29664 返信 Re:社民党の選手会スト支持問題 URL inti-sol 2004/09/25 18:57
おっちゃん

> 考えてみ、交渉の席での億万長者プロ野球選手と球団側(ほとんどが「薄給」のサラリーマン)のどっちが雇用主でどっちが雇われ人か?

どう考えたって球団側が雇い主でプロ野球選手が雇われ人です。何しろ、某元オーナーによると、年俸3億もらっているスター選手といえども「たかが選手が、分をわきまえろ」ということだそうですから。

だいたい、億万長者億万長者と、どこかの新聞の社説みたいな台詞を連発しらっしゃいますが

西武ライオンズ堤義明オーナー
家族の推定資産40億ドル、円にすれば現在のレートで4500億ほど。おっちゃんが揶揄した中村紀洋選手(年俸5億円)が、税金も社会保険料も払わずにひたすら貯金し続けたとして、900年かかる計算です。

オリックス・ブルーウェーブ宮内義彦オーナー
オリックス会長にして、あおぞら銀行・富士ゼロックス・ソニー・昭和シェルなどの取締役も兼任。経団連評議員会副議長・規制改革・民間開放推進会議議長として、小泉流「構造改革路線」の推進役も務める。

読売ジャイアンツ渡辺恒雄前オーナー
政治記者出身らしく、政界にお友達が多数いらっしゃるようで、かつては中曽根康弘との親密な仲、児玉誉士夫との怪しげな仲が有名でしたし、今回の騒動のただ中にも、小泉首相と会食している。

まあみなさん、実に「薄給」なサラリーマンたちですね。

> これも水掛け論(程度問題)になりそうですね。
> それならば雇用形態(契約形態)が一般の労組と「まったく違う」のです。

ですから、従来の一般の労組にも、プロ野球的な雇用形態(契約形態)の組合員はいたでしょう。なるほど、そういう雇用形態の人「だけ」が集まって作った組合

> 労働運動にノスタルジアを感じている人たちによる従来のストライキ闘争とイメージを重ねての「身分保障」云々を理由とする支持(もちろんそれも一部にはあるでしょうが)だけではここまで盛り上がるはずがありません。これは断言できるでしょう?

あのね、私は最初から「身分保障」だけの問題ではないということを書いているんですが、読めませんか?
選手会の要求は、身分保障(ただし、そこには年俸アップなどは含まれない)とプロ野球文化の継承・発展の両面であり、その片方だけではない。選手会を支持した世論は、プロ野球選手がプロとして、自分の「職」を守るという動機が当然存在することを前提の上でプロ野球文化の継承・発展のため、12球団を守るべきだという主張に賛同した。
要約すればそういうことです。

> 「飯を食べ、家族を養っている職業人が・・・」なんてのは同情(支持)をかう理由にならないのですね。

もちろん、積極的に同情を買う理由にも支持される理由にもなりません。私はそんなことを言っているのではないことが読めませんか?プロ野球選手が仙人ではない以上、生活の手段である職場(球団)を減らされたら困る、そんなことはあったりまえの前提条件なのであって、選手は滅私奉公の精神でプロ野球文化の維持・発展のためだけに戦っているのだ、などと考えて選手会を支持するファンなどいるわけがない、と、そう言っているのです。

もちろん、身分保障の問題だけを前面に出してそれだけを声高に主張していたら、選手会はそんなに支持を得られなかっただろう、というのはそのとおりです。

> 球団がなくなるのだから特例的に球団による拘束をチャラにせよという積極的な要求です。

これが、どうして「普通の労働運動とは違う」などと言えるのでしょうか。

> 古田選手はあの性分ですから、自民自民と囃せば民主党にくるでしょう・・・という高等戦術なわけね。<笑>
> ただし共産・社民の芽はまったくありません。キッパリ!

というか、私は古田選手は政界には行かないだろうと踏んでいるんですけれどね。
今回の選手会に対する支持は、政党の枠を超越して広がったのです。自民党の政治家も球団数削減反対を言っていたし、社民共産も同様。私の所属する組合(自治労連傘下)には、近鉄の選手会から署名の依頼が来ましたよ。もちろん真っ先に署名しました。どこの党に行こうが、それ以外の党の支持者からは「なーんだ」と幻滅されてしまうし、他の選手からも「政界行きの得点稼ぎだったのか」と思われるかもしれない。その程度のことは古田選手は読んでいるでしょう。