岩崎正洋・植村秀樹・宮脇昇編『グローバリゼーションの現在』一藝社、 2000年4月15日、本体2600円+税、ISBN4-901253-06-9
序論(岩崎正洋)
第1章 インターネットと国際関係(土屋大洋)
インターネットの誕生と冷戦
インターネット・コミュニティの成立
インターネットの支配権
情報と国家
国力としての情報通信の課題
第2章 地球環境問題(浦部浩之)
国際政治と環境問題
環境問題の政治化
環境と開発の調和をめぐる論点
冷戦の終焉と地球環境問題の主題化
二一世紀への課題
第3章 経済のグローバル化と国家の変容(高嶋正晴)
経済のグローバル化とグローバル政治の課題
ブレトンウッズ体制--その成立と崩壊
世界経済の構造変動とその矛盾
世界経済のガバナンス--国家と非国家的主体
グローバル化の政治学
第4章 難民のグローバル化(荒井祐介)
難民問題への視点
国民国家の擬制性
難民の発生と国民国家の擬制性
強いられた移動の先にあるもの
国民国家と移民
第5章 グローバル・ガバナンス(土屋大洋)
グローバル・ガバナンス論の背景
グローバル・ガバナンス論のルーツ
グローバル・ガバナンス論の射程
グローバル・ガバナンスの規範と条件
ガバナンスの時代
第6章 国際行政におけるアクターの多様化(佐川泰弘)
国際関係論と国際行政
国際行政の発展過程
国際行政におけるアクターの多様化--準外交
国際行政へのサブナショナル・レベルの参入--リージョンを例に
国際行政と準外交
第7章 国際機構とNGO(宮脇昇)
国際機構の一般的な役割
国連の機能
国際レジーム
NGOの役割
外側からみた国家
第8章 冷戦後の日米安保体制(植村秀樹)
同盟とは何か
日米安保の再定義
新・日米防衛協力
第9章 人間の安全保障(宮脇昇)
国家の安全保障論への批判と検証(誰にとっての、何のための安全保障か)
人間の安全保障の内容
人間の安全保障論の概念上の限界と新たなパラダイムとしての可能性
国際関係と新しい安全保障論の展望
第10章 現代の戦争と平和(坪内淳)
本当に「国際」関係なのか
戦争は今でも問題なのか
新たな紛争と古い「道具」
紛争予防は悪魔か天使か
我々は十分な想像力をもっているか
第11章 現在のナショナリズム(大中真)
ナショナリズムとは何か
ナショナリズム理論の系譜
ポスト冷戦期のナショナリズム
第12章 民主化と国際関係(木暮健太郎)
民主化の波
民主化の過程
国際的影響力と民主化
ポスト冷戦期の国際関係
あとがき
参考文献一覧
執筆者紹介