概念構築(政策・組織)A
【梅垣理郎担当】
データベース作成の手引
このマニュアルは以下のように構成されています。
まずYAHOO! JAPANに行ってみましょう。
YAHOO! JAPANからは日本中のホームページを訪ねることができます。適当にネット
サーフィンすると、どれだけ多くのホームページが開設され、どれだけ
多くの人が利用しているかを知る助けになると思います。
WWWとは何かというと、NCSA (National Center for Supercomputing Application)
というラボで開発された、一言でいえば「広域情報提供システム」となります。
WWWサーバの内容を見るユーザ側のソフトの1つが
Netscape Navigatorで、通常ブラウザと呼ばれます。WWWは以下の様な特徴を
持っています。
- ハイパーテキストを介してInternet上の全ての情報にアクセスすることを
可能にする。
- Internet上の全ての情報をシームレスに結合する。
- 統一された簡単な方法で、Internet上の全ての種類の情報に、一様に
アクセスすることを可能にする。
ハイパーテキストとは、小説のように始めから終りまで順序の決まった情報
ではなく、百科事典のようにどこから読み始めてもよく、項目同士が有機的に
参照しあっている情報という概念をいう。コンピュータ技術によって
ハイパーテキストを実現したのがハイパーテキスト・システムである。もう皆さんが
利用しているように、青文字をクリックすると、その先にあるテキスト、画像、映像、
音といった情報が表れるシステムのことです。
さらに詳しい説明を知りたい方は、あさだたくや氏の
World Wide Web Frequently Asked Questionなどを参照するか、
gooや
Infoseekといったサーチエンジンで検索してみて下さい。
ここからは、Netscapeの画面をもう一つ表示すると作業しやすいです。
表示の方法は、Netscape画面の上の「ファイル」から「新しいブラウザを開く」です。
マニュアルを見ながら、自分の画面が表示できます。
さて、これでみなさんがこの概念構築で構築するデータベースに対するイメージが
つかめたことと思います。次はみなさんが実際に「つくって」みる番です。ただ、
データベースにおける何ら統一的なフォーマットは望まれていません。そこで
以下では、データーベースをつくる上で必要と思われる、最低限の知識を共有
しましょう。あとは、各人が各人の多様な問題意識に基づいて、自分の研究活動の
鍵となる概念たちの構築のために効果的なようなデータベースを構築していけば
良いかと思われます。
WWWというのは情報の「探索」の場であると同時に、情報を「発信」する場でも
ある。すなわちみなさんがネットワーク上で作成するデータベースは、
インターネットを介して、情報として世界に発信されることを意味します。そこで
みなさんがまず行なわなければならないことは、そのような情報を発信する
「基地」をつくることです。この基地こそがWWWにおける「ホームページ」の役割です。
このホームページをベースに諸君らが集め、編集し、再構築した情報たちが
世界に向けて発信されます。

「概念構築のためのデータベース」におけるホームページの例
まずはじめに、概念構築のページはmagのサーバで公開するため、magに
rloginします(SFCで作業をしている場合)。
% rlogin c.gp.mag.keio.ac.jp ←magのサーバへのリモートログイン
ホームページはLATEXのファイルと同様に、muleにおけるファイルの作成を通じて
作られます。そしてWWWではそのファイルをどこのディレクトリーに作成するかが
あらかじめ決められています。そこで、WWWのファイル作成のためのディレクトリ、
public_htmlをまず始めに作ります。場所は各人の
ホームディレクトリの下です。
% mkdir public_html ←ディレクトリ public_html の作成
WWWのファイル作成のためのディレクトリ、public_htmlをつくったら、
いよいよ実際にファイルを作ってみます。まずは今作ったばかりの
public_htmlへチェンジ・ディレクトリします。
% cd public_html ←ディレクトリ public_html への移動
概念構築のWWWにおけるデータベース作成のためのファイルをつくるディレクトリが
用意できたら、そこでmuleを開き、データベースのホームページの作成に
とりかかります。このホームページのファイル名に限っては管理の都合上
dbhome.htmlに統一してもらっています。なお、WWW用の
ファイルに関しては、LATEX用のファイルに拡張子 .tex が
必要なのと同様に、すべてのファイルの名前の最後に拡張子 .html を
つけたファイル名にすることが約束ごととして決められています。
% mule dbhome.html ←概念構築におけるデータベースのホームページ
作成のためのファイルを開く
dbhome.htmlというファイルを開いたら、その中に以下の情報を
書き込みます。今の段階ではこれらの文字列の意味は分からなくて結構です。
ただこれらがウェブページを作成する際に用いる「言語」である
HTML (Hyper Text Markup Language)という言語だということを
覚えといて下さい。

muleでのホームページ作成
日本語の部分は御自由に変えてもらって結構です。また
<title></title>で囲った英語の部分も、変えられます。
ただしこの部分は日本語でない方が無難なようです(UNIX上で文字化けする可能性が
あるため)。最低限これだけ書き込んでセーブすると、あなたのホームページが
Netscape上で見られるようになっているはずです。では見にいってみましょう。
Netscape Navigatorをたちあげます。Netscape画面の上の方に、ロケーションと
書かれたスペースがありますが、そこに以下のように入力して下さい。
http://www.mag.keio.ac.jp/~あなたのログイン名/dbhome.html
入力したらリターンを押して見ましょう。Netscapeは先ほどあなたが作った
ホームページのファイルであるdbhome.htmlを読みにいき、以下のような画面が
Netscape上に現れます。これがあなたのつくったホームページです。

あなたのつくったホームページ
しかしいちいちこのようなアクセスの方法をとるのはめんどくさいので、
次回からダイレクトにアクセスできるように、ここでちょっとした設定を
行ないます。この画面(あなたのホームページ)をブックマークにのせておきましょう。
そのためにはロケーションの隣にあるブックマークのプル・ダウン・メニューから
ブックマークに加えるを選びます。すると現在開いているページがブックマークに
登録され、今後はブックマークから概念構築のページに一発で行くことが
できるようになります。
さて、ホームページを作ったがいいが、「何か間抜け」という感がが否めない
でしょう。でも最初だから仕方がありません。これからどんどんカッコ良く
していけばいいのです。先ほどのmuleで開いたdbhome.htmlのファイルにどんどん
情報を書き足せて行けばみるみるうちにあなたのページは拡充されます。では
どのような情報を書き足して行けば良いのか。これはWWWにおける常道といえますが、
「真似」をすればよいのです。他の人のページを覗きまくって、
まず気にいったページを見つけましょう。その人のそのファイルはNetscape画面
上方のプル・ダウン・メニューの表示の下にあるソースの表示...で
見ることができます。どんどん覗いて、どんどん真似をしましょう。

ソースの表示...で見たファイル
拡充したページはその都度セーブし、Netscape画面の上方の再読込を
クリックすれば最新のページをNetscapeの画面上にロードしてくれます。
概念構築
梅垣理郎
梅垣研究室