YOU ARE ON CAMERA(2)

ワークショップに出たら、やはりこのタクシーの問題が気になった人がいたようだ。彼によると、写真を撮っただけではその人が誰なのかはわからないけれども、タクシーの中にRFIDのリーダーをつけておいて、その人が持っているタグの記録をできる限り読んでしまえば、どこかのデータベースで引っかかるようになるだろうという。犯罪者は裸でないとダメだね。

YOU ARE ON CAMERA

1時間遅れでサンフランシスコに到着。入国のセキュリティが厳しくなったというが、何の問題もなく通過。「ビジネスって何?」「会議出席です」「何の会議?」「コンピュータ関連の会議です」「どこで?」「サンフランシスコとワシントンDCとボストンです」で終わり。

前の人はビザを持っていたみたいで、指紋をとられていた。入国審査官の前に、小さな電子式指紋読み取り装置が据え付けてあって、左手の人差し指、右手の人差し指を順番に乗せるだけでいいらしい。

サンフランシスコ空港からバークレーまでタクシーに乗る。ぼおっと窓の外を見ていると、窓に「YOU ARE ON CAMERA(カメラに撮られてますよ)」と書いてある。「何?」と思って反対側を見ると同じステッカーが貼ってある。

youareoncamera.jpg

カメラはどこだと探すと、バックミラーのところに確かについている。

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「Fare View in Operation」とも書いてあるから、料金トラブル防止のためらしい。しかし、それだけじゃないだろう!? いやはやアメリカもすごいことになってきている。こんなのありか?

#TKさんに写真を明るくしてもらったので差し替えました。ありがとう。

高額な携帯電話の傍受費用

米の捜査当局、高額な携帯電話の傍受費用に音を上げる

ニューヨーク州司法当局は、費用が急騰した時期を経て、現在年間40万〜50万ドルの通信傍受費用を支払っているという。

やっぱりけっこうやっているなあという感想。1ドル100円とすると4000万円〜5000万円。50州で単純に50倍すると、20億円〜25億円。

これは携帯電話だけだから、固定電話やインターネットの通信傍受がさらに加算される。記事にあるように、携帯電話は高いのだろうけど、それにしてもなあ。これも犯罪やテロを防ぐコストだと思えば、安いのか、高いのか。

欧州中央情報局

日本国際問題研究所のニューズレター『焦点 世界のいまを読む』第7号(2004年4月)に友田錫氏が欧州中央情報局のことを書いている。

テロとの戦いで最も重要な情報能力強化について、EU本部提案の欧州版CIAである「欧州中央情報局」の創設は情報独占にこだわる英、独、仏の反対で実現せず、情報交換と政策調整にあたるテロ担当官の新設や容疑者データベースの創設にとどまった。

なかなか興味深い。独仏は英米のインテリジェンス活動に反対するという構図だと思っていたが、そうでもなくなってきているということか。