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プレゼンテーションを終えて

これまでグループワークで様々なことをやってきたが、とうとう研究の発表の場であるプレゼンテーションが行われた。これから、我班が実施したアンケートとその結果のグラフ作成の経緯について、順を追ってまとめていくことにする。
結論を先に言ってしまえば、あまりに時間が少ない状態であった。もう少し時間があれば、更に突っ込んだ形で発表出来たであろう。しかし、これは全ての班が抱える問題であることは論を待たないし、今更言っても仕方のないことである。
先ず、我々がもっとも気を配らねばならなかったのは、『情報公開』を全く知らない人でも、その意図する骨子と方向性が理解できるようにしなければならなかったという事である。
特に、我班が重点を置いて調査した『主婦・会社員・学生・その他(自営業・教師など)に対するアンケート』を十分に活用したプレゼンを行う必要性から、単なる言葉のみに固執した、偏狭的な発表は絶対に避けられなければならなかった。アンケート結果を短時間かつ多角的に表現する手段としては、ビジュアルを用いた視覚的な方法が最適と判断し、円グラフや図を用いることとした。
我々が次に行なったのは、班の中に作ってあった小グループ毎に、その調査結果をまとめることであった。各グループで予め作成しておいた図(グラフ)をマッキントッシュのグラフ作成プログラムを利用して、色分けして出力する。グラフの大きさが均一になり、文字のフォントを揃えて、プリントアウトする。その後、グラフを台紙に分別して張り付ける。グループ毎に作成した図であるから、グラフだけではなく、情報公開についての系統的な『方向図』と呼ぶべきものも必要である事は言うまでもない。周りをフチドリするなどして、強調したい文字を浮かび上がらせ、自分たちの主張の正当性をより補強する。出来上がったものをコピーするなどして、仕上げたあと、実際にこの図を引用しての発表準備にかかる。言葉とグラフが、視聴者に対して最も訴えかけるように、時間を計っての細部に渡る設定を行う。
この時点で、既に発表当日であった。 午前6時すぎ、仮眠がてらに休息をとった後、最後の調整と打合せを行なった。タクトがわりにペン先を用いて、矢印として使用することに、急きょ決定する。その時点で本番まで、もう5分もなかった。



Atsushi Kusano
Thu May 8 15:35:48 JST 1997