このアプレットを表示してみると、「10こまを1サイクル」だけではなく、「不鮮明に表示されるこま(画像)を含むサイクル」が何回か繰り返された後で「(完全な)10こまを1サイクル」が表示されることがあります。プログラムはあくまでも「10こまを1サイクル」だけを表示してあとはなにもしないように書かれているのですが、実際には1サイクル以上表示を繰り返しているように見えてしまうことが場合によってはあるようです。
このようなことが起こる主な原因は、メモリーに画像を読み込んだり、表示する画像を切り替えたりするといった処理にどうしても時間がかかってしまうことにあるようです。「不鮮明に表示されるこまを含むサイクル」が繰り返されるのは、10こま分の画像の読み込みが完了する前に画像の表示が始まってしまうからだと考えられます。
これは、現在のプログラムの設計上は、どうしても仕方のないことです。いずれにせよ、何回かの不完全な表示のあとで、最後には完全な状態で「10こまを1サイクル」を実行してアプレットは止まります。今回はそれをもって完成と考えて下さい。
なお、Javaではメディアトラッカー(MediaTracker)などを利用することで、ぎこちない表示を回避してよりスムーズなアニメーションを実現することができます。ただし、それはやや高度な技法に属するために、この講座では取り上げていません。ご了承下さい。
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