28599 | 返信 | Re:「君が代」強制批判&世界の国歌(フロム的解析) | URL | なな | 2004/06/26 11:13 | |
おっちゃん、横レスになりますが・・・・ > > これについては『自然と人間』最新号を参照。不起立のために解雇された人の参加した座談会が掲載されています。おっちゃん、基本的に事実認識が甘すぎ。 > > ぜひその不起立のために(それを理由に)解雇された教員(公務員)の話をお願いします。 今年3月に行なわれた都立校(全日制、定時制、養護学校)の卒業式での「日の丸・君が代」強制に際して、不斉唱、不起立で臨んだ教員に対する都教委の処分については東京新聞の報道でその概要がつかめます。 おっちゃんは「国旗国歌問題でのみ雇用拒否という現実であればあきらかに「弾圧」でしょう」と別稿で書かれていますが、報道されている内容の限りでは「「国旗国歌問題でのみ雇用拒否」というのが現実だと言えるでしょう。 したがって、今回の都教委による(地方行政)行為は不当な弾圧だと言う点でおっちゃんは同意できるわけですね? > > まずは「国旗国歌」で解雇された不当から「とやかく」言えばいいじゃん。 > > 何も言わないよりは100倍まし。 > > 「国旗国歌」での解雇は不当でいかんが、その他の理由の場合は解雇してもかまわないと言うわけ? > そんなことは私にはできない。 このおっちゃんの物言いは、かなりひどい論点逸らし、論点の捻じ曲げだと思いますね。 どう斜めに読んでみてもクマさんの発言から<「国旗国歌」強制以外の理由で「解雇してもかまわない」>という論旨は引き出せないのに、「その他の理由の場合は解雇してもかまわないと言うわけ?」という屈折した揶揄言辞の投げつけはおっちゃん流と解釈すべき?^^; > 不当なのは(正教員ではなく嘱託だからということで)自由に解雇できる雇用制度そのものでしょう。 正社員とパートや嘱託などのいわゆる非正社員との間に現前としてある雇用や待遇上の様々な差別の問題は、それ自体ひとつの大きな社会問題、政治問題であり、『問答有用掲示板』設置主旨に則った議論テーマに充分なり得るものと言えるでしょう。 おっちゃんは<不当な「弾圧」があるすれば、それは嘱託契約教員に対する労働者としての権利保障上の差別的な扱いがその原因になっている」>というような論点に議論の方向をもっていきたいようですが、差別的な扱い(おっちゃん言うところの「自由に解雇できる雇用制度」)の存在を認め、それについて議論することと、それを今回の都教委による不当な処分問題(「正規雇用」教員に対する戒告や嘱託教員に対する「事実上の解雇」)の原因に絡めることは、今回の場合、分別して議論する必要があるように思います。 おっちゃんが指摘する教員採用における雇用上の差別的な問題、不当性は、他の多くの職種にも広くそして切実に存在する問題として、一般論として同意できますが、今回の問題(都教委の教員に対する不当処分)を議論テーマとして取り上げる際には、雇用制度の不当性というよりも都教委による不当な処分という行政行為の不当性そのものにその焦点を当てて議論すべきでしょう。 実際のところ、都教委は「正規雇用教員」に対しても戒告処分(実質的には減給処分にもなる)が重なれば分限免職にするという警告、「脅し」をかけています。つまり、憲法で保護されるべき「良心の自由」を侵害するような暴挙を犯してまで都教委は思い通りにならない教員を嘱託、正規にかかわらず排除していこうというのが彼らの目的だと見ることができます。ですから、その行政行為の不当性について様々な角度から論じ批判することが今回の問題の本質的議論と言えるでしょうし、ここでの議論もその方向で進めていくべきだと思います。 |
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