沖縄にて(8月13日)


 オーラル・ヒストリーゼミの夏合宿で沖縄に滞在しました。

 沖縄社会に関する著作を多数書かれている岸政彦さんを春学期にお迎えしたこともあり、今年のオーラル・ヒストリーゼミ合宿は沖縄で行われました。私自身は4回目の訪問でしたが、毎回、沖縄に来ると強い衝撃を受けます。
 
 初日は有志で沖縄市の「ヒストリート」へ。沖縄市史編さん事業の一環としてコザ地区の歴史を丁寧に展示している資料館です。ここには日本政治外交ゼミのOB・木谷さんが勤務しており、その案内でじっくりと見学させていただきました。コザの街の成り立ちから、毒ガス撤去、コザ騒動と、政治・外交から社会・生活にいたるまでの歴史が強く伝わってきました。企画展として石川文洋さんの写真展も行われていました。

 
 

 夕方、さらなる有志と合流して航空自衛隊那覇基地へ。2年半前にも日本政治外交ゼミのメンバーで伺いましたが、今回はやや専門の異なるオーラル・ヒストリーゼミでの訪問となりました。基地内の見学はもちろんですが、若手幹部自衛官のみなさんと学生の交流の機会を持たせていただけたことで、より理解が深まったようです。お世話になった基地のみなさん、ありがとうございました。


 
 研究発表は国際通りから路地を少し入ったところにあるカフェのホールをお借りして、例年通り2日間連続で行われました。こういう素敵なカフェがあったり(朝ごはんにこちらのおばあお手製の「ジューシー」と「島豆腐のスープ」を出していただきました!)、飛び込みで聴講にくる高校生がいたりするところには沖縄の力強さを感じます。
 お昼ごはんには、ちょうど沖縄で取材を進めているOGのフードデザイナー・山口さんの沖縄アレンジ料理をおいしくたいらげ、午後には沖縄で教育事業を進めるOG・下向さんにも加わっていただいて各自の研究へのコメントをいただきました。ヒストリートの木谷さんと合わせて、OBOGに支えられた合宿になりました。
 
 
 
 その後、ゼミのメンバーと離れて、沖縄国際大学に勤務する友人を訪ねました。ヘリ墜落事故から15年。友人の研究室から見える普天間基地の様子は、自衛隊那覇基地で見聞きしたことと重ねながら、多くを考えさせてくれます。図書館の展示も充実していました。
 
 

 戦後沖縄史、自衛隊基地、たくさんのポスターの貼られたカフェ、おばあのご飯、米軍基地、大学、観光と地域。おかげさまで今回も衝撃の大きい旅になりました。お世話になった皆様に感謝です。
 


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