「アメリカ研究演習1」(7月16日)

  1. インターネットとは?
  2. 表1 インターネットの歴史
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     年                  出来事
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    1957年	ソ連が最初の人工衛星スプートニク打ち上げ。対抗して国防総省内にARPAを設立。
    1969年	最初のARPANET
    1970年	最初の電子メール
    1983年	ARPANETがMILNETとARPA Internetに分かれる。
    1984年	ドメイン・ネーム・システム(DNS)が導入される。
    	William Gibsonの『ニューロマンサー(Neuromancer)』が出版される。
    1988年	NSFNET始動。
    1991年	ゴア上院議員が「1991年HPCA法」を提出、可決。
    1992年	大統領選挙でクリントン=ゴア候補が当選。
    1993年	クリントン政権が成立。ホワイトハウスのホームページができる。「US National Information Infrastructure Act」成立。
    1995年		マイクロソフト社がウインドウズ95を発売。
    1996年	米国の新通信法成立。
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    Peter H. Salus, Casting the Net: From ARPANET to INTERNET and beyond... (Reading, Massachusetts: Addison-Wesley Publishing Company, 1995);Robert H'obbes' Zakon, "Hobbes' Internet Timeline v3.3, " (Access: November 29, 1998)などを基に作成。

    図 1 インターネットのホスト数の推移(推計)

    出所:Network Wizardz社

  3. インターネットの特徴
    1. 主としてボランティアの技術者が草の根から育ててきた
    2. いろいろな組織のネットワークが国内はもとより国際的にもつながっている
    3. 非常にオープン
    4. 基本的に固定料金
    5. 通信規約(プロトコル)としてTCP/IPを使う
    6. マルチメディア(音声、写真、ビデオを含む)情報のやりとりが可能
    7. IPアドレスによって中央組織がなくとも世界的につながる

    図 2 ドメイン別のホスト数(推計)

    出所:Network Wizardz社

  4. 米国におけるニューエコノミー論の展開
  5. ・テレビ東京のWBSのウェブページ参照(Real Player 5.0が必要)。

    <http://www.tv-tokyo.co.jp/bangumi/wbs/rev1.htm>

    ・情報技術革新による生産性の飛躍的上昇

    雇用コストの上昇を抑制
    → 低インフレと高成長
    → 好況が景気循環を超越し持続

    ・97年8月頃までが議論のピーク。8月のUPSのストあたりを境に批判論が出てくる。97年末には尻すぼみとなるが、98年頭には米政府が部分容認論を出す。

    ・フィーバーを呼び起こしたグリーンスパンFRB議長の発言(後に否定的見解に)

    「従来の価値観や物差しでは計れない」「百年に一度か二度の現象かもしれない」

    ・しかし、他にも考えられる好景気の要因

    ・つまり、情報通信がどれだけ米国の好景気に影響を与えたかを実証するのは難しい。

  6. インターネット・コマースの可能性
  7. ・米国市場の動向( International Data Corp.の調査による。<http://www.idc.com>)

    <http://www.idc.com/images/082598net.gif>

    ・ビザ・インターナショナル「一般消費者によるオンラインでの決済に関する成長予測」

    1998年の世界のインターネット上での決済は153億ドル(前年度の約2倍)
    1996年の世界のGross World Productは35兆8000億ドル
    98年のオンライン決済÷96年のGWP×100=0.04%
    米国GDP7兆6100億ドル 日本GDP2兆8500億ドル(CIA World Fact Book)
    年間約67%の割合で成長、2002年には1005億ドルになる

    ・マルチメディアコンテンツ振興協会による日本のマルチメディア市場規模調査(1997年1月〜12月)

    1997年のマルチメディア市場規模      6兆8990億円
    ハードウエア市場が前年比6.7%増  3兆5567億円
    ソフトウエア市場が前年比8.2%増  1兆5297億円
    サービス市場が前年比3.0%増    1兆8126億円
    2000年のマルチメディア市場規模(予測) 11兆1179億円(1997年から61%増)
    1996年の日本の国内GDPは507兆円
    97年のマルチメディア市場÷96年のGDP×100=1.36%

    ・インターネット市場はまだ小さすぎて、そのインパクトが測れず、経済モデルも成立していない。

    ・しかし、日本経済の実質成長率(95-96年)が3.2%(名目2.8%)であることを考えれば、情報通信(マルチメディア)産業の貢献は大きいと考えることもできる。

    (1996年のGDP−1995年のGDP)/1995年のGDP×100=2.8%

    ・戦略としては、消費者市場を狙うよりもビジネス市場をねらった方が波及効果が大きい。

    ← オンライン利用世帯の70%以上がWWWを仕事のために使っている(米国)。
    ← ビジネス市場の伸びの方が大きい(図参照)。

    ・家庭で仕事をできるようにするための環境整備、アプリケーション開発が重要か。


参考文献