29474 返信 Re:社民党の選手会スト支持問題 URL inti-sol 2004/09/15 23:47
火の鳥草さん

> なぜ、労働者の味方を標榜する社民党が、労使関係でがんばるべき労働者等に対し、スト指導を行ってはいけないのか?

あなたが例示した
「昔日の戦う社会党なら当然活動家が押しかけてきてオルグをはじめ、先ずは組合の組織化、そしてスト権確立まで「指導」するとこだな。それが何故いけないのかな?」

という事例は、労働者が必要に駆られて、自主的な判断に基づいてストを行うというより、政治的都合のために、扇動してストをやらせるという側面が強いからです。
ストは手段であって目的ではない、スト自体が目的化したら、それはおかしい。
それに、指導は指示とは違うとあなたは言うが、そういう場面で実質的にはその「指導」はほとんど「指示」に近い意味合いをもつと思われます。
というか、旧社会党の「スト指導」に好意的とは思えないあなたから「なぜいけない」などと問いつめられるいわれはないと思うのですが。


おっちゃん
申し訳ない、2軍の最低年俸年収440万というのは間違いで、400万だったようです。この金額は、ボーナス付きの月収に直せば23万から25万程度(ボーナスを何ヶ月分と見るかで多少かわる)ということになります。残業手当などないこと、用具は自分持ちであること(一流選手ならスポンサーから無料で提供してもらえる場合もありますが)、1年ごとの契約で、身分保障などまったくないことなどを考えれば、「人並み」を越えるようなものではないと思います。
ちなみに、各球団の支配下選手は最大70人、うち1軍登録は28人までですから、全体の6割は2軍選手です。

> 法律にはプロ野球選手に限っての特例なんてものがあってはいけません。そうやって(プロ野球的労働形態が)一般化されるとして、喜ぶのははたして誰なのかという話です。

プロ野球のような特例的な労働形態にも労働法規は適用される、というのは、その他の一般社会の労働形態もプロ野球と同じになる、という意味ではありません。

> 私の年収の2倍以上ですよ。それに私には扶養すべき家族が5人もいる。<笑>

おっちゃんの経済感覚を私は尊重するけれど、しかし自分を標準にして考えるのは、この場合間違っています。おっちゃんだって、世の中一般の人々がご自身と同じにできるとは思っていないでしょう。

> 労組の皆さんはあまり賢くないですね。

見解の相違です。私は当然の対応だと思います。

> >先にも書いたことですが、「あいつらは高給取りだから労働者じゃない」などと境界線を狭く狭くして、仲間はずれを多く作ることは、問題の解決に何ら役に立たないと私は思います。

> 年俸アップを掲げて闘争をやってるわけでなし、関係ないでしょう。

関係は大ありです。言うまでもなく選手会の要求は年俸アップではない。それどころか、12球団維持のためなら犠牲は払うと言っています。
今は、とにもかくにも選手会と球団側の間で交渉が行われている。近鉄オリックスの合併は止められないとしても、新規球団の参入によって2リーグ12球団が維持される可能性は大いにあります。
もし、選手会がストを構えて強硬に反対していなかったら、あの「たかが選手」の暴言屋が「球界再編」を牛耳って1リーグ10チームへの道を突き進んでいたでしょう。そうなっていれば、日本のプロ野球は縮小再生産への道を転落するのみ。その道をともかくいったん阻む上で、選手会がストを構えたことは絶大な硬化があったし、選手会がストを構えられたのは明らかに世論が選手会側に付いていたから。もし世論が「あいつらは高給取りだから労働者じゃない」と選手会側に冷たかったら、1リーグ10チームへの道を阻むことなどできなかったでしょう。

確かに、これは労働問題「だけ」のことではありません。しかし、労働問題も含んだ闘争であることは間違いない。もともと、労働組合は狭い意味での労働条件を巡る問題のみでしか闘争しない、などと決まっているわけではありません。

> 私は近鉄がライブドアに経営権を委譲するのが最善だと思っています。

私は、近鉄とオリックスの合併が撤回されるのが最善、撤回されない場合新規参入への規制を撤廃して、ライブドアなりその他の企業なりが新球団を作って、2リーグ12球団が維持されるのが次善だと思います。

> (こういう場合、労働組合の出る幕ではないのですね)

出る幕です。合併で球団数が減れば単純に支配下選手70人、1軍登録28人の首が飛ぶんですから。