| 27705 | 返信 | Re:黄門様の御印篭 | URL | にゃにゃにゃにゃにゃ | 2004/05/11 02:01 | |
| > 「黙れ 黙れ ここにおわすお方をどなたと心得る!」の助さんだか格さんだかの一言で居並ぶ > 悪代官やその手下達は慌てて土下座する。幕藩体制下の「葵の御紋」にはそれぐらいの威力が > あったことでしょう。しかし現代の日本での「御印籠」は「葵の御紋」だけではありません。むしろ「人権」「弱者」「マイノリティ」といった立場を振りかざした「御印篭」のほうがはるかに強力であると考えるべきでしょう。 ネット右翼の多くは、「巨大で邪悪な反日自虐サヨク勢力」なるものが、日本国内で猛威をふるっていて、日本の戦争犯罪などはすべて「ヤツラが捏造した陰謀」というトンデモ認識を自信いっぱいに主張していて、まあ私はこういう与太話に関しては「ナチスやオウムのユダヤ・フリーメーソン陰謀論と同じトンデモ」ということを、一貫して主張してきました。 あなたも、「『人権』『弱者』『マイノリティ』といった立場を振りかざした『御印篭』のほうがはるかに強力」と主張されています。正直言って、この種の与太話についていくのは私には困難です。 客観的にみて現代の日本での「御印籠」の役割を果たしているのは「日本の国益」です。トンデモ右翼が「日本のサヨクは自虐的」という与太話をどれだけ言いふらしていても、現実には日本の左翼(サヨクではなく)の少なくない人達は右翼顔負けのナショナリストです。日本共産党を見ればわかるように・・・ そして、「国益」とは「経済的利益」につながるものを指します。たとえば、イラクへの自衛隊派兵に際して、「国益」も議論されていましたが、その際に出たのはイラクの石油資源の事でした。では、その「経済的利益」は誰に還元されるのでしょうか?それは、今世界を席巻する「グローバル資本主義」とは何かを見ればわかります。「グローバル資本主義」は、各国間の経済的障壁を取り除いて「自由化」し、ここに金融資本を投入して「富める者が益々富む」競争の激化をもたらすものとして推進されています。市場原理・競争原理導入の徹底を図るものです。そして今や途上国の債務は増えつづけ、国連開発計画(UNDP)によれば、世界の最も貧しい20%が住む諸国と最も豊かな20%の人が住む諸国との一人当たりの所得の格差は1対150にも上り、さらには貧富の差は先進国をも襲い、いっそう富裕になるエリート層の一方で、失業、ホームレス、貧困などが増大し、社会的不平等が拡大しています。つまり、「経済的利益」とは、先進国のほんの一部のエリート層だけをますます富ませるものでしかないわけです。 > たとえば北朝鮮による日本人拉致問題では相手側が「居直り強盗」のような態度を採る以上、対北朝鮮への経済制裁や送金停止,かの国の在日公民の再入国拒否などの措置を発動することは至極妥当なことと考えられますが、未だにその実施が見送られています。それには「マイノリティの人権侵害」などと問題のすり替えをする勢力の卑劣な妨害があると考えられますが、そういった日本の民衆の民意に敵対的な勢力が分不相応な発言力を持つのは何故か?それには「マイノリティの権利」だの「権力のマイノリティの不当な介入」などといった「御印篭」の威力があるからではないでしょうか? 一つ、お聞きしたいのですが、「北朝鮮への経済制裁や送金停止,かの国の在日公民の再入国拒否などの措置」を行なうことが、どうして日本人の拉致問題の解決につながるものなのでしょうか? そういう行為は北朝鮮への戦争挑発につながる以外に何の意味もありません。むろん、私は北朝鮮のスターリン主義独裁政権を弁護するつもりはありません。が、佐藤勝巳のように核武装を主張し、北朝鮮に対する先制攻撃論をすら唱える人間が、本当に拉致被害者や、北朝鮮にいるその家族の友人なのかどうか、一度お考えになったほうがいいと思います。 > 戦前の社会ならいざ知らず現在の日本では「マイノリティー=弱者」では決してない。寧ろ団結して(徒党を組んで)集団で団交をやったり時には国際社会にまで働きかけたりできるような「マイノリティ集団」はサイレントマジョリティ,砂のようにばらばらな一般の個々人よりはるかに力を発揮できます。成熟社会,民主主義社会では特定の集団に属さない一般人は集団で政治活動をやったりすることはあまりないわけですから。従って「マイノリティ=弱者」では決してないのに彼らはその立場を振りかざすことで、自分達の利益を強引に実現させてきたのです。 > ところが最近その北朝鮮問題に限らず「弱者真理教」「マイノリティの御印篭」の威力,或いは長い間マスコミを束縛してきたタブーが崩れつつあります。朝日新聞による「外国人犯罪」や「ハンナン問題」に関する特集はその好例でしょう。その背景には今回の北朝鮮による拉致事件をめぐって人々が「御印篭」のインチキ,偽善ぶりに気づき始めたということがあるのではないでしょうか?かの国の在外公民やそのシンパの日本人の偽善者達の行動は薮蛇だった。民主主義や多数決の原理を歪めかねないこの「御印篭」が打破されてこそ日本の真の民主主義は実現する。それを促進するためにかの国の在外公民の方々や社民党は首相官邸前で「日本は朝鮮民主主義人民共和國に敵対するな!」「たかだか数十人の日本人拉致事件の被害者など無視しろ!」と思う存分暴れまわっていただきたいものです。例の事件の際に世論の空気が読めず国会前で派手に暴れ民衆から愛想を尽かされた「平和運動」の方々の2匹目のドジョウはいないものでしょうか? あの、ソ連・東欧諸国の共産党独裁政権の崩壊とか、北朝鮮の人権状況、拉致問題とかは、「自称共産主義」の破産が鮮明になったという意味でしかないのですが・・・ むしろ、旧ソ連における少数民族への迫害、とくにスターリン時代に行なわれた少数民族の民族丸ごとの強制移住などの犯罪行為とか、あるいは中国でのチベット・ウィグル問題などは、「自称共産主義」もまたマイノリティに対する犯罪行為に手を染めていたという事実をつきつけるものなのですよ。それはマルクスやレーニンともかけ離れたものです。 念の為に、「チベット問題」と「日本の中国侵略」は、その違いをあれこれ言うような性質のものではなく、その二つはそれぞれの固有の場で裁かれるべき性質のものです。「拉致問題」と「植民地支配」についても同様です。それらは相殺できるものではありません。 そして、忘れてはならないことは、北朝鮮の民衆こそが批判者を徹底的に弾圧し、粛清する北朝鮮スターリン主義世襲制独裁のもっとも犠牲となってきた人達であり、「拉致」はこの北朝鮮の民衆の全く知らない場において決定され、実行されたということです。 拉致事件に関しては、『「拉致」異論―あふれ出る「日本人の物語」から離れて』という本が太田昌国氏によって著されているので、さまざまな人達に紹介します。この本は、森永和彦氏のような立場の人にもぜひ読んでほしい本です。 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4872337743.html http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872337743/ref=sr_aps_b_/250-0081361-4261025 著者・太田昌国氏 http://www.linelabo.com/ootamasakuni.htm 書庫:日朝関係を考える http://www.linelabo.com/index005.htm 『「拉致」異論』を読む http://www.jrcl.net/web/frame031117b.html http://www.jrcl.net/web/frame031013b.html |
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