1月23日開催の尾崎行雄財団の特別シンポジウム『「統治」を創造する ―新しい公共、オープンガバメント、リーク社会』での議論の叩き台を作りました。これを素材にしながら、議論を深めていきます。
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『統治の創造』のための、重点8項目
「柔軟性と寛容性を兼ね備えた創造基盤に」(西田亮介)
民間の力と、政治/行政の機能不全が指摘されているが、未だに莫大な人的/法的/金銭的資源を蓄積していることは間違いない。市場原理主義ではなく、既存資源を有効活用し活力ある創造社会を実現する目的で、情報公開と規制緩和を。
「不正は発覚するものと覚悟せよ」(塚越健司)
政治運動の手段に情報技術を利用したウィキリークスの登場により、不正の隠蔽は不可能に。であればこそ、不正を生じさせ得ないシステム構築により、時間と資金のムダを省き創造性を活性化せよ。
「インターネット選挙の解禁を」(谷本晴樹)
規制でがんじがらめな公職選挙法を改正し、選挙におけるインターネット利用の原則自由化をすべき。その上で、有権者と候補者の距離を縮め、両者の協働によって「政治」を創り上げていく努力が今こそ必要である。
「『知識の豊かさ』という価値観の提示を」(吉野裕介)
政治(家)は,人々の目指すべき価値観を提示する必要がある。モノ(例:経済成長率)はもちろん、ココロ(例:幸福度)すら、もはや時代にフィットした目標とは言えない。「知識の豊かさ」を社会の目指すべき価値として訴えること。オープンガバメントによる情報公開はそのファーストステップである。
「情報の生産者になる」(藤沢 烈)
政治や社会課題の情報をネットで集めたり、セミナーで話しを聞くのも良い。しかし、そろそろ情報の"消費者"に留まらず、"生産者"になれないか。まずはfacebookでコメントする。blogで発信を試みる。可能であれば、地元の政治家に数名で会いに行くのはどうか。情報の消費/生産、ネット/リアルの比率が少しでも変わることが、"統治の創造"の契機となる。
「政府情報の著作権フリー化を」(生貝直人)
オープンガバメントによって様々な政府情報が公開されたとしても、その著作権の存否や利用条件が明確に示されていなければ、円滑な二次利用は期待できない。公開される情報には原則としてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを適用し、国内外を問わない自由利用が可能であることを明示するべきである。
「APIの公開を」(イケダハヤト)
民間が政治/行政の持つデータを活用できるよう、API(第三者が容易に利用可能な情報フォーマット)の公開を。それにより、公共分野のITサービスの質は格段の質向上が望めるだろう。
「風評の存在を前提に情報発信せよ」(円堂都司昭)
様々な風評がインターネットやケータイを通じて増幅拡散される状況がある。だが、風評を規制しようとすれば、そのことがさらなる邪推を生む。情報公開を愚直に進め、風評を中和していくしかない。
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