28853 | 返信 | 国際法の認識に誤りがあります。Re:韓国民の怒りが爆発 | URL | 烏龍茶 | 2004/07/13 01:50 | |
トルティーヤさん、あまり逆上されない方がよろしいですよ。 >しかし、瞭然であるユニフォームや徽章を着用せずに戦闘に参加するというジュネー >ヴ陸戦協定違反を犯した者はテロリストであるとされています。 失礼、何が「テロリスト【だとする】」のでしょうか? ジュネーブ条約にも同追加議定書にも「テロリスト」なる用語は存在しませんが。 (引用) 「新版国際人道法」藤田久一著 P122 「〜まず、テロ行為(テロリズム)も多義的で、人道法(ジュネーブ条約のような。 引用者)上の用語とは言い難いが、ここでは敵とくに文民や一般住民に混乱、不安、恐怖 を生ぜしめるため、紛争当事国(者)により戦闘員、文民または一般住民に対して多く の場合無差別的に向けられる攻撃ないし暴力行為を総称する。テロ行為にとって特徴的 なのは、その暴力行為によって敵とくに一般住民に対して心理的に混乱、不安、恐怖 を生ぜしめることを目的とする行為者の意味が含まれることである。 テロ行為は、弱者側の抵抗の武器として、また強者側がその抵抗を抑える手段として 、今日の武力紛争において頻繁化している。」 (引用終わり) 1 「テロリズム」は国際法上の用語ではありません。 2 テロは、正規軍も不正規兵(ゲリラ)も行いうる戦術です。従って 【正規兵が行うからテロではない】はデタラメです。 >(他軍のユニフォームを着用した場合はスパイ扱いになり、これも処断が許されてい >る。 第二次大戦当時であれば(スコルツェニーケースですから当然ですね)、適用される 戦時国際法はハーグ条約となりますが、ハーグ法によって禁止されているのは 「背信行為(国際法上の身分、例えば「ドイツの」「正規兵である」を別の身分と偽 るような行為。例えば正規兵であるのに非戦闘員を装ったりするなど)中に敵兵を 殺傷するような行為」です。 (参考 「陸戦の法規慣例に関する条約(ハーグ条約)」第二十三条ロ号) 「敵国又は敵軍に属する者を背信の行為を持って殺傷すること(は、禁止)」 従って、敵国兵士を偽装しているだけでは国際法違反になりません。事実スコルツェ ニーは、米軍の軍事裁判で「アメリカ兵を偽装している間に武器を取った証明がない」 ことを理由に 無 罪 となっています。 (参考「新版国際人道法」P125) 「オットースコルツェニー事件では、【敵の制服や国旗の使用】は【国際法違反ではなく】、 ただ戦闘開始前に自国の制服を着用し国旗を掲げなければならない、とされた。」 (【 】は引用者) 仮に敵国兵士の制服を着用している状態がハーグでいう【間諜】に当たるのだ、という主張 であっても、 「ハーグ第二九条」 「交戦者の作戦地帯内に於て、対手交戦者に通報するの意志を以て、隠密に又は虚偽の口実 の下に行動して、情報を蒐集し又は蒐集せむとする者に非ざれば、之を間諜と認むること を得ず。」 という「間諜として認定するための基準があります。従って敵国の制服を着ているから、 直ちに処罰が認められるわけではありません。 国際法については、もう少し勉強をされた方がよいかと思われます。 |
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