29937 返信 Re:日本軍の人肉食 URL タラリ 2004/10/08 16:48
交錯した議論になっているので、基本を書きます。特に誰れに対するresでもありません。

(1)人肉を食うというのは、飢餓をしのぐためなら許される。
しかし、生きている人間を殺して食べるというのは飢餓からであっても残虐行為。
死肉を食べるというのは残虐行為ではない。

(2)飢餓にはよらず、人肉を食べるというのは異常行為。
生きている人間を殺して食べるというのは異常行為であり、かつ残虐行為。
死肉を食べるという異常行為には異常嗜好からくるものと、異常な感情に基づくものがある。

異常嗜好というのはたとえば佐川クンが愛する女性の肉を食ったというようなもの。

飢餓にはよらず、戦場において人肉を食べるということの中に異常な感情に基づくものがある。この場合は死肉であっても、残虐行為に当たる。

敵に対して異常な憎悪を覚え、かつ異常な侮蔑の感情を持つ。そのときこの行為が起こる。だいたい、敵の肉体をバラバラに切り刻むというのがすでに異常な憎しみの表現であり、敵を人間とみなさない、という感情の表現である。当時の日本人、日本軍人は例えすべてではないにせよ、中国人を異常に軽蔑するものが多かった。また、日本刀を駆使した日本軍においては敵の死体を切り刻むという行為は同時代の他の軍隊に比して起こりやすかった。

中国戦線において行われた日本軍による、中国人の人肉食は死体凌辱の残虐行為と言える。


中国が「副読本」に記した「人肉餃子」なる事件がどのように目撃され、記録されたのかは知らない。日本軍兵士の中に中国人の肉を食った、生きている中国人を殺して食った、ということは私が目にした記録の中にもあった。

ひとつは日本兵が度重なる強姦のために性病にかかる、性病は疎まれる病気であって、軍医の前に出ていくと叱られ辱められるばかりで、まともな治療がなされない、そこで民間療法として伝えられた、人間の脳味噌を食うというのがあって、中国人捕虜を殺し、まだ手足が動いているやつの頭を割って脳味噌を取り出して煮て食ったというのがあった。

もうひとつははっきり覚えているのは中国人の死体の腿の肉をだまして兵士たちに○○の肉だと偽って食わせてあとになって笑ったというものだった。これだけでなく、死肉を食べたという証言は詳細は記憶していないが、あった。

憎しみと侮蔑の表現として中国人の死体凌辱の究極の表現として人肉食はあった。



中国の副読本にある人肉餃子をいかに評価すべきか。

日本軍が一部であっても人肉を食したのは事実である。餃子については確認できない。
人肉餃子が事実か否かを争うのは当を得ていない。旧日本兵の中から、人肉餃子があったという証言がない限り、水掛論になるであろう。

しかし、人肉餃子が事実であっても、それを一般の学生に教えるのはどうかと思う。人肉食は日本軍の一般的な風習ではないし、日本人の風習ではない。特殊な状況でごく一部の人間がしたことである。日本人に対して、ひどい嫌悪感を持つことが予想されるからである。
日本軍がひどいことをしたのは事実だが、それは他の事実を教えることでこと足りる。人肉食を教えないと日中戦争を教えられないということはないはずだ。公教育として日本人に感情的に拒絶感を持ち、修復できない感情を持たせることは果たしていいことなのか。日本との友好関係を築けるのか。