28938 返信 Re:イラク国際戦犯民衆法廷公判 URL 前田 朗 2004/07/20 12:10
前田 朗です。

公判の報告です。

7月17日・18日、京都においてイラク国際戦犯民衆法廷(ICTI)第1回・第2回公判を開きました。ブッシュ、ブレアとともに、小泉を侵略の罪で起訴する民衆法廷です。

ニルーファ・バグワット共同代表(インド、弁護士)の挨拶に始まり、ロメオ・カプロン検事団長(フィリピン、弁護士)、猿田佐世検事団事務局長(弁護士)、ジョン.H.キム検事(弁護士、アメリカ)、田場暁生、成見暁子ほかの検事団による起訴状の要旨朗読とプレゼンテーション。イラク人のハイファ・ザンガナさん、サバハ・アルムフタルさん、ガズワン・アルムフタルさん、トルコ人のアイチャ・チュブックチュさん(イラク世界法廷ニューヨーク公聴会責任者)、そして浅野健一さん(同志社大学教授)の証言。とても充実した、心地よい疲労の2日間でした。

関連新聞記事です。

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■京都新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040716-00000062-kyt-l26

 米英のイラク攻撃や占領の違法性を市民レベルで問う「イラク国際戦犯民衆法廷(ICTI)」の京都公判開催を前に、主催のICTI実行委員会が16日、京都市中京区の京都弁護士会館で記者会見し、証言者として出廷するイラク人が「いまなおイラクは戦争が続いている。公判で実態を知って」と呼び掛けた。
 バグダッド在住の技術者ガズワン・アルムフタルさんは「湾岸戦争以降、戦闘や経済制裁の影響で150万人の子どもが死んでいる。今も電気は3時間ごとしか供給されず、55度の猛暑の中でエアコンもなく暮らしている」と窮状を訴えた。英国在住のイラク人女性作家ハイファ・ザンガナさんは「イラク人は民主主義を望んでいるが、爆撃などで市民を殺す米英に押しつけられる民主主義はいらない」と批判した。
 ICTI実行委は、戦争に反対する市民らが昨年結成、大阪市などで公聴会を開いた。17、18両日に下京区の京都産業会館で開く京都公判は、弁護士や大学教員が検事団や判事団を構成し、起訴状朗読などがある。(京都新聞)[7月16日21時30分更新]

<写真>
イラク人が戦争の悲惨さを訴え ICTI京都公判開催を前に
イラクの現状を語り、公判への参加を呼び掛けるイラク人女性(京都市中京区・京都弁護士会館)


■京都新聞

イラク戦争めぐり、京で民衆法廷 米英日首脳“被告”に裁く
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040717-00000021-kyt-l26

 ブッシュ米大統領、ブレア英首相、小泉首相をイラク攻撃の「戦争犯罪」で市民の立場から裁く「イラク国際戦犯民衆法廷第1回公判」が17日、京都市下京区のシルクホールで開かれ、起訴状の朗読と戦争の実態を伝える証言があった。
 民衆法廷は前田朗東京造形大教授らが呼びかけ、弁護士、大学教授、市民グループなどで発足。国際法に基づき、ブッシュ大統領らの「戦争犯罪」を追及しようと、これまで沖縄などでイラク戦争に関する証言を集める公聴会を開いてきた。
 公判は、国内外の弁護士らが判事、検事団などを結成。検事団が「ブッシュ大統領らを侵略戦争の遂行、民間人の虐殺、違法占領の罪で起訴する」と起訴状を朗読し、市民団体が劣化ウラン弾による被害の実情などを映像を使って証言した。
 民衆法廷は今後、公聴会を国内外で開き、12月の東京公判で結審、来年3月、トルコで開かれる「イラク世界法廷」で判決を発表する。京都では、18日も第2回公判が行われる。(京都新聞)
[7月17日19時0分更新]

<写真>
スライドを使ってイラク戦争の実状を証言する市民団体(京都市下京区・シルクホール)



■共同通信

イラク戦争めぐり民衆法廷 米英日首脳を“被告”に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040717-00000122-kyodo-soci

 イラク戦争をめぐり、ブッシュ米大統領やブレア英首相、日本の小泉純一郎首相を市民の視点で裁こうと、市民グループでつくる「イラク国際戦犯民衆法廷」の“初公判”が17日、約400人が参加して京都市内で開かれた。
 民衆法廷の共同代表でインド法律家協会のニルーファ・バグワット副会長が「ヒロシマ、ナガサキを知り、憲法9条を持つ日本人に、イラク人の苦しみを分かってもらいたい」とあいさつ。
 “検察側”が米英首脳だけでなく、協力した小泉首相も同罪とした起訴状の趣旨を説明。湾岸戦争以降に使われた劣化ウラン弾の影響や、米英軍によるイラク人虐待についてスライドや被害者の証言紹介で立証した。
 ロンドン在住のイラク人弁護士、サバハ・アルムフタルさんは「石油を確保するために戦争を始めた。石油のことを考えると、日本も言いなりにならざるを得ないのでは」と“証言”した。(共同通信)
[7月17日18時47分更新]

<写真>
 「イラク国際戦犯民衆法廷」の“初公判”で証言するイラク人弁護士のサバハ・アルムフタルさん=17日午後、京都市


■毎日新聞(1週間前の記事)
イラク戦争、市民の立場から追及 被告は小泉首相とブッシュ大統領ら/京都
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040710-00000005-mai-l26

 ◇京都公判に10人招待−−17、18日
 ブッシュ米大統領、小泉純一郎首相らを「被告」としてイラク戦争の責任を市民の立場から追及する「イラク国際戦犯民衆法廷(ICTI)」の初公判が17、18日に京都産業会館シルクホール(下京区)で行われる。参加券は1日券2000円、通し券3000円(学生・障害者は2割引き)で、主催するICTI実行委員会が抽選で10人を招待する。
 公判では映像や記録写真、舞台劇などさまざまな形で起訴状を発表。また、亡命イラク人や現地を取材したジャーナリストなどが米国を中心とする占領政策の実態を証言する。判決は来年3月にトルコ・イスタンブールで下される予定。
 招待の申し込みは、はがき(11日消印有効)か12日までにFAX(075・921・4101)で。郵送先は〒600―8127 下京区西木屋町通上ノ口上ル梅湊町83の1 ひとまち交流館京都2階 市民活動総合センター気付 「イラク国際戦犯民衆法廷京都実行委員会」。【八田浩輔】(毎日新聞)
[7月10日20時2分更新]