29534 返信 Re:選手会スト決行 URL inti-sol 2004/09/18 20:38
火の鳥草さん

> 一時間の時限ストは、正しくは59分間の時限ストではないか?
> 一時間に満たない職場放棄は、普通、職務規則上、処分もしくは減給の対照から外れるのが普通だ。従ってこれはここで議論しているストとは言えまい。実効処分無しだから。

残念でした。あなたの言っているそれは29分職場集会というものです。
×1時間に満たない→○30分に満たない
ということ。
従って、一度だけやった1時間のストはもちろん歴然たるストであって、その分給料が減額されました。ちなみに、29分間職場集会なら、1度とは言わず、結構な回数をやっています。もっとも、私はだいたいにおいて居残って仕事をしていましたけれど。(ストとは違って、29分職場集会の時は役所の機能は通常どおり動いています。窓口等は開いたまま、手の空いている職員だけが集会に参加します。本物のストの時は完全に役所が閉まります。)

> 当時、官公労特に3公社(国鉄、電電、専売)5現業には争議権が与えられず、ストはすべて違法であった。にもかかわらず、スト権スト以前も、毎年、通常の民間と同様、雇用確保、賃上げのために春闘「違法」ストを繰り返し、そのつど大量の処分者を出した。

> 貴公はそうすると、春闘における公社のストにも、反対というわけだ。

いいえ。
まず第一にスト権ストに対して、私は反対でも賛成でもありません、と書いたとおりです。賛成ではないが、労働者の権利ではある(べき)だから、反対はしません。
第二に、その当時、今と違って公務員(含3公社)の給料は民間企業より安かった。もちろん、日本全体がまだ貧しかったということもあるし、高度経済成長で民間はどんどん先に進んでしまい、公務員の給料は後に取り残されたという側面もあった。いずれにせよ今とは違う。当時にあって、賃上げという切実な目的のために行ったストには私は賛成です。しかし、その延長線上ではあっても、スト権ストというストそのものが目的化する状況は賛成しかねます。

> では、どのようにして争議権を獲得すればよかったかね?

法律改正要求のデモ、署名、いろいろあります。それに、争議権がなくとも、必要に応じて官公労は争議を行ってきましたし、これからも本当にそれが必要なら法を犯しても行うべきです。

> 処分者の繰り返しで、経営者側にも政府側にも争議権がないことが国際的にもおかしい、ということになり、是正された。いわば組合はわが身を削って、権利を確保したのである。

残念ながら、現在でも是正はされていません。法的には公務員のストは違法のままですし、実際今でもストを行えば処分者が出ています。それどころか、火の鳥草氏が「処分の対象外」という29分職場集会でも、確かに一般参加者は処分も賃金カットもありませんが、指導する組合幹部には処分があります。(何日かの停職や減給など)

> > 私の立場はむしろ逆ですね。公務員の世界に限って言えば、どう考えたって労働者の権利は民間企業に比べればかなり保障されている。少なくとも、ストを行ってまではねのけなければならないような事態(首切りや賃金不払いや労組に対する弾圧)は、まだ起こっていない。
> > 私は組合の平和運動とか、憲法擁護とか、そういう側面は全面的に支持するけれど、賃上げとかストとかに関しては、このご時世に何を、という思いが正直あります。
>
> それこそ、組合が政治運動化することである。貴公は全く分かっていないようだね。
> 昔、官公労が政治運動で先鋭化したとき、組合から経営者側の要求事項の中に、この種の「平和運動」とか「憲法云々」が堂々入り込んできて、経営者側は眼を白黒せざるを得なかったよ。
> 経営者がそれに答える術がない、ましてや、組合は、政治目的のために団結したのか?だったら政党になって会社辞めて職場外で活動してくれ、って言わざるを得ないわけだ。

はあ、私は平和運動とか、憲法擁護とかを経営者側に要求せよ、などとは一言も書いていません。もちろん、そのためにストを行うべきだとも、勤務時間内に職場内でやるべきだ、とも書いていません。

いずれにしても、現在の時点では公務員の身分と待遇は安定しています。だから、今の状況で官公労がストを行う必要性など私は感じない。(民間企業においては、今でも、いや今こそストをやるべき状況は多数あるだろうし、そういうストには大いに賛同します)
けれど、それがいつまでのことかははっきりしません。残念ながら、近い将来公務員の首切りが発生する可能性はそんなに低くはない。そのときは迷わず「伝家の宝刀」をぬかにゃならんでしょう。伝家の宝刀は、絶対必要なときに抜き放つべきもので、年中振り回していたら神通力などなくなると思っている次第。

おっちゃん

>なんだかinti-solさんのスト支持表明は消極的に聞こえますね。

なぜなら私は選手会支持で、その選手会がストを苦渋の決断として行っているから。選手たちは喜び勇んでストをやっているわけではない。経営者側がどうしても譲歩しないから泣きの涙で(昨日、古田はテレビで本当に泣いていましたね)ストをやらざるを得なかった。それをあまり喜び勇んではしゃいでは、選手たちに失礼かな、と思いますので。
それに何といっても私は野球が好きなので(サッカーも好きですけど)、基本的には野球の試合があった方が良いです。できればストにならずに選手会の要求がとおってほしかったです。その方が、誰にとっても良かったと思います。
特に古田は、今シーズン中に2000本安打が達成できるかどうかの瀬戸際ですから、本当はストの決断は身を切るくらいつらかったはずです。

>労働組合のやってきたストライキとは違って、「本物」のストライキの何たるかを見せてくれるような徹底的な闘いになるよう、私は期待しています。

はて、労働組合のやってきたストライキだって、「本物」だと思いますよ。全部がそうとは言いませんが(例えば上記のスト権ストとか、数年前に私の勤務先でもあった1時間ストとかは例外だと思っています)、大部分は本物です。