平野義太郎「太平洋制覇戰におけるハワイ・グアム・比島攻撃の意義」

平野義太郎「太平洋制覇戰におけるハワイ・グアム・比島攻撃の意義—故加藤寛治大将を憶ふ—」『太平洋』第5巻1号、1942年、37〜49ページ。

 戦時中、日本が太平洋をどう考えていたかが分かる。

アメリカは支那・蘭印を支配せんがために、太平洋を制覇せんとする野望を懐き、ハワイ、ミッドウェー、ウェーク、グァムから比島に出る中央侵略路線、アラスカのダチハーバー、アリューシャン列島キスカよりする北方路線[、]ハワイ、パルミラ、フェニックス、サモア、ニューギニアよりする南方路線上に莫大な經費を使つて軍事根據地を構築し、われら大東亜共榮圏の建設を破壞せんとした。だから、この米國攻勢に對して、我が日本は自存自衞、そして大東亜共同防衞のために、決然、蹶起してこの米英の侵攻據點と軍事基地とを撃滅しつゝある。

 勇ましい。旧字体は面倒くさい。

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