慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)
2005年度秋学期

 

研究プロジェクトB(1) (小島 朋之)
「東アジアの地域研究:構造と比較 」

2005年度秋学期 木曜日4時限
科目コード: 00102 / 2単位
カテゴリ: 1.研究プロジェクト(学部)


1. 目的・内容

1. 目的・内容
 研究プロジェクトの主題は東アジアの地域研究であり、B1では地域の構造を比較の視点から理解し、B2では地域統合の観点から日本を中心とした地域の国際関係することにつとめる。
 本プロジェクトでは、中国、台湾、朝鮮半島、極東ロシア、東南アジア、オセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)なども含めて、東アジア地域と考えたい。本プロジェクトでは、まずこの地域自体そして日本との関係において、いま大きなパラダイム・シフトが到来しているとの認識をもって、東アジア地域の構造理解に取り組んでもらいたい。
 分散から協力そして統合へのパラダイム・シフトの中で、東アジア地域では地域の政治的ダイナミクスにも変動が起こっている。その一つが地域イニシアチブの交替である。経済面で地域の牽引車は明らかに、地域全体のGDNPの60%を一国で占める日本であった。しかしいま、牽引車の役割は「落日」と見られる日本から、「昇竜」の中国に代わりつつあると見られる。そう見られるが、それが現実そのものではない。なお経済、安全保障の両面で、地域の協力・統合を左右するのは日中の協力と競合の行方である。イメージと現実の双方を構造的に比較理解し、日中関係のあり方を考えてほしい。これが本プロジェクトの目的である。そのために、本プロジェクト(B1)では、まず中国を中心に東アジア地域の個々の国々あるいは地域の現在を形成している経済、政治、社会、文化の構造の理解につとめ、そのために日本、欧米あるいは地域内部との比較を試みる。
 地域構造の比較研究のために、本プロジェクトでは第一に学外から招いた講師による東アジアに関連する講演、第二に東アジア地域の構造理解にとって重要な問題の中から具体的テーマに絞り込んだグループ研究とそのプレゼンテーション、第三に他学部や他大学のゼミとの合同研究会、中国、韓国、台湾の大学との合同ゼミなどを実施する。第四にこれらの作業の積み重ねのなかから、東アジアの地域構造にかんしてそれぞれの問題関心に沿って具体的テーマを選択し、個人研究レポートを作成する。そして第五に、学期ごとの個人研究レポートの積み重ねを通じて、最終的に卒業論文を完成する。本プロジェクトの最終ゴールは卒業論文の作成であり、B1とB2をあわせて同時に履修することは望ましい。
 履修条件は東アジアと日本に関心をもち、毎回の報告や討論に積極的に参加し、発言する意欲と決意をもっていること、グループ・ワーク、サブ・ゼミ、研究会合宿やコンパを含めてすべての研究会活動に積極的に参加することである。評価方法は研究会への出席と研究会の活動と議論への参加度、グループ研究、合同研究会、個人レポートや卒業制作の成果を通じて行う。 秋学期においては、4年生は卒業論文の完成、3年生以下は卒業論文のテーマ決定に向けて努力してもらいたい。

☆卒業論文
 16、000字以上の原稿(ハード・コピーとDos変換フロッピー)を
提出すること 
 卒業論文は『東アジアと日本』第12巻として出版予定
☆個人レポートのテーマ報告についてはA4で1枚のレジメ(問題の所在、
章立て、参考文献)を提出・・個人レポートは4、000字以上の原稿を
提出すること

2. 授業形式・形態

講義・ディスカッション・グループワーク・演習

 

3. 授業スケジュール

☆研究会スケジュール
  木曜日4時限・・研究プロジェクトB1
  木曜日5時限・・研究プロジェクトB2
  水曜日1時限・・サブゼミ
  外部講師の講演、グループ報告と討論、個人レポート報告、卒業論文の   中間報告
  サブ・ゼミでの原書購読、グループ作業
☆合同研究会(春、秋学期それぞれ1回)
 (1)神保謙「研究プロジェクト」との合同ゼミ

(2)慶應義塾大学法学部国分良成ゼミ、立教大学法学部唐亮ゼミ、学習院大学中居ゼミ、東京大学経済学部伊藤元重ゼミ
☆国際合同ゼミ(9月後半)
  復旦大学(中国)、国立台湾大学など
☆研究会合宿
  春、秋学期それぞれ2泊3日で卒業論文中間報告、個人レポート報告

 

4. 評価方法

卒業論文、ターム・ペーパー、グループワークの評価
研究会での討論への貢献度の評価
研究プロジェクトへの様々な活動への参加の評価

 

5. 履修条件

東アジア地域に関心をもっていること。
研究プロジェクトの授業とサブゼミ、グループワーク、他大学との合同ゼミ、海外(上海復旦大学、韓国延世大学あるいは台湾大学)合同ゼミそしてコンパに積極的に参加すること。

 

6. 受入予定人数

30名

 

7. 最低受入人数を超えた場合の選考方法

希望者は全員に下記の日程で面接を実施します。その際、研究計画書(A4−1枚)を持参して下さい。
面接 7月27日(水)1400− 
定員:4年12名、3年12名、2年6名程度

 

8. 参考文献

小島朋之『崛起する中国』(芦書房、2005)、小島朋之『現代j東アジアの政治』(放送大学教育振興会、2004)、『富強大国の中国』(芦書房、2003)、小島朋之『21世紀の中国と東亜』(一藝社、2003)

9. 関連プロジェクト :神保謙先生研究プロジェクト

10. 課題

☆卒業論文 (4年生)
 16、000字以上の原稿(ハード・コピーとDos変換フロッピー)を
 提出すること 
 卒業論文は『東アジアと日本』第11巻として出版予定
☆個人レポート(2、3年生)
 レポート・テーマ報告についてはA4で1枚のレジメ(問題の所在、
 章立て、参考文献)を提出
 個人レポートは4、000字以上の原稿を提出すること

11. 連絡先

小島朋之(tomoyuki@sfc.keio.ac.jp),

TA 福山悠介(mamefuku@sfc.keio.ac.jp

12. 研究室ホームページ

http://asia.sfc.keio.ac.jp/index.html

13. 来期の研究プロジェクトのテーマ予定

14. その他・留意事項

受け入れ予定人数・・30名前後
  (4年12名、3年12名、2年6名)
☆履修手続き
 履修希望者はTAの福山(mamefuku@sfc.keio.ac.jp)に7月24日までに連絡してください。                

             Cc:で小島朋之(tomoyuki@sfc.keio.ac.jp)にも送ること。

  共同研究室:ε407 

☆なお履修希望者の研究プロジェクト傍聴(木曜日4・5時限、Ε12)を歓迎します。