30291 | 返信 | Re:あなたはどう考えるのですか | URL | gaji | 2004/10/23 11:02 | |
inti-solさん > > ご紹介条項は「禁止事項」です。その手前に、そもそも、軍、兵士(戦闘員)に対する規定がありますよね (【第一条】(民兵と義勇兵))。 > > 便衣兵はまず、そこで除外対象です。 > > 投稿30218で書いた問答をまた繰り返すのもいささかむなしいのですが、ハーグ条約にしろジュネーブ条約にしろ、軍人が軍服(または個著の徽章)を身にまとわずに戦闘行為を行うことを禁じているとは解釈できますが、戦闘行為を行わないときも軍服(または個著の徽章)を身にまとう義務を課していると考える根拠は何もありません。 > もしそうでなければ、軍人は入浴中も睡眠中も、休暇中も一切、軍服を脱いだら国際法違反と言うことになる。私の知人に海上自衛隊の自衛官がいますが、制服を着用した姿で会ったことなど一度もありません。もし、そのとき突如として某国が奇襲攻撃を掛けて不意に戦争が始まったとすると、彼はその場で条約違反の「便衣兵」ということになってしまいます。 私も、いささかむなしくなってきました。 あの、、前頭葉、以下(ry、 > また、同条約は、民兵・義勇兵、さらには「未ダ占領セラレサル地方ノ人民ニシテ敵ノ接近スルニ方リ第1条ニ遵テ編成スルノ逞ナク自然武器ヲ操リテ侵入軍隊ニ抗敵スル者ニシテ戦闘ノ法規慣例ヲ遵守スル者」(群民兵)まで適用範囲として明示しています。群民兵とは、武器を取るとき以外はただの民間人(当然軍服など着ているばずがない)という集団であり、これを条約の対象にするということは、戦闘行為を行うときのみ軍服(または個著の徽章)着用の義務を課していると考えないと、条約の内容が二律背反の矛盾したものになってしまいます。 郡民兵と便衣兵は違います。 > ついでに言えば、あなたが投稿30276の中でわざわざ強調タグを打ってまで引用してしている > > この任務は戦時国際法の背信行為にもろに抵触しますから、捕まれば即決裁判で死刑です。捕虜としての保護は受けられないので、当時であれば、拷問も可かな?ただ、47年に行われた軍事裁判では戦闘を行った明確な証拠がないとの理由で無罪になったケースもあります。 > 云々という説明は、まさに、軍服を着ずに(というより敵国の軍服を着て偽装して)戦闘に参加したから戦時国際法に抵触するという話になるのであって、しかも「戦闘を行った明確な証拠がないとの理由で無罪になったケースもあります。」ということは、敵国の軍服を着て偽装していても、戦闘に参加していなければ条約違反とは見なされなかったことを示しているではありませんか。 特殊なケースです。それをもって敷衍化することのほうに無理があります。 > > 「思うんですね」って言われても^^ 話を拡散させないでいただきたいです。 > > では「思うんですね」は撤回します。便衣兵とゲリラは違います(きっぱり断言モード)。違う根拠は説明しましたので繰り返しません。 戦後、日本では国際法の分野を学ぶひとが激減したそうです。学校で教わることもなかったように記憶します。ですから、私たちのほとんどが国際法関連に対する認識がありません。あえて調べない限り分からない、というのが現状でしょう。 法に対する共通認識がなければ、いつまで話し合ったところで噛み合うはずがないですね。 > > それとこれとは違います。 > > もちろんそうです。だから、「ゲリラ」と「便衣兵」がどう違っているかということを説明しました。 > > > 名称はともかく、便衣兵やゲリラ(要するに、正規の軍ではない仕方で戦闘をするひと、といえばいいでしょうか)といった戦闘の仕方に関して、inti-solさんは、”大いにけっこう♪”とお考えになりますか? > > そもそもの大前提として、戦争そのものが「大いに結構」ではありません。いかなる理由があろうとも、戦争は避けるべきです。しかし、どうしても戦争になってしまった場合、正規軍同士の戦争の方が正規軍とゲリラの戦闘より「大いに結構」だと考える理由など、一つもありません。はい、戦争をしない、という選択肢を除いた場合は、ゲリラは「大いに結構」だと思います。侵略を受けた側、かつ軍事力の劣る側が、軍事力の勝る侵略者の側を撃退するための、数少ない有効な手段がゲリラ戦です。これを否定することは、強力な軍事大国に侵略されたらおとなしく征服されろ、というのと同じです。 おっしゃりたいことは分かりますが、話をそらさないで下さい。 > > こういった、戦法が有効であることを世界は学び、第二次大戦以降、多様され、民間人の死傷者が鰻上りに増えたことを、inti-solさんは、どのようにお考えですか。 > > 第二次大戦以降民間人の死傷者が鰻登りに上昇したのは、戦争が次第に総力戦の様相を帯び、兵器の進歩もあって戦闘が前線の軍隊同士の衝突だけではなく、後方の非戦闘地域をも巻き込むようになったからです。ぶっちゃげた話、東京大空襲も広島・長崎の原爆もゲリラ戦とはまったく無関係ですが、きわめて大量かつ高比率の民間人の死傷者を出しました。 ですから、戦闘員・非戦闘員の区別なく無差別に、、ということですよね。 そういうことがあってはならないと思いますよ。思ったところで、いつまでもそういうことだらけですけど。 > > 例えば、第一次大戦までは、一般住民の死者数が全死者の五%前後、第二次大戦では四八%であったのに対して、朝鮮戦争では八四%、ベトナム戦争では九○%以上に達するといわれるほどである。 > > 朝鮮戦争は、基本的に正規軍対正規軍の戦争です。ゲリラ戦がまったくなかったとは言いませんが、戦争の主要な要素ではありませんでした。従って、そこで一般住民の死者数が全死者の八四%に達したということは、正規軍対正規軍の戦争でも一般住民に大変な犠牲を与えた、ということです。 > > > その下地をつくった(広めた)のは「便衣兵戦法」ではなかったでしょうか。 > > 全然違います。 > そもそも「ゲリラ」という用語からして、「遊撃隊」を意味するスペイン語guerrillaから来ています。19世紀初頭、ナポレオンのフランス軍がスペインに攻め込んだとき、スペインの民衆が次々と銃を取って、「遊撃戦法」によってフランス軍に抵抗し、ついには撃退したことが語源になって名付けられたのです。ハーグ条約・ジュネーブ条約が「未ダ占領セラレサル地方ノ人民ニシテ敵ノ接近スルニ方リ第1条ニ遵テ編成スルノ逞ナク自然武器ヲ操リテ侵入軍隊ニ抗敵スル者ニシテ戦闘ノ法規慣例ヲ遵守スル者」に交戦者の資格を与えているのは、この戦いのことが念頭にあったと考えられます。 > このような戦法は軍事力の勝る侵略者を撃退するために、侵略を受けた側の抵抗手段として、その後も各地で使われてきました。第二次大戦に関連するもので言えば、ナチス占領下のフランス、ソ連、ユーゴスラビアその他の国々におけるレジスタンス運動や、イタリアにおけるファシストに対する抵抗運動、フィリピン・ベトナムにおける日本軍への抵抗などがあります。それらの一つとして、中国にも当然ありました。 民衆が自発的に立ち上がって抗戦したゲリラやパルチザンと、軍の戦略として便衣戦術をとった中国の便衣兵とは、似て非なるものです。間違えないで下さい。 > > 南京事件の話であって、15年戦争の話ではありません。 > > 南京事件は、15年戦争の一部ですよ。 あの、、(w > > 話をすりかえないで下さい。そもそもソ連軍って便衣兵的な戦法をしていた軍だったのでしょうか? > > 話をすり替えているのはあなたです。私の文章をよく読み直してください。ソ連軍が便衣隊戦法を使う、などということは書いていません。 > もう一度書きますよ >ソ連軍が日本に攻めてきて(時代設定がいささか古いが)、自衛隊が抵抗かなわず敗北した、と仮定して、かろうじて生き残った自衛隊員が、抵抗の手段も尽き、何とか包囲網から脱出しようとしているときに、藁をもつかむ思いで制服を捨て、私服に着替えたとして、それがそんなに悪いことですか、 「例」として不適切です。 中国軍は「抵抗かなわず敗北」「かろうじて生き残った」ものが「なんとか脱出」「私服に着替え」たのではないですよ。 まず、中国軍は武器を捨ててはいません。軍服は道路等に脱ぎ散らかしていますが、同時に市民の衣服をゲト(いわば追いはぎですね)、武器を隠して安全区に潜伏したんです。 (削除されてしまいました↓が、一部再掲します)。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 軍事的占領に伴い南京の都市機能や治安を早急に回復するということは、日本軍にかせられた国際法上の義務でありますが、「軍事的必要性」により安全区に潜んでいる便衣兵を連行して処刑する際に、文民が誤認されて処刑されていまうという「人道的考慮」とのバランスが問題になりますね。 実は、多数の便衣兵が(比較的狭い)安全区に潜んでいるという状況は、日本軍にとって千載一隅のチャンスだったんですね。 もし安全区の便衣兵が、一旦南京全体に拡散してしまいますと、これらを効果的に捕獲することはまず不可能となります。また、もたもたしていると、便衣兵が安全区から脱出したり、捕獲した便衣兵が「反乱」を起こす可能性もあります(実際、上海ではそういう例がありました)。 日本軍としては”早急に”便衣兵を一網打尽にし、治安を回復し、引いては安全区の文民を開放して仕事に就かせ、可及的速やかに都市機能を回復する必要があったのですが、それを確実に遂行する千載一隅のチャンスが上の状況ということです。結果としては、将校クラスは殆ど取り逃がしてしまい、必ずしも成功したとは言えませんが。 そのような高度の軍事的必要性がある時には、例え文民の巻添えが若干あったとしても、日本軍のとった行動は概ね妥当であったと思います。 そして、そのような文民の巻添えがどうしても避けられないのが、換言すると「軍事目標主義」の遂行を不可能ならしめるのが、便衣・ゲリラ戦術というものの本質です。日本軍に限らず、他のどの国の軍隊であろうとも、同じ行動ないしはもっと過酷な行動に出たことでしょう。 >敵対行為を行ったことが充分に確認できず、かつ、捕獲した時点で武器を持っていなかったという場合も混ざる可能性が幾ばくか有ったのでは無いでしょうか? というか、「南京安全区」で捕獲された「便衣兵」は捕獲された時点では殆ど武器を携行していなかったでしょうね(隠匿してありましたが)。 そして(南京陥落直後は)、便衣兵として「敵対行為を行ったことの確認」は、当然していません。というのも、便衣戦術が開始される前だからです。換言すれば、日本軍側は、当然に予想される便衣戦術を”予防”したということですね。 ーーーーーーhttp://www.interq.or.jp/sheep/clarex/jusinbello/jusinbello17.html http://bbs9.otd.co.jp/987087/bbs_plain?base=8538&range=1 >ソ連軍に捕らえられて「戦時国際法違反」としてその場で自衛隊員たちが殺されても当然ですか、「逃亡中の強盗殺人犯がむりやりgajiんちに押し入ってgajiんちの服で変装して潜伏されたりしたら、私は非常に困ります。」と、自衛隊員に対して言うのですか。 子供が怖がって泣いたりしたら「うるさい!」とか言われちゃうかもしれませんので、逆らわずおとなしくしてるかと思いますが。 > 引用文中には、イラクという国全体のことではなく、バグダッドという一都市のことしか触れられていません。何が無意味なんですか? > バグダッドという都市において、片方では米軍が常時戦闘を行っており、「テロリスト」が活発に「破壊活動」を行っており、住民の反米感情は極限に高まりつつあり、それにも関わらず平常通り店を開いている地域もあれば米軍人と親しそうに写真に写っている少年もいる、ということを申し上げています。引用文中のどこに、バグダッドという都市以外のイラクの状況が記されていますか? たいへん失礼しました。 |
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