29804 返信 歴史意識と歴史認識(戦争か平和か)。民族間の和解、相互理解とは。 URL 工藤猛 2004/10/02 11:40
人はどの時代にも文明の曙の時ですら「生きたい」と
思って生活し、死んでいっただろう。

初歩的な埋葬をし出してから、「生きていた」者が活動を停止した時
生き残った者の感情の表し方を、より明確にしたいために、
埋葬したのだろう。花をいつから供えるようになったのだろうか。
埋葬した目印をいつから置くようになったのだろうか。
定住生活をするようになってからだろうか。
死者をいつくしむようにその死後の肉体まで丁寧に扱い敬意を払うような
「儀式」の萌芽は5000年以上前にもあったことが考古学上では知られている。
今では人間性と切り離せない人間であるための一部になっているだろうな。
人肉食い話は心の底からの嫌悪を呼び起こす。学童が繰り返し教えられたら
その否定的な影響力は計り知れないものだろうな。
日本人と人肉食いが直結する国定教科書が中国共産党の採用している教科書か。
恐ろしいことだな。学童のやわらかい心に刷り込んでいるのか。
敵愾心養成のためかな。全人格的な豊かな感受性を育てようとする一環なのかな。
中国の新しい歴史教科書でも人肉食い話しは残るのかな。
古代中国の「屠城、都市丸ごと全住民抹殺」史実は中国の歴史教科書には
自国の古代史として出てくるのだろうか。大学クラスの古代史専門家が
扱う話題なのだろうか。自国民が古代の包囲戦で人肉を食った話は児童の教科書には
載せまい。時代背景と文化文明度のまったく違う環境下での出来事だからな。
現代に敷衍したってしょうがなかろう。児童に教える必要はあるまい。
中国共産党は「史実」だから現代中国で自国の学童に教える必要があるとして
人肉食い話をことさら日本が犯した犯罪行為であるとして取り上げるんだろうな。

ところで。
国家には意図して行う総合的な政策がある。
中国大陸には国定教科書がある。
「虐殺記念館」がある。
中国大陸には国是がある。
中国共産党の一党独裁という原則がある。
中国大陸には今現在も、報道の自由や政権幹部を自由に批判できる
制度的な保証は無い。「歴史事実は共産党」が正しいと認めたものが
「真実」の歴史とされる国柄だ。
選挙で共産主義体制を選挙運動で平和的に説得で覆す「結社の自由」はない。
農民は原住地の農村地帯から自由に中国全土に特に大都市に移住する権利を
否定されている。農民は都市に住まいを確保すれば、それだけでは都市に居住する
許可書を発行してもらえるわけではない。大都市で農村地帯から出稼ぎに来ている
農民夫婦の児童が自動的に学校に通える「権利」があるわけではない。
黙認された「不法滞在者」と追い返される「不法滞在者」が存在する。
だから賃金不払いは全国的な問題になっている。中国共産党も重い腰を
あげ始めたくらいだ。中国国内に構造的な不合理がある。
生まれた土地に縛られる「人間不平等」が制度として残っている。
はっきりとした明確な自国民への出身階層による『差別』が厳然としてある。
発展途上なのだろう。
貧しい隣国は日本国にとっても災いの元だ。
隣国は豊かで人間への差別が無い国柄であったほうが付きあいやすい。
民主主義的な諸要素が発達中なのだろう。歴史の実験過程にあるのかもしれん。
共産主義の一党独裁が管理運営する資本主義生産制度。
なんたるアクロバット。開発独裁は一定時期に限り有効なだけだ。
矛盾は組織制度上抑え切れない。資本主義は自由を求める。
企業家の企業設立の自由。研究開発の自由。資本を自由に処分できる制度。
蓄積された資本を恣意的に没収されない制度。個人が土地、財産を個人的に所有し
相続していける制度。政党や主義のいかんにかかわらず個人や団体が
政府の政策に影響力を合法的に振るえるようにするための諸制度。

党や政府高官や政府の方針を批判しても「許される」自由な社会を前提にして
資本主義は栄える。自由の存在しない資本主義は超独占の『国家独占資本主義』か。
それじゃ共産主義の独裁と変わらなくなる。


学齢期に達した子供は学校に通う。
中国共産党の認定した「正しい」「歴史的な事実」を習う。
副教材として「虐殺記念館」を積極的に活用する。
中国国内法で尖閣諸島は中国領土であると明記されている。

中国共産党は学童にどんな感情を教えたいのだろうか。
「この世の悪鬼」日本人と教えたいのではないのだろうか。
悪辣な日本人。極東軍事裁判で死刑にされたものまで神社に祭っている日本人。
国会議員や大臣や首相や若い一般の日本人まで日常的に参拝している。
現代になっても日本人は「一切」「反省」がないと教えたいのではないのだろうか。
「反省や謝罪」のあり方や歴史の真実は中国共産党が「認定した」ものが
唯一ただしい。疑問は許さない。反論は許しがたい。
中国共産党には総合的な政策がある。
日本と和解共存してゆくのか。日本を弱体化し属国扱いにしたいのか。
朝貢制度を復活させたいのか。


さて、日本人は中国女性を監禁し弄ってから殺し食料にしたという。
そのように中国共産党は国定教科書で「虐殺記念館」で教えている。
だからわが国の首相が靖国神社に参拝するのを止めろと主張する。
そこには極東軍事裁判で処刑された戦犯も祭られているからと。
中国共産党の「歴史認識」と違うからと。

歴史意識。
戦争にいたる道なのだろうか。
過去を克服して相互理解に努めて「講和」諸協定を遵守して
共存にいたる道なのだろうか。

憎悪を増幅する道なのだろうか。
和解と相互理解を育ててゆく道なのだろうか。

国家の総合戦略は大きな影響力を自国民に及ぼす。
児童に教える国定教科書の内容は大きな影響を児童に及ぼす。
憎しみは増幅されていないのだろうか。世代の壁を乗り越えて。
サッカー会場での中国人若者の振る舞いは危険信号だと思う。
日本国への恫喝、警告だ。

共産党の独裁というのは怖いもんなのだよ。
異論の存在を禁止するから。特定の方向にしか進めない。
右翼全体主義も『自由』を圧殺するけれど
共産党の独裁も人間の自由を奪うんだよ。
両者とも人間を鋳型に嵌めようとする支配しようとする強い心情がある。
日本国も中国大陸も世界もまだほどほどの景気だから心配はいらないけれど。
世界的な大不況がきたり、中国大陸の経済状況に大激震が来たりしたら
「傾向」は極端に増幅、助長されかねないよ。
なんたって尖閣諸島は自国の法律で中国領土だと定めている。
中国人民軍が実効支配したって「占領」ではなくてたんに自国領土に
駐屯するだけだ。当然何処の国に断らなくとも自国領土近海を開発する権限は
中国共産党にある。世界的な大不況がきたらあり得る想定だ。
敵愾心を煽るのは簡単だろう。人食い「悪鬼」の日本人がわが国固有の領土である
尖閣諸島の開発に反対している。戦犯民族、人食い民族である日本人を『殺せ』。
若い兵士は幼少時からの教育で日本人は人食いと教育されているから
すぐに燃え上がるかもしれないな。

戦犯管理所での長期拘留による「吊るし上げ」認罪運動を正しい姿だとする
梶村さんの確信はよくわかった。
「中国女性を監禁し弄り殺害しその人肉を食った」とする告白は
その個人の自由な心情による誰からも強制されない自由な環境下で
なされた「真実の告白」であると梶村さんが確信していることを
確認できた。
中国の学童に与えている教科書は「歴史の真実」を教えているだけで
何も問題が無いと梶村さんが確信いていることがわかった。
1954年から50年後の2004年に「天皇の墓を暴いて吊るせ」に共感するような
書き込みをした背景が納得できる。梶村さんの理解、認識ではそうなって当然だろう。
中国大陸に正義がある派なのか。
「昭和天皇を墓から暴き出し」、極東軍事裁判をもう一回開き処刑しろ派なのか。
「中国女性を監禁し弄り殺しその死肉を食った」派なわけだ。

私の感得している『民族の尊厳』をかけた争いごとの一種だな。
領土争いよりも根源的なものかもしれない。
海底資源の「争奪戦」よりもはるかに深刻な対立点だな。

少なくとも一人「日本人による中国女性の人肉食い話」を史実として確信している
日本人が存在していることを確認できた。しっかりと覚えておこう。

戦争への道か。
過去を乗り越えて平和共存の道か。
『史実』はどっちだ。中国人女性を食ったのか食わなかったのか。
中国共産党の国定教科書は『史実』として自国の教科書に載せている。

戦争を準備する敵愾心高揚教育か。
他民族を憎悪させる教育か。
共存をめざす教育なのか。

歴史が証明するさ。
共産党の独裁野望のままにこの世を仕切らせたりはしない。
中国共産党の歴史捏造は許さない。
民族憎悪を過度に煽る系統は戦争準備にいたる道だ。
敵は人間以下の獣であったほうが心情的に「殺しやすい」。

鬼畜米英か。
ジャップか。
人肉食いの日本人か。
戦犯民族日本人か。

スローガンは短いほうがいい。
同じフレーズで何万回も学童のやわらかい心に叩き込むのだ。
戦士は憎しみで戦闘性を増し、敵兵に凶暴になれる。
古代からの「権力者」の教えだ。戦って死ぬのは庶民だ。民衆だ。権力無き者達だ。
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「自白・告白」は自主的になされどのような心理的な強制も無くなされたと。
 梶村さんの主張はしっかりと覚えておく。『洗脳』はなかっという主張を。

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東アジア諸国、諸地域の共存への道は遠そうだ。