緊急事態宣言のおわりに(6月8日)

 

 


(6月らしい、あざやかな緑色の表紙が気に入っています)

 

 緊急事態宣言のおわりに、書きたかった文章を書かせていただきました。

 

 公益産業研究調査会の月刊誌『公研』の巻頭「めいん・すとりいと」に彼此4年ほど、エッセイを書かせていただいています。待鳥聡史さん、池内恵さん、鈴木一人さん、砂原庸介さん、奈良岡聰智さん、呉座勇一さん、三浦瑠璃さんなど、綺羅星のような書き手が並びます。私の担当は政治と歴史といったところでしょうか。ここのところ、意識して「若者と公共」もテーマに書いてきました。
 今回は、検察庁法改正を入口に公務員制度改革のいままでとこれからを書こうと思い、予定稿を書き上げていたところ、〆切の直前に緊急事態宣言が解除されました。そこではたと筆が止まりました。解除後の第一号に何を書くべきだろうかという思いが頭をよぎりました。

 

 この間、気になっていたことは、「感謝の気持ちをどう伝えるか」ということでした。要路にある方々から、記者会見や声明などで「感謝申し上げたいと思います」という言葉が発せられることが増えましたが、多くの場合はそこまでで、なぜか「ありがとうございます」という言葉が続きません。このことがずっと気になっていました。

 

 医療関係者や流通関係者の方々はもちろん、リモートワークが増えるなかでそれを支えたシステム保守の方や、エネルギーをはじめとするインフラ関係の方、不眠不休が続いた官僚の皆さんや、政治家の皆さんにも、きちんと感謝の気持ちを示したい。そんな思いから原稿を全く別のものに書き直しました。タイトルは「『百年に一度の危機』から生まれるもの」としました。

 

 専門性も薄く、情の固まりのような原稿をおそるおそる提出したことろ、編集部は意を汲んでくださり、却下せずに掲載してくださいました。改めて同誌への感謝も記しておきたいと思います。ありがとうございました。

 

(20.07.04 追記)記事が同誌のWEBで公開されました→【こちらをクリック】

 


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