29311 | 返信 | Re:反日教育という妄想 | URL | 兼松真哉 | 2004/08/16 15:46 | |
# 一部訂正して投稿しなおしました。 > 中国は、反日教育を行っています。(きっぱり) > 古森義久氏 「中国の’反日’教育」をご覧下さい。 上記の文を読みましたが、私は、「反日教育」を行っているとは思いませんでした。 もちろん、「反大日本帝国教育」を行っているとはいえると思いますが、あくまでも、明治から1945年の敗戦までに旧日本が行った行為に対して「反」であると、私は理解しました。 > 中国では田中メモランダムを事実として教えているとか、戦後の日本についてほとんど何も教えないとかいろいろと興味深いことがでています。 教育内容の一部に誤りがあるから、ただちに反日であるとは言えないと思います。その誤りが反日を目的とした故意であるという証拠でもあれば別ですが。 「戦後の日本についてほとんど何も教えない」についても、だから、問題だとは言えないと思います。たとえば、元が中国から退去した後のモンゴル史についてほとんど教えないからといって、日本の世界史教育は反モンゴル教育だとはいえないでしょう。(チンギス ハーンの軍が残虐だったことは習います。) > 古森氏の報告は01年と若干古いものの、今もおそらく変わってはいないでしょう。その効果はサッカーアジアカップで見たとおりです。 ほんとうに、古森氏のあげた「反日教育」の効果なのか、疑問です。身近にいる戦争被害者の体験の効果など、総合的な分析と論証がなければ、「その効果は」以下は、単なる憶測にすぎないと思います。 たとえば、私が報道で接っした、アジアカップでの中国人サポーターの行為の原因の推測には、以下のようなのもありました。 (a) サッカーの場合は、日本は中国より強いから、心ないサポーターがあのような行動をとった。 (b) 中国のCリーグのサポーターにも、別のチームのサポーターを取りかこんだりするような暴力的な行為がみられる。 (c) 中国から日本への留学生のビザ申請がほとんど許可されないということが最近あって、そのような情報が中国人の間で携帯電話ですぐに広まった。このような、日本におけるできごとで、多くの中国人にとって不満なことが、携帯電話で短い間に広まる。こういうことが反日感情の原因になっているのかもしれない。 (上記(b)と(c)は、NHKのラジオ第一の22時からのニュース番組に出ていた中国人の(日本の)大学教官が言っていました。ただし、(b)は、その教官はこのようなことも言っていたと、インタビュアーがインタビュー後に補足した内容です。 上記(a)は、どのような機会に知った見解か記憶があやふやです。同じニュース番組の中での道ゆく中国人へのインタビューの答にあったかもしれませんし、前述の教官の発言内容にあったかもしれません。) このように、他の原因も考えられるのだから、「反日教育」が原因だと主張するには、きちんとした論証がなければ、仮説・憶測どまりだと思います。 > インチキ教育で日本への憎悪を煽っている、そして現代になっても他国に対する領土的野心をむき出しの大国が日本のとなりにあるのです。 「田中メモランダム」の件については問題があるとしましょう。しかし、南京大虐殺などの残虐行為を学校で知ることや、身近にいる被害者から体験を聞くことに比べて、「田中メモランダム」が「日本への憎悪を煽」る効果に、「効果」と呼べるものがあるのか、はなはだ疑問です。 また、毒芋虫さんの主張は、以下の疑問に答えていないと思います。 > > いわんや中国の学校の現場でどういうような反日教育が行なわれているのか、そんなことを知っている人がいるはずがありません。 > > それでも「中国人の反日感情は反日教育のせいだ。」と自信を持って断言する人が多いのにはあきれてしまいます。 > > 反日教育のせいだと理解するとつじつまが合って見える、というだけの理由で、いい加減なことを言ってはいけません。 |
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