« 本日発表 | メイン | (再掲)レポートについて »

2005年01月13日

最終回のファイル

Download file

最終回に使ったファイルです。写真ははずしてあります。コメントをください。

投稿者 taiyo : 2005年01月13日 15:34

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.sfc.keio.ac.jp/~taiyo/geeks/mt-tb.cgi/136

コメント

この先生のまとめをざっと見て、「階級」がNPOを考える上で重要なのかな、と思いました。各班の調査対象となったNPOを見ても、その活動自体で参加者が生活の糧を稼いでいるのではなく、稼ぐ必要のない階級(金銭的、または時間的に余裕がある)の人々がNPOと言う組織を構成する主体となっているようなので、今の日本ではまだ交換の経済の領域にはNPOは入ることはできていないようですね。前にNHKの特集で見た海外の事例では、交換の経済の領域でも活動しているNPOがあるようです(ただ、活動していたのはやはり既に十分な富を得ていると思われる人々、例えば元弁護士等でしたが)。現代では明らかに交換の経済が主流を占めていますが、今後も今の状態が保存され、それを補完するものとして贈与の経済(NPOの活動等)が存在し続けていくのか、それとも社会のシステムそのものが変化していくのか、まだまだ見続ける必要がありますね。

オーケストラの話をたしか創発のところでされていたのでそのことに関して。これも前にNHKの特集で見たんですが、オルフェウス室内管弦楽団(Orpheus Chamber Orchestra)というところでは指揮者が存在しないそうです。練習の際には誰もが自分の意見を述べることができ、構成員全員がそれぞれ主体性を持って演奏を創り上げることによって、高い水準の演奏を可能にしているそうです。これはまさに創発ですよね。ちなみにこの番組は「変貌する組織」がテーマになっていたと思うんですが、その中で米軍の組織構造の改革に対する取り組みに関しても取り上げていました。最先端技術の導入によって、軍隊という組織では当然であったヒエラルキー構造を変えようというものだそうです。

話が脱線したので元に戻して…。古いコミュニティの崩壊と新しいコミュニティの創出の比較に関しては、対置はできないとぼくは考えています。これらは地と図の関係で、同じ現象を言っているのではないでしょうか?その点で、ぼくが所属していた9班がマトリックス上で横軸で見たときに真ん中のほうに位置しているのはぴったりだと思いました(と言っても、班のプレゼンではぼくの意見は実はほぼ反映されなかったんですけど(汗))。

先生は「グルワをやらなかった人にはインセンティブがなかった講義だったかも」とおっしゃいましたが、グルワをしたことを除いても十分有意義な講義だったと思っています。今まで知らなかった考え方や理論を知ることもできましたし、色々考えるきっかけにもなりました。土屋先生、半年間の講義、おつかれさまでした。

あ、長い上に読みにくいですね…。しまった。

総合1年(70303960) 栗林

投稿者 栗林 : 2005年01月14日 23:26

コメントどうもありがとう。四段落それぞれ含蓄があるなあ。贈与の経済はあんなに昔に気づかれていたのに、いまだに経済学者が注目しないのはなぜなのだろう。やはり数式に書けないものは経済学的には美しくないのだろうか。

そのオーケストラの演奏も見てみたい。音楽に指揮者が登場したのはいつ頃なのだろう。民族音楽にはたいてい指揮者なんていないはず。日本の太鼓なんてとても創発的にみえる。

確かに、コミュニティの再生と考えるならコミュニティの創出とは同じ方向だ。何かうまい切り口が欲しいなあ。

考えるきっかけになったとしたらとてもうれしい。一人でもそう思ってくれたのならやった甲斐があった。もちろん一人じゃ本当はいけないんだけどね。

いずれにせよ、改善の余地はたくさんあるはず。みんなのフィードバックを待ってます。

投稿者 taiyo : 2005年01月17日 00:33

すごくいっぱい書いてる人がいるのにあんまり書かなくて恐縮ですが、コメントさせていただきます。

やはりNPOというのは僕らの周りではあまり広い認識があるとは思えません。というのも、自分の班でも考えたのですが、NPOが存在するところには何かしらかの変化はあるものの、それがマクロ的であればどちらかといえば政府が補完してくれる可能性が高く、またミクロ的であればNPOが補完するけど、ミクロな存在であるためにその存在が広く知られるとは言えない、からだと思います。

しかしながら、色々な班のケーススタディを見たら、NPOの存在は無くてはならないものだというのもまた事実だろう、本当に草の根的というか、華やかではないですが地道な活動を続けているのだなぁと思いました。

ちなみに私は就職活動しますが、NPOに就職したいとは思いません(笑)。それは社会的にまだそういう地位としてのNPOが確立されていないので安泰を望む自分としては飛び込むには危なすぎる、という考えがあるからです。

グラフについてはそれなりに納得できました。なかなか的を得た指標だと思います。

言葉足らずですいませんが、以上です。

70241640
環境情報学部3年 大渕 康弘

投稿者 大渕 康弘 : 2005年01月20日 19:08

そうか。やっぱり就職はしたくないかあ。僕も昔、父親に「NPOで働いてみたい」と言ったら「どうやって食べていくんだ」と言われました。非営利=かせぎがない、ということではないんだけどね。社会的な地位は追いついていないでしょう。逆に、非営利組織の人がベンツに乗っていると怪しまれるよね。

投稿者 taiyo : 2005年01月28日 01:29