日本で薬害が起きやすい理由のひとつに、医薬分業の遅れが指摘できる。
医薬分業には反対論には「医師から薬を受けとれば一回で済むのに、処方箋を
発行されれば、もう一度薬局に行かねばならないので二度手間になる。」
という意見と、もうひとつには「分業にすれば、薬剤師も健康保険で食べる
ようになり、医療費がかさむ」という意見などがある。一応もっともな意見
のようにも思えるが、医療分業のメリットは薬相互の相乗作用のような
副作用をさけることができるし、患者のアレルギーなどもチェックしやすいと
いうことではないだろうか。
薬害発生のもう一つの原因とhして、医療界でインフォームドコンセントが
ほとんど行なわれていないことが挙げられる。私達ははたして自分達の服用して
いる薬の効能とその副作用について、どれだけの認識を持っているだろうか。
医師が何も告げずに投薬をし、副作用がでた場合、患者がそれを副作用と認識
せず、ほかの病気になったと思い、そのまま服用を続ける危険性がある。
日本ではまだまだ医薬分業が不十分なため、薬剤師からの薬の説明を受けていない
人も多い。きっちりと医療分業をして、医師も薬剤師もインフォームドコンセント
をすれば、薬害は全体的にかなり減るのではないだろうか。