中産階級の女性達〜女性労働の歴史
キーコンセプト 1
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ヨーロッパの初期中産階級 発生に伴う女性・男性への観念:
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所得(産業革命による富)
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同階級の人からの期待(結婚相手、子供の育て方、生活水準、購入できる事物)
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子供の人数への決定力・家族計画可能
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女性に職業と主婦の仕事の選択肢のある生活
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男女とも、職業への選択肢があるはず
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男性は産業から直接給与をもらうのではなく、オーナーなどとして富を蓄積するはず
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男性は将校として戦争に行くか、官僚として植民地に行く
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中産階級の女性達〜女性労働の歴史
中産階級の女性達〜女性労働の歴史
中産階級の女性達〜女性労働の歴史
キーポイント1〜2:
西洋諸国で働いていた女性と男性と中産階級の構成
1.産業革命前の女性は家族経営の小産業に夫と共に従事していた。
2.産業革命の繁栄による「中産階級」が発生した。その要素:
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所得
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生活水準:結婚相手、子供の育て方、購入できる事物
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妻は産業又は仕事に従事しなくてはよい
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中産階級の女性達〜女性労働の歴史
キーポイント3〜4:
3.中産・上流階級の“有閑婦人”への要求 〜 その意味:
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“ジェンティリティ”によると、妻は仕事に従事しなくてよい。 婚約者の二家族に金銭的な余裕があるはず。
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妻が収入を得る活動に従事する必要はないということを示すために、 有閑の女性と結婚する。仕事する必要のない女性は“有閑”。
4.19世紀ヨーロッパにおける中産階級結婚制度と経済:
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上記のように、二家族の富をまとめる
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子育ての経費が極めて高いので、金持ち・有閑の妻が優先される
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植民地であるいは戦争で亡くなった中産階級の男性が多い
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中産階級の女性達〜女性労働の歴史
キーポイント5〜7
5.経済的自立は無理。労働市場は女性子供中心であったが、中産階級の女性は別な糸口を求めなければならなかった(ガヴァネス)。
6.ガヴァネスなどの他家での仕事への問題点:
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中産階級から落ちそうな状態に置かれた、あるいは中産階級の底辺で自分の地位を確保しなければならない状態に置かれた人が多い
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自分は中産階級の「有閑婦人」と成りえない
7.ガヴァネスを助けようとする運動は、究極的に女性教育、女性雇用、そして女性参政権(選挙権)に導いたとも言える。
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