フュッセン (Fuessen)


はじめに

 ハイデルベルクと並んで日本人にはなじみの深いフュッセンです。フュッセンといってもピンとこなくても、ルートビッヒ世が建てたノイシュヴァンシュタイン城といえば、多くの人が知っているでしょう。ノイシュヴァンシュタイン城はディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったとか。とりあえず、ドイツに来てノイシュヴァンシュタイン城にいったことがないのもどうかな、というわけで行ってきました。


位置

 フュッセンはドイツの最南端でオーストリアとの国境の近くにあります。ちなみに、ノイシュヴァンシュタイン城は隣村のホーエンシュヴァンガウにあります。フュッセンへはミュンヘンやアウグスブルクから電車で行けます。(ただ、時間はわかりません。)ミュンヘンから車では2時間ぐらい。フュッセン駅からホーエンシュヴァンガウへはバスで10分ぐらいだそうです。


フュッセンを訪れたのは12月7日でした。雪が深くスキー場が多いことで有名なこの地方には既にかなりの雪がありました。(実際に近くのスキー場は既に営業していました。)ホーエンシュヴァンガウのバスのターミナルから、車できた人はその近くの駐車場に車をおいて、ノイシュヴァンシュタイン城へは歩いて行くわけですが、その道は「えっ!」と思わせるような小さな道でした。観光客もさすがに少なく、この道はいったいどこへ、という感じで上っていきます。

ちなみに、あとで紹介しますが、下からお城までは馬車であがることもできます。そうするとさすがにこの道ではなくて、林道を上っていきます。

先ほどの道を5分ぐらい登り、馬車がはしる林道と合流すると、少し前方にお土産屋らしきものが見えてきました。何となく、「ああ、やっぱり観光地なんだ、人がいっぱいいてよかった。」という気がしてしまいました。その土産屋の隣にはレストランがあって、さらに林道を上っていってふと振り向くと、頭の上には、ノイシュヴァンシュタイン城がありました。逆光ですが、なかなか神秘的でした。

ノイシュヴァンシュタイン城はドイツの観光地の中でも非常に有名で、夏はディズニーランド顔負けの3時間待ちということもあるそうですが、さすがに冬はがらがらでした。よく、「せっかくノイシュヴァンシュタインに行ったのに日本人ばかりでなんか興ざめ」と行った話を耳にしますが(そういうあなたも日本人)、あまり日本人いっぱいがいやでしたら、冬がおすすめかも。それでも、私たちが行った日にも何組かの

日本からのツアーにあいましたが、城にのぼったときはもうお昼だったので、全く日本人はいませんでした。「なぜなんだろう?」と思ったのですが、たぶんツアーの人は昼食なんでしょうね。ドイツでは、城の中の見学が案内付でまわることが多いのですが(逆に言えば自由には見学できない)、ノイシュヴァンシュタイン城もそうですが、右の写真の一番奥のドアの右側にさらにドアがあってそこから入ります。私たちは、日本人のツアーがいればそれといっしょにはいれば日本語で説明が聞けるだろうと当て込んでいたのですが、日本人が全くいないので、しょうがなくてドイツ語が英語のツアーに参加せざる得なくなってしまいました。たいていどこでも英語のツアーは用意されていますが、ここではシーズンには日本語のツアーもあるそうです。結局、私たちは英語のツアーに参加したのですが、「うーん??」という感じですね。

私たちと同じように、英語またはドイツ語のツアーにしか参加できないことになってもご安心下さい、ツアーの入口にある売店には日本語のパンフレットが何種類か売っています。読んでから行くか、行ってから復習しましょう。

残念ながら場内は撮影禁止なので、ここでは紹介できません。ルートビッヒ世は悪趣味なお城をつくったことで有名で(悪趣味というのもひどいかな?)、その中でも最も有名なノイシュヴァンシュタイン城ですが、思ったほどひどくありませんでした。どちらかというと少女趣味というかロマンチックです。いずれ紹介しますが、ヘレンキンムゼー城はもっとすごいですよ。

ノイシュヴァンシュタイン城を見るポイントはいくつかあるそうですが、その中でも有名なマリエン橋に向かうことにしました。右の写真の遠くの方に見えるのがマリエン橋です。滝上に架かる釣り橋で、何とまあ恐そうですが・・・

マリエン橋に向かう道は、すごいことになっていました。他の道は観光客用に除雪してあるのですが、この道は全く除雪してありません。道の入口には、「自分の責任で行って下さい」との立て看板が・・・(まあ、これは夏にもあるのかもしれませんが。)雪がなければ、気持ちのいい散策道なのでしょうが、スキー場の林道コースのようになっていました。一部は融けてまた凍っているので、まさにアイスバーンです。急な坂は手すりがあるので、それを頼りに歩くのですが、その手すりの下に犬の落とし物が・・・

雪が残っているときには、少なくとも革靴やパンプスなどの人は断念した方がいいでしょう。また、あまり雪道を歩いたことのない人も。他のドイツ人の観光客の人たちもかなり手こずっていました。

何とか半分ぐらい歩くとちょっとした展望場所がありました。そこからは、ホーエンシュヴァンガウ城とアルプ湖、シュヴァンゼー(湖)が非常に美しく見えました。「ああ、ここまでがんばって良かった」という一瞬です。(別にたいして歩いていないのですが。)

それから同じくらい歩くとやっとマリエン橋に到着します。しかし、そのマリエン橋から見たノイシュヴァンシュタイン城はデジタルカメラではとっていません。このマリエン橋の上は、絶好の撮影ポイントとして地球の歩き方などにも紹介されていますが、この冬の時期には太陽が最も高くなる時間でも、太陽の位置が低くてお城に日が当たらないんです。お城は山の陰に入ってしまっていて、その後ろのフォルッゲン湖だけが非常に明るく見えるので、どうせうまく写らないと思って撮りませんでした。撮っても、城は真っ黒でしょう。でも、ちょっとまぶしかったのですが、眺めは最高でした。

マリエン橋からの帰りは、来た雪道を帰るのはさすがにたいへんそうだったので、大きく迂回している林道をおりることにしました。一応除雪してあるのですが、全く人も車もこなくて、良い散歩道でした。ゆっくり下るので距離はだいぶ長くなったようですが。その途中で、ホーエンシュヴァンガウ城がとても良く見えるところがありました。これは、この林道を下ってこないとみれなかったので、ちょっと得した気分です。

その林道を下って、ノイシュヴァンシュタイン城に向かう別の林道と合流するところで、前に書いた馬車に会いました。後ろに観光客が乗っています。馬車で行けば歩く必要もありませんが、なんか恥ずかしい気もしますね。でも、雪が残って道が悪いこともあったからでしょうか、馬車はいつも満員でした。

最後の写真は、山の下のホテルや土産物屋がある通りから見たノイシュヴァンシュタイン城です。真ん中に小さく見えるのがお城です。

この日は本当に天気に恵まれて良かったです。でも、ミュンヘンは一日中霧だったのですが。

また、今回はホーエンシュヴァンガウ城は訪れませんでした。次の機会に見てこようと思っています。