奥田英朗


岐阜県出身。岐阜県立岐山高等学校卒業。 雑誌編集者、プランナー、コピーライターを経て、『ウランバーナの森』でデビュー。 2001年、『邪魔』で第4回大藪春彦賞を受賞。2004年には『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞。現在最も注目される作家の一人となっている。 エンターテイメント性を求めたらこの人は最高峰なのではないかと思う。とにかく読む者を喜ばせるのが上手い。

インザプール ten

「インザプール」 10点(個人的評価)

2002年作品  

◇あらすじ◇
プール依存症、勃起持続症、自意識過剰、ケータイ中毒、現代人特有の変なビョ−キを持った人々が伊良部総合病院を訪れるのだが…。 変な患者と変な医者、伊良部総合病院を舞台に一話完結で展開するオムニバス形式の痛快・娯楽小説。

◆個人的批評・コメント◆
人生の中で最も笑った本、それがこの「イン・ザ・プール」という作品だ。私は小説を読んだだけでこんなに笑えるということに感動した。そ れほどこの作品の持つユーモア、エンターテイメント性はすごい。特に、伊良部一郎のキャラクターはあまりにも斬新だ。よくぞこんな人物を作り出したものだ。またフィクシ ョンであることに吹っ切れたようなほど非現実的ではあるが爽快だ。しかしその反面、患者の背負っている現代病には共感できる面がある。この本は心を病んでいる人が元気に、前向きになれる本かもしれない。事実、私もこの本を読んで癒された、というか前向きな気持ちになれた。ちなみにオムニバス形式のため読みやすいと思う。


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