26014 返信 【転送】署名お願い「ジランちゃんに家族を返して」 URL にゃにゃにゃにゃにゃ 2004/03/11 22:03
**転送歓迎**
//署名のお願い////////////////////////////
/                                   
/   ジ ラ ン ち ゃ ん に 家 族 を 返 し て !    
/                                   
/    私たちにとってかけがえのない友人である三才の女の子・    
/    ジランちゃんが、ことし1月末、東京入国管理局によって、   
/    とつぜん、両親をうばわれてしまいました。          
/                                  
/                        2004年3月3日 
/        「ジランちゃんと家族を支える会」(代表 阿蘇敏文) 
///////Tel.&Fax03-3209-2439,E-mail:zilan-chan@ma.0038.net/////

  ジランは、フィリピン人女性・ベルトラン(37才)、トルコ国籍のクルド
 人男性・タスクン(28才)夫妻の三才の一人娘です。フィリピン国籍ですが
 日本で生まれ育ちました。

  タスクンは日本滞在12年の間に、東京入国管理局に対し3回難民申請を行
 ないましたがすべて却下され、現在、4回目を申請中です。ベルトランもジラ
 ンと共に、去年、初めて入管へ難民申請しましたが、今年1月27日に却下さ
 れました。
 
  ジランと両親はその翌日の1月28日に入管に呼ばれて出向いた際、ジラン
 と母はフィリピンへ、父だけがトルコへという、親子が別々の国への退去強制
 令が発付され、その場で三人は別々に拘束・収容されました。ジランだけはそ
 の場で仮放免され、児童相談所に一昼夜預けられた後、翌日より日本国内に住
 む母方の親族の元に引き取られています。

  ジランは周りに気を遣って両親のことは口にしませんが、ときおり親族が手
 をつけられないほど激しく泣き出し、ジランだけでなく、預かっている親族の
 ストレスも相当なものになっています。
  親族に連れられて入管へ面会に行くたび、ジランはガラス板の向こうの母親
 に、こう尋ねます。 
 「ママ、カギどこ? カギであけるよ」

  この母子分離収容は、日本がすでに批准している国際条約
 「児童の権利に関する条約」に記された
 「児童に関するすべての措置をとるに当たっては、 児童の最善の利益が主とし
  て考慮されるものとする」(3条1項)、そして、
 「児童がその父母の意思に反してその父母から分離されないことを確保する」
 (9条1項)などから見ても、到底正当化できるものではありません。


◆[父母の祖国では、ジランは家族と一緒に生きていけない]

  ジランの父・タスクンは、1975年にトルコ南東部の「国を持たない世界
 最大の民族」であるクルド人が居住する地域の村で生まれ、イスラム教徒とし
 て育ちました。

  クルド民族は紀元前よりティグリス・ユーフラテス川の上流地域に居住する
 遊牧部族民でしたが、第一次世界大戦後の欧州列強による中東の分割統治でそ
 の地域(クルディスタン)はトルコ・イラン・イラクなどに分断されました。
 そしてトルコ領内のクルド人たちは、 政府による厳しい同化政策により、母語
 であるクルド語やクルド文化を禁止されるなど、さまざまな迫害を受け続けま
 した。
  80年代半ばからクルド人武装組織とトルコ軍との内戦が起こったのをきっ
 かけに、90年代に入るとトルコ軍は三千以上のクルド人の村や町を爆撃機や
 戦車で焼き払い、三百万人以上のクルド人が国内外で難民となりました。

  タスクン自身も生まれ育った村でトルコ軍による甚大な迫害を受け、家族
 共々村を追われたので、トルコ軍への兵役検査* を間近に控えた十七才のとき
 兵役を拒否し、91年、ひとりで、トルコとの査証免除協定のある日本に逃れ
 てきました。
 (*トルコの男子は十八才から兵役検査、二十才から兵役があります)
 
  ジランの母・ベルトランは、フィリピンのキリスト教徒の家庭で生まれ育ち、
 来日して10年になります。同じ埼玉県内に住んでいたイスラム教徒・タスク
 ンと、 キリスト教徒・ベルトランは、共通の友人を介して知り合い、宗教の違
 いを超えて99年に結婚、 翌々年にジランが産まれました。

  このたび東京入国管理局は、母娘と父を別々の国に退去強制する決定を下し
 ましたが、もしジランが異教徒同士である両親と一緒に、どちらかの国へ行っ
 たらどうなるでしょうか?

  タスクンはクルドを抑圧する側であるトルコ軍の兵役を拒否して来日し、日
 本で難民申請をしたため、トルコへ送り返されれば、国家に反逆した者として
 当局によって逮捕、拘束される可能性があります。以前に日本からトルコへ強
 制送還されたクルド難民が拷問されたように彼の命も危うくなりますし、ジラ
 ンとベルトランも反逆者の家族として、相当の迫害を受けるかもしれません。

  フィリピンにあるベルトランの故郷は保守的なカトリック教徒の町です。異
 教徒である夫を連れて帰ったベルトランが、家族や地域住民、地元の教会など
 から多大な非難を浴びるのは必至です。それにも増して、2001年の
 「9.11事件」以来、フィリピン政府や軍は
 「イスラム教徒はテロ組織の一味の疑いが強い」として、国内のイスラム教徒
 への迫害を一層強化してます。中東出身のイスラム教徒・タスクンはもとより、
 その妻子であるジランやベルトランが迫害される恐れもあります。
 

◆[日本は、私たち家族が自由に安心して暮らせる唯一の場所なのです]

  ジランの家庭での会話はすべて日本語で、三才のジランが理解できる言葉も
 日本語だけです。
  父・タスクンは来日して12年、母・ベルトランも10年間、日本で真面目
 に働いて生活しており、この一家は日本での生活、言葉、文化や伝統、食べ物
 にすっかりなじんでいます。しかし、多くのクルド人難民申請者やひとりで日
 本人男性との子どもを育てているフィリピン女性同様、この家族には健康保険
 も無く、仕事も限られ、常にオーバーステイという不安定な地位と経済状態の
 中で生活しています。

  そんな中で、ベルトランとタスキンは、自分たちの生活のためだけでなく、
 日本で無権利状態におかれているクルド人家族やフィリピン人家族のために惜
 しみなく活動してきました。タスキンはみずからも重労働の果てにヘルニアを
 患い、労災の認定を受けて治療中でしたが、入管へ収容されている仲間と面会
 したり、 病気の仲間を病院に連れて行くなど、同胞の救援活動に奔走していま
 したし、ベルトランもまた在日フィリピン人の自立支援グループのボランティ
 アスタッフとして、日々、精力的に活動していました。
  ベルトランは、収容される直前の手記に、こう記しています。

 「私たちが望むのは、家族三人が安全に暮らしたいということだけです。
  迫害や病気、生命の危険におびやかされずにつつましく暮らしていけたら、
  それだけで満足なのです。
  日本は、私たち家族が自由に安心して暮らせる唯一の場所なのです。」

  私たちは、このジランと家族への迫害の恐れがあるトルコ、 フィリピン両国
 に対し中立の立場にあり、この家族の生活基盤が唯一存在する日本こそが、こ
 の家族に対して寛大な配慮をし、手厚く保護すべき国家であると確信します。
  どうぞみなさまにも、ジランと家族の保護と、 幼きジランの母・ベルトラン
 の早期放免を求める下記の嘆願書にご署名をいただきますよう、心よりお願い
 申し上げます。

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              嘆 願 書

法務大臣 野沢太三 殿
東京入国管理局 主任審査官 殿 
   
  私たちは、現在、東京入国管理局に収容されている、トルコ国籍でクルド人
 の夫・タスクン、フィリピン人の妻・ベルトラン、ならびに両親と離れて暮す
 ことを余儀なくされている三才の娘・ジラン(フィリピン国籍)の家族三人に
 対し、人道的配慮を求めて、下記のことをお願いします。

1、ジランの母・ベルトランを直ちに仮放免し、三才の子どもの世話をすること
 を認めてあげてください。
  両親が共に入管に収容されているために家族の愛情を受けることが出来ず、
 精神的に不安な日々を送ることを余儀なくされている幼いジランを、これ以上
 苦しめるのはやめてください。

2、この家族が離ればなれになる、このたびの退去強制令を取り下げてください。

3、この家族三人が一緒に日本に在留することを認めてください。

                           2004年3月3日

 ・氏 名
 
 ・都道府県・市町村名、または、Eメールアドレス

 取りまとめ先:「ジランちゃんと家族を支える会」(代表 阿蘇敏文)
          東京都新宿区西早稲田二丁目三番十八号
          日本キリスト教会館32号室 
          日比家族センター(CJFF)気付
          電話/ファクシミリ:03−3209−2439
          Eメールアドレス:zilan-chan@ma.0038.net

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長文に最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。

ご署名くださいました嘆願書を、
「ジランちゃんと家族を支える会」のEメールアドレス
zilan-chan@ma.0038.net
へお送り下さいますよう、お願いします。

当方で、ご署名いただいた嘆願書をプリントアウトして、
法務省、および、東京入国管理局へ手渡しで提出いたします。

*この署名願いと嘆願書の様式を、
 お知り合いや、ご参加のメーリングリストなどに転送して下さいますよう、
 よろしくお願いします。
 
 その際、署名された方々の個人情報が流出する恐れのある、
 いわゆる「チェーンメール」防止のため、
 署名済みの嘆願書を他へ転送なさらぬよう、くれぐれもご注意ねがいます。

*上記の署名のほか、手紙やハガキ、電話、ファックスなどで、
 下記へ直接、 あなた様のお気持ちを伝えてください。
   
 ・法務大臣 野沢太三殿
   〒100-0013 千代田区霞ヶ関1−1−1 法務省
   Tel.03-3580-4111 Fax. 03-3592-7393

 ・東京入国管理局 違反審査部門 主任審査官殿
   〒108-0075
   東京都港区港南5−5−30 Tel.03-5796-7111

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