SFC 清水唯一朗研究室

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研究、教育に関する情報をお知らせしています。

2014年4月2日  講義関係

休講のお知らせ(2014年度)

2014年度は、共担の科目を除き、私の担当科目は休講となります。
春学期
 日本の近現代(旧科目名:近代史)
 オーラルヒストリーワークショップ(旧科目名:ライティング技法ワークショップ)
 研究会B(1)日本政治外交研究
 研究会B(2)オーラルヒストリー
秋学期
 政策デザインワークショップ
 ガバナンス論
よろしくお願いします。

2014年1月1日  その他

新年のごあいさつ(1月1日)

 いつも当ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
 
 本年も研究に教育にがんばってまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
                                 2014年1月1日 清水唯一朗
 清水研究室の2013年
 1月  「立憲政友会の分裂と政党支持構造の変化」(『日本政治史の新地平』吉田書店)
     ハピキラFACTORY、信濃毎日新聞に掲載。
     『沖縄時論』創刊号発見のニュース、琉球放送で報道。
 2月  日本政治外交(JPD)ゼミ第4期、最終成果報告会・納会@三田。7名が卒業。
      オーラル・ヒストリーゼミ、最終成果報告会・納会@三田。7名が卒業。
     ハピキラFACTORY、渋谷パルコで3,000個売り上げ。ニュースJAPANでも特集。
     ゼミ卒業生初の結婚式。
     「吉野作造と大正の公論空間」(『近代日本研究』29号)
 3月  小布施若者会議実行委員会(三谷くん、山本さん、正能さん)がSFC ARAWDを受賞。
     伊藤さん、光末さんが優秀卒業制作を受賞。
     ゼミ6期生の成果を『日本政治外交研究』6号として刊行。
     「『SFC学生の研究・活動発信』について」(『KEIO SFC REVIEW』Vol.51)
     『医療政策オーラル・ヒストリー1 仲村英一(元厚生省健康保険局長)』(医経研)
 4月  日本政治外交(JPD)ゼミ第7期スタート(16名)。
     オーラル・ヒストリーゼミ第5期スタート(19名)。
     大学院プロジェクト「日本研究」スタート。
     マティアス・ザックマンさん特別講演「ドイツ・イギリスから見た近代日本」。
     「大学探訪 学問のススメ」『神奈川新聞H!P』にオーラルヒストリーゼミが掲載。
     『近代日本の官僚―維新官僚から学歴エリートへ』(中公新書)、刊行。
 5月  「なぜ改正 説明丁寧に」(『読売新聞』)
     宮嶋加奈子さん(朝日新聞)特別講演「伝えるということ」
 6月  ゼミで早慶戦観戦。
     「社会派お笑い芸人目指す慶応大2年生」(高松さん、『朝日新聞』)。
     『四條男爵家関係文書』(尚友倶楽部編、同成社)
     春学期「総合政策学の創造」政策コーカス。6年目。
     田中くん、「聴き方大学」を創設。「信州学生1000人会議」に参加。
 7月  「執筆ノート 清水唯一朗『近代日本の官僚』」(『三田評論』1169号)
     ダニエルくん(ボーフム大学からの留学生)送別会。
     千正康裕さん(厚生労働省)特別講演「制度策定の現場から」。
     「議場の比較研究(1) 日本の国会議事堂と議場」(SFC研究所日本研究PF-WPNo.5)
     金さん、三谷くん修士課程修了。
     三谷くん、修士論文最優秀となる政策・メディア研究科「加藤賞」を受賞。
     参議院議員選挙にて報道体験。
 8月  SFC「未来構想キャンプ」。井庭研究会と合同のワークショップを展開。
     小布施にてハーバード大学×長野県の高校生「H-LAB」が開催。ゼミから2名参加。
     「幡多で感じた まるで宝探し」(廣川さん)『朝日新聞』。
 9月  吉野作造記念館「次世代人材育成・研修会」第7回@古川。
     JPDゼミ合宿@湯河原。
     慶應義塾ウインドアンサンブルOB吹奏楽団第12回定期演奏会@蒲田アプリコ。
     インゼミ「2013年参議院選挙における各党の選挙戦略」(東京大学・菅原琢ゼミと)
     オーラル・ヒストリーゼミ合宿@箱根。
     吉本さん、下向さん卒業。下向さん、優秀卒業制作を受賞(井庭研枠)。
 10月 神保町古書街ツアー。ヤンさん、カーニャさん、マリーさんも参加。
     「政官関係にみる『歴史の教訓』」(『人事院月報』770号)
 11月 ゼミで早慶戦観戦。松田さん、チアとして最後の早慶戦。
     SFC-ORF@東京ミッドタウンにオーラルゼミが出展。
     「政策と人間のあいだで」「高校生のためのSFC講座」「聴く技法の分析」で発表。
     湘南藤沢学会「卒業研究発表」で浜田くん、廣川さんが発表。
     湘南藤沢学会「学生の活動発信」で佐藤さんが2位、陣内さんが4位入賞。
     慶應女子高校で「聴く」特別講義(清水&田中くん)。
 12月 SFCウインドアンサンブルDOLCEさん定期演奏会@相模大野
     応援指導部吹奏楽団・チアリーディング部定期演奏会@渋谷
     日本テレビ「ワラチャン!」でたかまつさんが優勝。
     TEDxKEIOにて、田中くんが登壇。「聴く」について語る。
     「日本の選挙制度―その創始と経路」(『選挙研究』29巻2号)
 身長 変わらず。
 体重 2kg減。
 今年もすこやかに。

2013年12月27日  研究関係

「日本の国会議事堂と議場―民主主義を規定する枠組みとして―」

 すっかり忘れていたのですが、下記のワーキングペーパーを書きました。リンク先からPDFファイルでご覧いただけます。
 
「議場の比較研究(1) 日本の国会議事堂と議場―民主主義を規定する枠組みとして―」SFC研究所日本研究プラットホームワーキングペーパーシリーズNo.5、30p
 土屋大洋さん、加茂具樹さん、阿川尚之先生と続けてきた大学院プロジェクト「インターヒストリー」での研究、議論を反映したものです。8月には奈良で開かれた「20世紀と日本」研究会で、この論文の内容を発展させた報告をさせていただきました。コメントをいただきましたみなさまに御礼申し上げます。
 今年もあと少し。元気に過ごせたことに感謝です。

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「インターヒストリー」は、その後、日本研究プラットホームの取り組みのひとつとなり、2013年秋学期には「日本研究概論1」を開講するなど、教育面でも進捗を見せることができました。
2013年11月29日
【セッション】新しい学びのかたちは実現するか? 「日本研究概論」と「MOOC」
http://sfcclip.net/news2013112907
2013年11月29日
【ブース】実験! 挑戦! 新たな「日本研究」とは?
http://sfcclip.net/news2013112203
 

2013年11月7日  研究関係

『医療政策オーラル・ヒストリー : 仲村英一(元厚生省健康政策局長)』刊行

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 『医療政策オーラル・ヒストリー : 仲村英一(元厚生省健康政策局長)』(医療経済研究機構、2013年)
 同僚の印南一路先生、院生の三谷宗一郎くんと続けている医療政策オーラルヒストリープロジェクトから2冊目の成果が刊行されました。
<目次>
 はしがき
 東大時代
 茨城県衛生部
 大臣官房統計情報部
 医務局指導課
 群馬県衛生民生部公衆衛生課長
 医務局総務課
 公衆衛生局特定疾患対策室
 社会局老人保健課
 保険局医療課
 医務局国立病院課
 大臣官房統計調査部
 保険局医療課
 健康政策局
 医系技官の意義
 省内の人事
 これまでの医療行政について
 関係年表
 附録資料
 このプロジェクトの事務局を務めてくれている三谷くんは、2年前に国民皆保険制度を扱った卒業論文で優秀卒業制作賞、今秋に医療政策を事例とした意思決定研究の修士論文でSFC政策メディア研究科加藤賞(加藤寛先生の寄付にをもとにした、政策系の最優秀修士論文に贈られるもの)を受賞しました。
 文献調査とオーラルヒストリー、そして意思決定を中心とした理論研究。これからが楽しみです。
 

2013年9月18日  研究関係

『四條男爵家関係文書』刊行

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尚友倶楽部・華族史料研究会編『四條男爵家関係文書』(同成社、2013年)
 大きな反響をいただいた『華族令嬢の大正・昭和』(吉川弘文館、2011年)につづく、華族史料研究会メンバーの成果が刊行されました。私はほとんどお手伝いできなかったのですが(史料1点の翻刻と、史学のみなさんが読めなかったイレギュラーな崩し字「築地」を読めたくらいです)、貴重な成果だと思います。
 以下、出版社のウエブサイトより。
【目次】
Ⅰ 四條隆平と戊辰戦争
 民政録/御用諸方書状往来留/京師ヨリ御布告書控/辞職歎願控/探索方御用書上帳/御用諸方書状往来控/京都ヨリ御布告控/御伺書之控、御達書ノ控、在町御達書之控/高田藩江御達控/書状往復控/京師御布告到来控帳/書状往来/京都御布告到来留/京都御布告到来留/北陸道督府御申渡控/口上
Ⅱ 四條隆平と明治国家
 四條隆平宛書簡
 爵位局第三課 明治( )年8月19日/醍醐忠敬 明治31年7月20日/東久世通禧 明治( )年1月25日
 四條隆平関係書類
 華族関係勅諭等書取/華族会館司計概算書写/華族の負債対策について/各類宗族長及触頭等ヘ示談書/公家華族ニ常職ヲ授クル議/華族会館規則改正意見/宗族仮条約写/宗族会議題案/演述覚書・外債償却鉄道建築銀行創立順序書・諸家各自計算書/第十五国立銀行定款同創立証書〔草案〕/宮内省差出定款/総会演説/国立銀行創立願関係書類/第十五国立銀行開業関係書類写/第十五国立銀行世話役増加の儀/第四十四類各家銀行計算表/内田政風・海江田信義意見書/島津久光上奏書/商人手形流通ノ儀ニ付関係書類/合本銀行貯蔵銀行条例御発行ノ義ニ付上申/合本銀行貯蔵銀行条例
Ⅲ 四條隆英と商工政策
 四條隆英宛書簡
 維新史料編纂事務局/一木喜徳郎/一木喜徳郎/太田正孝/金子堅太郎/四條隆愛/下岡忠治/高橋是清/高橋是清/中橋徳五郎
四條隆英関係書類
解 題

2013年6月19日  研究関係

『近代日本の官僚』(中公新書)を刊行しました。

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 『近代日本の官僚―維新官僚から学歴エリートへ』中公新書、2013年
 5年かけてようやく書き上げることができました。目次は以下のとおりです。
 はじめに
 第1章 維新の時代―誰が統治を担うのか
 第2章 明治政府の人材育成
 第3章 立憲の時代―1870年代~80年代
 第4章 帝国憲法制定前後―高等教育の確立
 第5章 憲政の時代―1890年代~1910年代
 第6章 大正デモクラシー下の人材育成
 終章 統治と官僚の創出
 版元のページ 
http://www.chuko.co.jp/shinsho/2013/04/102212.html
 AMAZON http://www.amazon.co.jp/dp/4121022122
 刊行から2ヶ月経ち、ありがたいことに書評に取り上げていただくことが出てきました。
 この場を借りて御礼申し上げます。
 (気がついたものだけですが)
 日本経済新聞(佐々木毅先生 評) http://www.nikkei.com/article/DGXDZO56250850V10C13A6MZC001/
 本よみうり堂 http://www.yomiuri.co.jp/book/sinsho/20130527-OYT8T00884.htm
 NHKラジオ 新書ナビ http://www.nhk.or.jp/suppin/shinsho.html
 山下ゆの新書ランキング http://blog.livedoor.jp/yamasitayu/archives/52031632.html
 Essais d’herméneutique
  http://thomas-aquinas.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/2013-353d.html
 世界システムに関する考察 http://worldsystemtheory.wordpress.com/2013/05/12/
 みなさん、どうぞありがとうございます。
 清水唯一朗 拝
 

2013年4月3日  講義関係

2013年度担当講義

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 4月になりました。
 本年度担当講義は以下のとおりです。
<春学期>
  ・近代史(日本政治外交史)
    幕末以後、戦後復興に至るまでの政治過程を、統治構造、リーダーシップ、政治判断、
    人材育成、社会構造、国際情勢から考えることで、現在、日本が有しているさまざまな
    長所と短所、利点と課題がどのように生まれてきたのかを考えます。
    今年はリマークシステムに加えて、新たなインタラクションの仕組みを入れます。
  ・ライティング技法ワークショップ
    オーラル・ヒストリーの実践を軸とした、仮説発見、技法獲得のためのワークショップ。
    座学→実践の繰り返しで、研究をつかんでいきましょう。
    今年も楽しくやりたいと思います。
  ・研究会1(日本政治外交研究)
    現代日本の政治構造、政策課題を、近代・現代の歴史的視野にたち、事実経過・
    経緯を重視しながら理解し、解法を探っていきます。
    春学期は、基礎的な構造・形成過程の理解を深めるため、輪読とディスカッションを
    中心に進めていきます。4年生の卒業論文報告も交えます。
    秋学期は、個別事例のケーススタディを行い、翌年度の個人研究に繋げていきます。
  ・研究会2(オーラル・ヒストリー)
    オーラル・ヒストリーを用いた個人研究、共同プロジェクトを実施します。
    加えて、「聞くこと」の意味、「聞くこと」の方法を吟味していきたいと思います。
  ・卒業プロジェクト1・2
    卒業制作指導を希望される方は、原則として、いずれかの研究会を2学期以上
    履修して下さい。
  ・日本研究(Japan Studies)(大学院)
    日本を理解し、日本を研究し、『問題解決先進国』としての日本モデルを打ち出し、
    発信する「新しい日本研究」の入口をとなるプロジェクトです。
    土屋大洋先生、加茂具樹先生、阿川尚之先生と共同で行います。
  ・グローバル・ガバナンスとリージョナル・ガバナンス(大学院)
    研究計画書、中間研究報告、最終研究報告を行います。
    GRプログラムの全体会合です。
<秋学期>
  ・政策デザインワークショップ
    政策研究の手法をがっちりと学ぶことを目的としたワークショップです。
    昨年は政治参加をテーマに取り組みました。今年は、参院選以後の
    動向をみて考えます。
  ・ガバナンス論(大学院)
    ガバナンスの実態を資料にもとづいて読み解き、明らかにしていきます。
    昨年は衆議院事務局の議員官僚日記を軸に、消費税導入過程の
    分析に取り組みました。こちらも参院選後の動向を踏まえて題材を
    考えます。
  ・研究会1、2、卒業制作、日本研究、GR
    春学期を参照してください。
  開講日・詳細は、時間割・シラバスを参照して下さい。
  今年もヴィヴィットで面白い学生諸君とお目にかかれることが楽しみです。
  清水 拝
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2013年3月15日  研究関係

『沖縄時論』創刊号の「発見」

 okinawajiron.jpg 『沖縄時論』創刊号(1899年)
 沖縄の民主化を語る上で欠かせない人物に謝花昇がいます。彼は、1899年に憲政党に入党し、『沖縄時論』という雑誌を刊行して言論活動を展開しました。『沖縄時論』がいかに重要な雑誌かがおわかり頂けるでしょう。
 ところが、この雑誌はほとんど今日に伝わっていません。広く知られているのは沖縄県立図書館天野鉄夫文庫にある27号(1900年)だけのようで、他の巻号は『琉球新報』などの広告に記された目次で概要を知るのみだったようです。
 昨年の夏、偶然にも同誌の創刊号に出会うことができました。ドイツにいる友人の紹介で、奈良原繁(沖縄県令(現在の県知事))と謝花を軸に研究を進めるニナ・ホルシュナイダーさんが尋ねて来たおりのこと。奈良原も謝花もなかなか資料がないということで、あちこち検索をしてみました。
 すると、画面に「沖縄時論 神谷正次郎 謝花昇 1899」と出てきました。雑誌ではなく、図書扱いで所蔵されているようでしたが、1899年といえば『沖縄時論』創刊の年です。まさかと思い、所蔵する政令市の市立図書館に問い合わせをしました。
 後日、図書館から連絡があり、確認したところ第1号とのこと。さっそく現物を確認すると間違いありません。沖縄のことを知らない私では心許ないので、琉球大学の塩出浩之さんにチェックをお願いしました。
 同誌は、塩出さんの尽力で琉球大学図書館沖縄閉架資料室にて複製本が所蔵されることになり、先日、琉球放送でも報道されました。報道してくれたのはゼミ1期生の大城くんでした。これもうれしいことでした。
 今回の「発見」は、国立国会図書館の「国会サーチ」が各地の図書館OPACとの連動機能を備えたことでできたものでした。開発に携わってくださったみなさんに、心からお礼を申し上げたいと思います。
 国会サーチ「沖縄時論」
 
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I026925490-00
 
 覚書までに。
(2013.5.21 琉球大学図書館に所蔵されることとなったのはマイクロフィルムではなく、複製本とのことでした。誤記により、関係各位にはご迷惑をおかけいたしました)
 

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