甘辛批評 97-1
今年のマリーンズはどうでしょう?
私は
川崎球場
末期以来の Lotte Fan です。球場が幕張になってしまって
から、そうやすやすと観戦に行けないのが悩みです(交通費だけで1回
あたり3000円以上かかってしまう)が、まぁ、それなりに
応援
はしてきました。
さて、今年のマリーンズに関してですが、
けっこう忘れられた存在
になっているのが淋しいです。というのも、パリーグの6球団のうち、
もっともアピール度が少ない、強いていえば伊良部にイヤガラセを
しているフロントの頭の悪い球団、というふうにしか世間にみられて
いないのではないかということです。
今年の監督が誰で、開幕投手がどんな経歴をもった選手なのか知る人は
あまりいないのではないでしょうか?
僕自身は開幕投手である小宮山を早稲田大学時代から追ってきた人間ですし、
近藤新監督に関してもそれなりに信頼のおける監督だと思っています。
投打のバランスとか先発投手の人数だけで、5位6位といった
順位予想をしているほとんどの解説者にひと泡もふた泡も噴かせるような、
ペナントレースを期待しています。
さて、今年の戦力のなかでキーマンだと思える人をいくらか Pick Up して
みましょう。ただし、ここでいうキーマンの意味はかなり逆説的ですので、
鵜のみにしないようご注意下さい。
キーマンその1 武藤
ドラフト1位組で彼ほど期待はずれだった選手は近年みられない。
しかし素質は十分にあるので彼に1つでも勝ち星がつき、
それでふっ切れてくれれば投手事情はかなり変わるだろう。
キーマンその2 榎
一時期ライオンズキラーで名を馳せた彼だが、遠山の背番号を背負って以来、
パッとしない。1球団専門でよいから、そのキラーぶりを復活してほしい。
キーマンその3 山下
彼の打力には見るものがある。(怪我があったにせよ)ここ数年の起用法
には疑問が残る。
キーマンその4 西村
もはやかつてのような活躍を期待するわけにはいかないだろうが、ベテラン
として、諸積や小坂のお手本になるようなプレーをしてほしい。
マリーンズにおいてはあいかわらず個々の選手は小粒であるので、それを
走塁と守備で補わねばならない。
というわけでした。もちろん上に挙げた以外の選手にはそれ以上に
頑張ってもらいたいですね。優勝、とはいいませんが、せめて
解説者連中を knock out してしまいましょう。
おまけ、伊良部問題に関して
伊良部問題は'97 4/4現在、こじれにこじれてしまっています。
そのいきさつについては触れませんが、簡単に思うところを述べてみます。
野球協約について
はっきりいって時代おくれだと思います。契約の形式を改め、選手に
大リーグ並の権利を与えるべきです。今後、新リーグなどが表面化
すれば、議論せざるを得ないでしょう。
伊良部選手の態度について
一方、伊良部選手側には問題がないのでしょうか?
じつは、今回の問題のもっとも大きな原因は、彼にあると思います。
まず、いかに理不尽であろうとも、野球協約に従った契約をしてきた
以上、それに従った上で解決策を模索すべきでした。あるいは、球団や
ファンに対しても、もっと誠意をもって対応すべきでした。
そうすれば、球団やコミッショナーも折れたのではないでしょうか。
たとえ選手生命に限りがあるからといってルール無視の強行策にでたのは
間違いでしょう。もっと誠意をもって対応していれば道は開けたと
思います。選手生命の問題はみんなわかっていますし、
世論が後押しすれば、球団やコミッショナーも無視できません。
伊良部選手と団野村代理人はこのへんの計算を誤ったといえるでしょう。
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