大学教育とオーラルヒストリー(4月25日)

 「オーラルヒストリーゼミって、どんなことをやっているの?」というお尋ねに応える機会をいただきました。

 3月20日、社会政策学会労働支部会による「オーラルヒストリー・プロジェクト 新しい仕組みが生み出す様々な可能性」にお招きいただき、「大学教育におけるオーラル・ヒストリー―学生ひとりひとりのプロジェクトをつくる」と題して報告させていただきました 。

 主催者の梅崎修さん(法政大学キャリアデザイン学部)は経営学をフィールドにしたオーラルヒストリーに長く取り組んで来られた大先輩。政策研究大学院大学オーラル・政策研究プロジェクトではとてもお世話になりました。ほぼ15年ぶりにお声がけいただき「オーラルヒストリーをプロジェクトから捉えて話してみて」とのことだったので、10年にわたるSFCオーラルヒストリーゼミの取り組みをまとめてみることにしました。ありがたい機会でした。

 参加される皆さんが、それぞれの分野でオーラルヒストリープロジェクトに取り組むということだったので、SFCでのワークショップの組み立てから、それぞれの学生がプロジェクトを組み立てて実践していくまでの過程をまとめ、10年60名の卒業生たちのプロジェクトを6つのカテゴリに分けてご紹介しました。

 このテーマ、2014年に在外研究の機会をいただいた際に、テキストにまとめたいと思っていたものでした。あのときはとにかく学会報告を入れ続けてとてもそんなゆとりはありませんでした。3月23日が出国予定日だったので、ああ、ようやく前回の留学で達成できなかったことに着手できると感じてお引き受けしたものでした。結局、在外研究は中止になったので、このテーマもぼちぼちと活字にしていきたいと思います。どちらか興味のある出版社の方があればメッセージをいただければ幸いです。

 梅崎さんのところともインゼミができたらうれしいなあ。そのほかにもいくつかのオファーをいただけました。オーラルの取り組みは楽しく続けていきたいと思います。

 


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