28658 返信 チベットの将来構想 URL 工藤猛 2004/06/30 14:35
最後の地球上の共産主義大帝国が中国大陸だ。
ソビエトは崩壊しそれぞれの都合で独立した。
独立先に移住していたロシア人はその独立した国の国籍を
得るか「外国人」になった。

いずれ中国大陸の共産主義も滅ぶ時が来る。
チベットでは中国人は多数派民族になっている。
ここ30年ですさまじいまでの中国人移住政策でチベット人は
チベットで少数民族になってしまった。

中国共産党が崩壊した時、問題になるだろうな。
中国大陸の大帝国が崩壊してチベットの独立が実現したら
チベット語を話す人しか「国民」になれませんとか
国際社会が納得するような理由で「軍事制圧後」に移住してきた
中国人を「排除」しないとマタ大反乱がおきかねない。
なんでかって、チベット内の軍事力は駐屯中国人民軍が握っている
だろうから。複雑な問題が絡むよ。

「人権蹂躙だ、人種差別だと支配者民族であった中国人に騒がれて
 一人一票の民主的な選挙」で決めたら今現在でも住人の人口比で
 少数派であるチベット民族にたぶん勝ち目は無い。
 中国共産党が崩壊した時には1945年以降はもちろん、
 それ以前の国民党時代まで含めたあらゆる文書を破棄させないで
 保管させ国際社会に提示する必要がある。
 崩壊する共産党政権にも最後の役目があるわけだ。

10年以内にでも中国共産党、崩壊しないかね。
内乱で崩壊するのは最悪だから、なんとか資本主義的な経済運営や精神を
浸透させて自然崩壊に導きたいものだ。


共産主義の真髄は独裁だ。軍事の独裁、情報の独占、国家政策の独裁的な決定。
国民は中央の決定に従うだけ。反対者を抹殺して排除する。
きわめてわかりやすい国家運営をしている。
高度に発達した工業や産業にはあわない社会体制だ。
共産党の生き残りには衰退する貧しい中国が不可欠だ。
共産党幹部だけが豊かになって地方や内陸部が貧しいままで、
「批判」を独裁と軍事的抑圧と秘密警察的弾圧で封じ込めることで
やっと権力を維持している。みんなが豊かになろうとしたら共産党の独裁が
邪魔になる。

どの時点で均衡が崩れるのだろうか。
「大飢饉」や「大水不足」といった庶民の生活崩壊がきっかけになるんだろうか。

民主化闘争を抑えきれない中国共産党大幹部の分裂がきっかけになるのだろうか。

何らかの事情でアメリカの支持の無いままに台湾の軍事制圧に向かう暴挙が
きっかけで共産党の終焉が実現するのだろうか。

内乱や外に向けた軍事力(戦争)で崩壊するのは避けてほしい。

ゴルバチョフのような政治指導者を選ぶような要素が中国共産党には
あるのだろうか。歴史の封印を解く、「非公開」の文書を解禁する勇気が
潔さが共産党にはないだろうな。粛清、粛清また粛清の虐殺史が
中国共産党の歴史だからな。
民衆の胸の奥深くには「悪しき支配者」を克服しようとする
火種が残っているに違いない。
中国人自身が不要になった共産党を「ぽい」する未来に期待しよう。