2008年6月アーカイブ
金曜日、アーキビストに教えてもらったステーキハウスDOE'S EAT PLACE(http://www.doeseatplace.net/)へランチに行く。ここはビル・クリントンのお気に入りといわれているところである。
一番小さいTボーン・ステーキを注文。一番小さくて2ポンド(900グラム)という異常な大きさである。ポーターハウス・ステーキだと3ポンド、サーロイン・ステーキは3.5ポンドが一番小さいというからどうかしている。Tボーンだと骨の部分が入っているから(BSEは大丈夫か?)肉の部分はもう少し少なくなるので、私の選択肢はこれしかない。
それでも出てきたステーキの大きさに圧倒される。しかし、うまい。柔らかさも良いし、味付けもシンプルだ。周りには何にもないへんぴなところにあるカジュアルな店には似つかわしくない味だ。付け合わせのポテトはほとんど食べられなかったが、ステーキは全部食べてしまった。
他の日本人のブログでは味はまあまあという人が多いが、日本の霜降りで薄いステーキに慣れているとおいしくないかもしれない。日本から来る人はステーキというとミディアム・レアばかりにするけど、アメリカの肉は分厚いのでミディアムぐらいにしておいたほうがおいしく食べられる。写真の通り、外は黒く焦げてしまうが、中はちょうど良い。ミディアム・レアだと厚い肉の中まであまり火が通らないから、日本のレアに近くなる。しかし、私の舌がアメリカの味に慣れてしまったのかとも少し心配になる。
時間が少しあったので、バス・ターミナルからバスに乗って、有名なセントラル高校(http://en.wikipedia.org/wiki/Little_Rock_Central_High_School)を見学しに行く。ここはアイゼンハワー政権時代に人種差別で全米を揺るがす事件が起きたところである。白人ばかりの高校に9人の黒人生徒(Little Rock Ninehttp://en.wikipedia.org/wiki/Little_Rock_Nineと呼ばれる)が転校しようとしたため、アーカンソー州兵や連邦の陸軍が動員され、州知事と大統領がその権限をめぐって対立する事態にまで発展し、その後の公民権運動に大きな影響を与えた。
近くの記念ミュージアムを見てから、高校の建物を外から眺める。全米で一番美しいと言われた高校だけあってきれいだ。夏休み中なのでひとけがなく、通りにも人がいない。ビデオで見た1957年の大騒ぎが嘘のようだ。
土曜日、飛行機はスムーズに飛び、ボストンに戻ってくる。ところが、地下鉄のレッド・ラインが工事か何かで中断している。パーク・ストリート駅で降ろされ、代替シャトルバスに乗せられた。これが朝の1限に間に合うように湘南台駅からSFCに行くときのような混み具合で、閉口する。ケンドール駅で降ろされ、また地下鉄に乗るが、ここも大混雑している。どうやらレッド・ソックスの試合を見てフェンウェイ球場から戻ってくる人たちと重なってしまったみたいだ。朝の東海道線上り列車みたいな混み具合でぐったり疲れる。空いていると思って土曜日に帰ってきたのになあ。
疲れる旅だったので、日曜日は昼まで眠り続けてしまった。