28308 | 返信 | 侵略される可能性 | URL | 小林 哲夫 | 2004/06/11 22:21 | |
Inti-solさん タラリさん こんにちは 私が「幕末の西洋は、日本を植民地にする意思はなかった。」と強調する理由はもちろん現在の日本の状況を心配してのことです。 北朝鮮が日本を侵略する可能性が高い、と恐れる日本人が多く、これに対処して日本の軍備を増強し、日米同盟を確実にし、極端な人は日本の核武装が必要だと言い始めています。 私は北朝鮮が日本を侵略するなどと言うことはとても考えられないのですが、多くの日本人は真剣に恐れています。 どうしてこんなに有り得ない侵略を恐れるのかと考えているうちに、日本人が海外の国々を恐れるのは今に始まったことでは無い、と気がつきました。 タラリさんが >『(日本が植民地になる)潜在的可能性としては十分にありました。(タラリさん)』 と言うのを見ると、こういう発想で北朝鮮が日本を侵略する潜在的可能性も充分あると考えるのだろうと思いました。 「潜在的可能性」などというぼんやりした設定をすれば何でも「可能性あり」です。 このような考えをしていれば、アメリカが日本を侵略する可能性さえももある、と言えます。 幕末に日本が殖民地にされる可能性は、このような意味でなら、「有り」と成るでしょう。 しかしながら現実の政策はそんなぼんやりした、可能性で動いてはいけないのです。 普通の意味での可能性を考えれば、「北朝鮮が日本を侵略する可能性などない。」と思いませんか? 日本人には、現実的可能性と「万一の可能性」ということの違いが理解できないようです。 つまり日本人全体が、外国恐怖症に陥っています。 この恐怖心があの戦争の原因なのだと気がつきました。 このように考えて、「北朝鮮は恐ろしくない。」と日本人に説明することが重要だと思いました。 そしてそのためには、歴史を遡って、鎖国の問題、幕末の西洋から考えなければならないと考えたのです。 ところが「幕末の時代に西洋が日本を植民地にしようとしたことなど無い。」ということを説明し始めたら、inti-solさんをはじめ左翼の人が真っ先に私に反対を始めました。 つまり外国恐怖症は、左翼までを含んだ、日本人全員の劣等感だと再確認しました。 こういう思想風土が有る限り、また日本人が鬼畜米英と考えることもありうると思えてきます。 日本人が外国を冷静な目で見ることが、こんなに困難なことなのだと改めて認識しました。 |
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