について、複雑ネットワークの観点からアプローチしている。面白いのは、マトゥラーナとバレラのオートポイエーシスに関心があるらしく、ルーマンも知っていた。マトゥラーナもバレラも地元チリではかなりマイナーらしく、ルーマンやオートポイエーシスに関心がある旨を伝えると喜んでいた。

そういえば、彼は僕の首のウェットスーツ焼けを見て、話しかけてきた。サーフィンをやるらしい。チリは水が冷たいものの、かなり良質な波があることで知られている。スペインはなかなか波がないらしく、地元が恋しいらしい。早く博士号を取って帰国したいと言っていた。こんな感じで、研究以外にも何か共通項があると、コミュニケーションが一気に進む。

先日も告知した通り(http://web.sfc.keio.ac.jp/~ryosuke/tippingpoint/2008/06/netsci08.html)、今日から井庭研、熊坂研の学会発表でイギリスに行ってきます。
僕の発表は以下の通りです。

R. Nishida, M. Mori and T. Iba, "Analyzing Co-Purchase Network of CDs in Japanese Online Store" (poster)

井庭先生を筆頭にチームのみんなは、ここ数日、寝る時間も惜しんで研究室にこもりっきりでした。もうかなりふらふらです。このまま13時間の空の旅に耐えられるのでしょうか。いずれにせよ、先ほど漸くすべての準備が完成しました。これから帰宅して、荷造りをして、朝6時の高速バスに乗る予定です。風呂に入るのは無理そうなので、シャワーは浴びたいと思う今日この頃です。

携帯もPCメールも通じる予定ですが、時差や移動で若干レスが遅れるかもしれません。6月28日(土)帰国だと思っていたのですが、29日(日)の午前便のようです。

http://www.ifr.ac.uk/netsci08/default.html

ネットワーク科学の国際学会NetSci08で発表してきます。

R. Nishida, M. Mori and T. Iba, "Analyzing Co-Purchase Network of CDs in Japanese Online Store" (poster)

オンラインストアとの共同研究の成果であるCD市場の分析について発表してきます。これでとりあえず博士号の要件である国際学会発表を最低限は満たすことができそうです。

NewmanやMayといった大御所も招待されているみたいなので、楽しみです。

また、イギリスに訪れるということ自体も初めてなので楽しみにしています。ロックとサッカー、ビールの街でしょうか。6/21(土)に出国予定です。

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一応、専門のひとつが地域活性なので、地域社会学会に行ってきました。今回は東京学芸大学@武蔵小金井でした。僕は中央林間住民なのですが、いかんせん遠過ぎる。橋本周りにせよ、新宿経由にせよ、一時間半コースでした。

会場だった東京学芸大学は武蔵小金井にあります。きっと昔は東横線の学芸大前にあったんでしょう。とはいえ、郊外の閑静な住宅地のど真ん中にあります。日曜日にも関わらず、結構学生さんがたくさんいました。真面目そうな人が多そうに見受けられました。そういえば、武蔵小金井も初上陸です。駅の立体化を含めて、再開発が進行中なようです。駅前で、お土地柄のラーメンでも食べようかとちょっとうろうろしたのですが、残念ながら、発見することはできませんでした...

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