29975 | 返信 | Re:日本軍の人肉食 | URL | あしな | 2004/10/10 09:43 | |
> こういう疑問はですね、たとえば屠場を残虐と形容したり、動物が動物を食っている映像を残虐と形容したりするような違和感と同じなんです。 > 、「人肉餃子」の話にかこつけて日本軍内部の人肉食の例などを持ち出してくる神経がわからないわけです。 > > そのようなことは一度も主張しておりません。「日本兵が中国人を餃子にして食ったのであればそれは残虐行為だが、南方で同胞の死体を食ったことは残虐行為とは言えないだろう。したがって、餃子話をしているときにその話を持ち出す意味がわかりません」というのが基本的な主張の骨子です。 > 行為の意味付けの違いが、行為者のおかれた状況/条件によると言う考え方でしょう。中国でなら故殺だが、南方のは生きるための止むに止まれぬ行為であって、正当防衛か緊急避難のようなものだと。違法性の阻却の話をしているんだったらそれでもいいでしょうが。 あるいは「行為者にとっての残虐さの程度」の違いということ言えるでしょう。しかし中国の事例であれ、南方の事例であれ、個々の日本兵が日常生活において人肉を食べるかと言えば、殆どは食べないだろうと思う訳です。その彼らが人肉を食べるに至る背景として、旧日本軍の補給体制の欠陥や(とりわけ自軍の)人命を軽視する傾向があり、より直接的には各級上位者の無謀な指導/指揮があることでは通底している訳です。その点から言えば、中国と南方の人肉食は日本軍の構造的な問題に由来する事象の連続性のうちにとらえることができます。 また行為が残虐ではない例とて屠場や野生動物の例を出していますが、日常的な行為と非日常の行為を同列に語るのは無理があります。 日本兵の食人行為はその日常性からの乖離と、それが「強いられた非日常」であることが問題と言えます。逆に個々の日本兵が彼らの日常生活において人肉食を特殊で残虐な行為であると感じていたのであれば、人肉食は残虐な行為であると言えます。 > > 食人行為が残虐であるからこそ、あるいはそのような残虐行為を強いられることに「前線で飢餓状態に置かれた個々の兵士」の悲惨があると思います。 > > 「食人行為は残虐行為であり」という前提そのものを問題にしているところに、その前提に疑いを持たない意見を書かれてもどうしようもありません(笑)。 > 「疑い方」に無理があると言っていますが。 > > この悲惨さは、彼らが日常的に人肉食などしない程度に普通の人間である場合、「飢餓状態」ではなく嗜虐的に人肉食をしたりさせられた兵士にとっても同様です。で、tpknさんが「前提そのものを問題にする」という時の論理、「行為」と「主体」の扱い方がおかしいと言っているのですが。 > > おかしくありません。 上記のとおりです。しかも食人行為が残虐ではないということによって、兵士たちにとっての「強いられた非日常」ということの意味が曖昧になっているのではないかと思います。 |
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