28643 返信 Re:根性が無いのう(28622への感想) URL 鈴木 康 2004/06/29 17:35
 工藤さん、

> 私の感想では「よわよわしい」屁かす の ような脅しに聞こえた。
> 脅した本人の「よわよわしい」悲鳴に聞こえた。

 だからといって放っておくわけにはいかないのです。日の丸・君が代の強制に反対する挨拶をしたPTA会長に対する「子どもがいじめに遭うかもしれない」という脅しめいた言葉にしても、まず間違いなく「駄犬の遠吠え」でしょう。しかし、脅威を感じる人がいないわけではありません。右であれ左であれ、言語道断な脅迫を繰り返させないためには、水に落ちた犬は断固打つべきであり、まともに扱って「返り討ち」にする価値すらありません。
 魯迅の評論「フェアプレイにはまだ早い」を転載します。

(転載開始)
 話に聞くと、勇敢な拳闘士は、すでに地に倒れた敵には決して手を加えぬそうである。これはまことに、吾人の模範とすべきことである。ただし、それにはもうひとつ条件がいる、と私は思う。
 すなわち、敵もまた勇敢な闘士であること、一敗した後は、みずから悔いて、再び手向かいしないか、あるいは堂々と復讐に立ち向かってくること。これなら、むろん、どちらでも悪くない。しかるに犬は、この例を当てはめて、対等の敵と見なすことはできない。何となれば、犬は、いかに狂い吠えようとも、実際は「道義」などを絶対に解さぬのだから。まして犬は泳ぎができる。かならず岸にはい上がって、油断していると、まず体をブルブルッと振って、しずくを人のからだといわず一面にはねかけ、しっぽを巻いて逃げ去るにちがいないのである。しかも、その後になっても、性情は依然として変わらない。愚直な人は、犬が水に落ちたのを見て、洗礼を受けたものと認め、きっと懺悔するだろう。もう出てきて人に咬みつくことはあるまいと思うのは、とんでもないまちがいである。
 要するに、もし人を咬む犬なら、たとえ岸にいようとも、あるいは水中にいようとも、すべて打つべき部類だと私は考える。
(転載終了)