30215 | 返信 | Re:南京事件 初歩の初歩2 | URL | 兼松真哉 | 2004/10/18 22:10 | |
市民58歳さん > 上記の本に引用された資料によれば、死者四万人の大部分は兵士か服を脱いで市民に成り済ました兵士(便衣兵-現代風に言えばゲリラ兵)であり、それらの処刑は「正当」な戦争行為と見なされるとのこと。 陸戦条約に違反した、徽章をつけず、公然武器携行せずにゲリラ活動をした者であるということで有罪であることを吟味して、裁判で死刑判決にしないかぎり、無差別虐殺以外の何物でもないと思います。 孫引きになりますが、 (http://homepage3.nifty.com/m_and_y/genron/data/nangjin/ben'ihei.htm) 「残敵掃蕩、「便衣兵」狩り」には、以下などの事例があります。 > 上海派遣軍第9師団歩兵第6旅団「南京城内掃蕩要領」「掃蕩実施に関する注意」 > (旅団長 秋山義兌少将) > > 一、遁走せる敵は、大部分便衣に化せるものと判断せらるるをもって、 > その疑いある者はことごとくこれを検挙し適宜の位置に監禁す > 一、青壮年はすべて敗残兵または便衣兵と見なし、すべてこれを逮捕監禁すべし > > 『南京戦史資料集』 > (笠原『南京事件』p.144) 上記の例は、違法なゲリラ活動をしていることの吟味が行われなかった例を示しています。 上記のページの他の例は、「便衣兵」という名目で無差別虐殺が行われたことを示していると思います。 南京に残った外国人による証言にも、以下などがあります。 > 東京裁判 マッカラム日記・手記(2)便衣兵摘出(状況) > > 数名の男子が兵士であったとの嫌疑で「マギー」氏居宅の金陵や其他の場所 > から連れて行かれました。此等の男達は其の仲間に彼等が兵士で無いと証明す > ることの出来る友達が居たのですが、此等の者が手に胼胝があると云ふ理由で、 > 抗議を発言したけれども更に進んだ調査もせずに、兵士であると格印を押され > ました。 > 多くの人力車曳や艀の船頭等が他の労働者達と同様に、単に彼等の手に真面 > 目な勤労の印があるので射殺されました。 > > 『日中戦争史資料8』P119 (http://members.at.infoseek.co.jp/NankingMassacre/mondai/simin/simin_a2.html#fitch05 より) それに対して、たしかに違法なゲリラ活動をしていると吟味した者を南京攻略戦(戦闘が落ち着いてからを含む)期間中において処刑したという例は寡聞にして知りません。 |
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