「二つの人材革命―明治維新と3.11」(11月21日)


 11月21日、ドイツ・ハイデルベルグ大学で明治150年をテーマにした講演を奈良岡聰智さん(京都大学)と共に行いました。
 
 ジョイント講演のタイトルは「150 Year Anniversary of the Meiji Restoration」。奈良岡さんは「The Meiji Restoration as Memory」と題して、明治50年、60年、100年、150年の四つの記念年に焦点を当てて、「記憶」の観点から議論を深められていました。私の報告は、政治社会の変化が人材の変化をもたらすことをフレームワークに、明治維新と3.11がもたらした人材登用の制度文化的変化を論じました。
 
 さすがは日本学の世界的拠点、質疑応答も刺激的で、私自身は大きく書いたデッサンをまとめるための有意義な示唆を戴きました。ホストを務めてくださったハラルド・フース先生をはじめ、皆様に御礼申し上げます。
 
 http://www.asia-europe.uni-heidelberg.de/de/aktuelles/termine/terminansicht/cal/event/view-list%7Cpage_id-2289/tx_cal_phpicalendar/2018/11/21/150_year_anniversary_of_the_meiji_restoration_lectures.html?fbclid=IwAR21L8Erbnq-Rkm1XtFVVfDDp35_q4FkST2QpN3Ov7HYmg6hY5hYSJjl3GA
 


 翌日は、ハンス・マーティン・クレーマーさんが長年取り組んでいる「セツルメント」をめぐる国際ワークショップが開催されており、参加させてもらいました。ソ連研究、中国研究、アメリカ研究、日本研究の若手研究者が網羅された比較研究プロジェクトで、きわめて興味深いものでした。
 

 ハイデルベルクを訪れるのは実に25年ぶり、高校生以来でした。トラムをはじめとして新しくなったものもあるなか、変わらないものの多い、歴史の街。うれしくなりました。またお邪魔したいと思います。
 


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