16979 返信 「がっかりするが希望もないことはない」 URL 工藤猛 2002/12/20 11:00
SONGには期待していないよ。
私もわが子第一だ。同じだ。

日本がつぶれようとわが子だけは何とかしたいと言う
「個」の誘惑に、歴史の経験や私を育ててくれた両親・地域共同体の教えを
思い出すことによりかろうじて踏みとどまっている。
総体としての安寧の無いところに長期的な安定した個人の家族の安寧も無い。


今回の韓国の選挙では少数与党の候補者が僅差で負けると思った。
負けたらよかったのに。
韓国、日本で庶民レベルで連帯感が強まったのに。
敗れた野党候補は援助するにも「相互主義」が必要だと無原則的な援助は
役に立たないと
無慈悲な庶民を餓死させる共産主義北朝鮮政権を擁護しないと異議申し立てをした人だ。
日本と同じように不法は許さないという立場を鮮明にした。
日本人拉致100人、韓国からの拉致600人が不幸なままでは
援助できないと選挙戦で「明示」したと同じだ。

駐留韓国米軍の女子中学生ひき殺し無罪判決が影響したろうな。
私も「地位協定」は日本、韓国ともども植民地的な治外法権の「悪しき協定」と
考えている。改革に熱心なのは与党候補だった。

拉致誘拐解決に両国の協力する基盤が築かれる可能性もましたのに。
無条件で、韓国内で犯罪を犯した60名余の「工作員」を釈放した「太陽政策」を
積極的に推し進める大統領が当選しては
金王朝は安泰だ。国家犯罪者が能天気に公道を闊歩できる。被害者は我慢せい。
犯罪者の人権こそが大事にされるべき緊急な課題なんだ。100人殺そうが殺された
被害者の人権は「無視」し犯人の人権にこそ社会は注目すべきなのだ。
死刑制度は人類の許されない最大の残虐性なのだ。なんたって国家が人をころすのだから。「私人」が何人殺すより国家が「犯人」を一人殺すほうが人類には害がある。
ユダヤ人600万人を殺した犯人がいたにしても死刑制度を存続させている社会が
狂っているのだ。
北朝鮮内の家族ぐるみで収容されている「アウシュビッツ」並みの強制収容所にいる
20万人の解放は遠のいた。
拉致誘拐され洗脳にされされ続けている日韓の人々の開放も遠のいた。

民主化に労働争議に弱者保護に弁護士活動や政治活動を賭けた人の「人権」意識には
独特の選別基準が優先順序があるのだろう。SONGさんにもあるように。
私にも独自の優先順序がある。

今回の韓国の選挙結果は両民族にとって不幸であった。
一番被害をこうむるのは北朝鮮に在住する地方在住者だろう。
また5年かけていくら援助しようが本当に困っている人には届かず
新たに300万人が餓死したり強制収容所で拷問死してゆく。
10年間でユダヤ人600万人虐殺を超えるかもしれない。

しかしなー。
過去5年、これから5年
北朝鮮にたいして宥和主義の大統領が自国政策を協力に推し進めてゆくわけだ。
韓国民が選択したのだ。金王朝を生きながらえさせようと。

日本国も朝鮮総連やチョウギン関連にふたをしてうやむやにしようとしている。
同罪だわなー。
また一部の「告発好き左翼」に弾劾し賠償を求める口実を与えてしまった。
在日朝鮮人を食い物にする組織を暴ける材料を警察や政府は握っていたのに
有力政治家に遠慮して正さなかった。不法行為のゆえに在日朝鮮人は特定の
金融機関や組織から被害を受けた許されない民族蔑視だ。正してやる。
将来そのような動きが左翼からあったなら根拠はあるだろうな。
損害賠償請求が成り立つ。困ったものだーーー。

北朝鮮庶民から将来日本国や韓国は訴えられるのかもしれない。
なんで金王朝の延命に手を貸し、餓死させ続けた、拷問死させ続けたのかと。

今回の選挙結果に祝杯を挙げた金王朝に北朝鮮地方在住者の安寧がかかっている。
新指導者は援助が具体的な個人の口に入るまでの「監視」を最低限条件にしない限り
役に立たないことを知るべきだ。

韓国にとって核開発は将来の統一時にプラスと判断されているのかもしれない。

核は落とされ実験された民族のみが骨身にしみている「他民族」には分かりきれない痛みなのかもしれない。

民族の「和解」の方程式は複雑解だ。難解だ。
触媒は相互の利益しかあるまい。具体的な現実的な利害関係の確認が必要だ。

フランスとドイツは相互の利益を戦後の枠組みをEUの理念のなかに封じ込めたかのようには見える。維持する努力が相互に役に立っている。

東アジアまたは極東の地域的安寧は遠いのう。
共産主義の抑圧体制が滅びるのは何年先になるのだろうか。
庶民を弾圧しない、拷問しない、強制収容所におくらない精神病院に送らない
社会主義国家は人類の歴史上存在したことは無い。
指導者を言論で批判しただけで権力の捜査機関に捕まるのがかの国々の常識だ。
日本国国民の常識になるまでには時間がかかった。
現在でもごく一部のマスコミが呪縛のままにあるにすぎない。
その存在も最近では北朝鮮がらみであからさまにはなってはきたのだが。

希望がないわけではない。
未来への働きかけ方にかかっている。

個人の思いはあきらめない限り
道理にかなう限り
社会に理解される日がくる。

理不尽な出来事や思想や物事はこだわりのある「人間」が違うと言い続けさえすれば
語り続けさえすれば何十年間実現に時間がかかろうと訂正される機会は来る。来た。

金王朝の贅沢を許しながら
マイナスの気温の中、衣服や暖房器具や食料の無い冬をすごす
北朝鮮地方在住者にもなにほどかの未来への希望がもたらされますように。

残念だった。
宥和主義の大統領が僅差で当選してしまった。
宥和主義は虐殺を助長する政権の延命に役立つだけだ。
(イラクの場合は査察のやり取りを何十年でもする苦労さえいとわなければ
 高価な爆弾やミサイルをイラク国土に落とさないで問題は解決できるよ。
 北朝鮮よりはるかにましな共同体だ。独裁者がいるにしても。)

北朝鮮は最悪すぎる。
どん底の逃げ道の無い悪虐無慈悲な共同体だ。
やくざや世界にある組織暴力団より悪辣な共同体かもしれん。
共同体絶対悪派や個人意思・権利絶対派の心のよりどころかもしれないな。
それを現時点で擁護したい一部マスコミがあるのだから笑ってしまう。
無残な、批判精神の麻痺は党派性のご都合主義から来るものだろう。
観察し記録していけば後世への教訓だけにはなるよ。