研究プロジェクト1.1 2002年度秋 題:東南アジア開発と農村生活の変動II
この研究プロジェクトでは、東南アジア開発がもたらした問題点について検討していく。「途上国/先進国」、南北という分類を批判的な観点でとらえる。
タイを中心に、東南アジア本土の4つの開発問題を検討する:
@農村生活 Aジェンダーと開発 B民族 C開発と農村環境問題に関する輪読文献を読みながら検討していく。そして経済過渡期、国際分業に関わる人材教育・労働力・HIVエイズとそのコストなどの問題点を考慮する。
授業のやり方: こうしたトピックの検討を続けるため、履修者は少なくない文献の読解が求められる。
各回の輪読文献は学生全員が読後参加することを想定している。授業は各週ごとに課題資料を決め、学生はこれらを読後に授業に参加することを前提とする(輪読形式)。課題資料に関する発表、ディスカッションへの積極的な参加が求められる。学期の第3週から学生が輪読文献に関する10分のミニ発表を行う。またテクスト等に記述され、表現される事象を、履修者自身が多角的に検証しなければならない。このため、書籍以外に、インターネットや各種データベースを介した1次資料の検索も頻繁に行うこととなる。予め理解しておいて頂きたい。
評価:
課題提出状況、各自担当の輪読ミニ発表、及び最終プレゼンと、最終プレゼン後に提出する最終レポートによって最終的な評価を行う。
参考文献:
アンソニー・リード 『大航海時代の東南アジア』
松本悟 『メコン河開発』
パトリック・マッカリー 『沈黙の川』より第3章「凶運の伽藍〜ダムの人的影響」
チラ・ホングラダロム 「タイ農村部門労働者の出口」
ヴァンダナ・シヴァ 『緑の革命』より「奇跡の種子」
ヴァンダナ・シヴァ 『生物の多様性の危機』
竹内正右 『モンの悲劇』
岩崎美佐子 『アジア小農業の再発見』より「いかにして地域の資源を取り戻すか」 (第II部の第1章)
1. タイトル・テーマ:東南アジア開発と農村生活の変動II
2. 担当教員名:ティースマイヤ・リン
3. 形式:A型
4. 目的と内容:タイを中心に、東南アジア本土における@農村生活 Aジェンダーと開発 B民族 C開発と農村環境問題、この4つの開発問題を検討する。
5. 曜日・時間:火曜日5時限
6. 評価方法:課題提出状況、各自担当の輪読ミニ発表、及び最終プレゼンと、最終プレゼン後に提出する最終レポートによって最終的な評価を行う。
7. 履修条件:マクロ経済か経済論、アジアの近現代史、国際関係を済ませた人。
8. 受け入れ予定人数: 15名。15名を超えると夏休みの課題と初日の課題で決める。
9. 参考文献:(上記プラス他)
10. 連絡先:thiesmey@sfc.keio.ac.jp
11. 最低受入人数を超えた場合:15名を超えると夏休みの課題と初日の課題で決める。
12. 履修希望の締め切り:2002年8月23日(金)