28450 返信 Re:「君が代」強制批判のPTA会長、辞任に追い込まれる URL inti-sol 2004/06/19 09:29
おっちゃん

> 会長発言の趣旨は「都教委批判」とのことです。

それは、校長の解釈でしょう。
「都教委による教職員の大量処分にふれ、「教育は脅しや押しつけとは共存できない。日の丸・君が代で立場の違いはあっても、教育の場を強権的な押しつけから守ることには共同すべきだと思います」と話した。」という文面が実際の通りであるなら−これが、実際のあいさつの内容を正確に要約しているのかどうか、という点は議論の余地があるでしょうけど−、直接的批判を避ける表現だったと思いますね。
そりゃ、校長としては、都教委批判の要素が1ミリグラムでも含まれる挨拶は受け入れがたい、って感覚なのは分かりますけれどね。
それで、教育委員会というのは、卒業式の場で一切批判を匂わすようなことを言ってはいけない聖域なんですか?

> 都教委批判派以外のPTA会員の皆さんはどんなふうに思うだろう・・・

それは、まったく分かりませんよね。おっちゃんはご存じなのですか?そうなら教えてください。そうでないなら、「そのことにまったく配慮がない単なるスタンドプレイでしょう。」というのは、憶測に基づいた感想に過ぎませんね。

> それは国会で決着がついちまったのです。「全国すべての小中学校の入学式・卒業式」は人格ではありません。市民への強制(思想信条の自由の制限)とは問題が違うのですね。

あのね、国会で決着が付いたのは、
(国旗)
第一条
1国旗は、日章旗とする。
2日章旗の制式は、別記第一のとおりとする。
(国歌)
第二条
1国歌は、君が代とする。
2君が代の歌詞及び楽曲は、別記第二のとおりとする。


という、そのことだけなのね。入学式・卒業式でどう取り扱うか、なんてことは、一言も決められてはいませんよ。いや、それだけではない。以下はこの法案の審議中の政府答弁です。

「子どもは当然、通常の場合に、学校が定められた教育活動に主体的に参加していく、これは教育活動の本来持っております作用でありますし、教員はそういった教育活動の本来的な作用に従って児童生徒を指導していくと言うことでございますけれども、指導の結果、最終的に児童生徒が、例えば卒業式にどういう行動をとるか、あるいは国旗・国歌の意義をどのように受け止めるか、そういうところまで強制されるものではないという意味で、強制するものではないと申し上げているところでございます。」
「これ(内心の自由にまで立ち入って強制することがあってはならない)は学校教育におきましても国民一般の場合におきましても何ら異なるところはないものと思っておりますし、教育に当たる学校の教員が、憲法に保障された基本的人権であります内心の自由にまで立ち入って強制すると判断されるような教育活動を行ってはならない。こういう点につきましては、私ども、今後とも十分留意をして参りたいと思っております。」(御手洗政府委員 1999年8月4日文教委員会)

「当該児童が憲法の思想、良心の自由ということを意識してそういった(歌わない、起立しない)行為を行うということは当然あるかと思います。従いまして、あくまでも強制にわたらないということが肝要でございまして、先ほど申し上げましたように、事後に精神的苦痛を伴うような指導を行うとか、あるいは他の児童生徒に対して個別具体の名前を挙げながら適切でないというような、そういう教育的に見ても適切でないような指導を行い、それが児童生徒に心理的な強制を与えると言ったようなことであれば、これは許されないものと考えています。」(御手洗政府委員 1999年7月21日内閣委員会文教委員会)

「教育公務員として、あるいは教員として、地方公務員としての制約はございますね。ですから、その制約と、ご自分の、教員一人一人が持っている内心の自由、今その両方の関係をご質問だと思うけど、どの人が仮に内心の自由で何かをしたくなかったときに、その人が最終的に内心の自由でしないと言うことは、それはやむを得ないとおもいますけれども、しかしながら、教育をする人間としての義務は果たさなければいけない、そういう問題が私はあると思うんですね。ですから、その人に、本当に内心の自由で嫌だと言っていることを無理矢理する、口をこじ開けてでもやるとかよく話がありますが、それは、子どもたちに対しても教えていませんし、例えば教員に対しても無理矢理に口をこじあける、これは許されないと思います。しかし、制約と申し上げているのは、内心の自由であることをしたくない教員が、他の人にも自分はこうだということを押しつけて、他の人にまでいろいろなことを干渉するということは許されないという意味で、合理的な範囲でということを申し上げているのです。」(有馬文部大臣 1999年8月4日文教委員会)



エステルさん横レスになりますが

> 「みんなで国旗国歌を尊重し、天皇陛下を象徴とする日本国民としてがんばりましょう!」
> というのも「個人的意見表明」として、それを理由に圧力をかけられた人がいたら擁護するんですか?

擁護するかどうかはともかく、その発言がPTA会長の挨拶として不適切とは思いませんし(もちろん、私の思想信条とは相反しますが)、辞任を強要されるようなものでもないでしょう。というか、その程度の挨拶をしているPTA会長は、現実には世の中にたくさんいるんじゃないでしょうか?

> もし自分の子供の学校の式典でPTA会長が「天皇陛下万歳!」と言ったら

クマさんはどうか分からないけれど、私は別に糾弾なんかしませんよ。私の趣味にも主義にも合致しないから、「ヴァカ」「キモイ」(C)Gajiさん とは思うけど、思うだけのことです。だって天皇が大好きな人が「天皇陛下万歳!」って言うのは本人の自由じゃん。それを糾弾するような筋合いも権利も、ありませんよねえ。もちろん、「君たちも唱和しなさい」などと言い出したら、そりゃ糾弾しますけれど。