研究プロジェクト1.2 2002年度秋 題:東南アジア開発と農村生活の変動II
この研究プロジェクトでは、東南アジア開発がもたらした問題点について検討していく。「途上国/先進国」、南北という分類を批判的な観点でとらえる。
タイを中心に、東南アジア本土の4つの開発問題を検討する:
@農村生活 Aジェンダーと開発 B民族 C開発と農村環境問題に関する輪読文献を読みながら検討していく。そして経済過渡期、国際分業に関わる人材教育・労働力・HIVエイズとそのコストなどの問題点を考慮する。
授業のやり方: こうしたトピックの検討を続けるため、履修者は少なくない文献の読解が求められる。
各回の輪読文献は学生全員が読後参加することを想定している。授業は各週ごとに課題資料を決め、学生はこれらを読後に授業に参加することを前提とする(輪読形式)。課題資料に関する発表、ディスカッションへの積極的な参加が求められる。学期の第3週から学生が輪読文献に関する10分のミニ発表を行う。またテクスト等に記述され、表現される事象を、履修者自身が多角的に検証しなければならない。このため、書籍以外に、インターネットや各種データベースを介した1次資料の検索も頻繁に行うこととなる。予め理解しておいて頂きたい。
評価:
課題提出状況、各自担当の輪読ミニ発表、及び最終プレゼンと、最終プレゼン後に提出する最終レポートによって最終的な評価を行う。
参考文献:
アマルティヤ・セン 『福祉の経済学』より「情報と解釈」、「福祉と優位」、「若干の国際比較」。東洋経済新報社 2000年 (メディア331.74@SE1@2)
べネッディクト・アンダーソン「公定ナショナリズム」(『想像の共同体』より)
谷岡一郎 『社会調査のウソ』
サスキア・サッセン『グローバリゼーションの時代』
マリア・ミース『国際分業と女性』より第6章
エスター・ボーズラップ 『人口と技術移転』より第5章「古代農業の技術変化」と第5部「第
三世界における人口動態と技術変化」
Bakker, Isabella. The Strategic Silence: Gender and Economic Policyより‘Introduction。’
Rives, Janet M., and Mahmood Yousefi. Economic Dimensions of Gender Inequalityより
“Export-led Growth and Gender Inequality in Newly Industrialized Countries”。
クリフォード・キーアツ『ローカル・ノレッジ』
1. タイトル・テーマ:東南アジア開発と農村生活の変動II
2. 担当教員名:ティースマイヤ・リン
3. 形式:A型
4. 目的と内容:タイを中心に、東南アジア本土における@農村生活 Aジェンダーと開発 B民族 C開発と農村環境問題、この4つの開発問題を検討する。
5. 曜日・時間:火曜日5時限
6. 評価方法:課題提出状況、各自担当の輪読ミニ発表、及び最終プレゼンと、最終プレゼン後に提出する最終レポートによって最終的な評価を行う。
7. 履修条件:マクロ経済か経済理論、アジアの近現代史、国際関係を済ませた人。
8. 受け入れ予定人数: 15名。15名を超えると夏休みの課題と初日の課題で決める。
9. 参考文献:(上記プラス他)
10. 連絡先:thiesmey@sfc.keio.ac.jp
11. 最低受入人数を超えた場合:15名を超えると夏休みの課題と初日の課題で決める。
12.履修希望の締め切り:2002年8月23日(金)