30303 返信 アジアの人々の生活・命・自然を奪う日本のODA  URL にゃにゃにゃにゃにゃ 2004/10/24 02:11
 中国へのODA反対を唱えるネット右翼は、ODAがあたかも恩恵ででもあるかの
ような出鱈目な前提を立てていますが、ODAは日本企業の金儲けのためのものであっ
て、アジアの民衆には有害無益なものです。排外主義的なODA反対ではなく、アジ
アの民衆の視点に立脚したODAの問い直しこそが必要です。

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転送歓迎。

アジアの人々の生活・命・自然を奪う日本のODA
インドネシア
イエニ・ロサ・ダマヤンティさん交流会

日本の「援助」=ODAがアジアの人々を苦しめています。8396人のインドネシア住
民が日本政府を相手取り、ODAを裁くコトパンジャン・ダム裁判。いよいよ実質審
理が始まり、大きな展開を見せ注目をあつめています。
今回、インドネシアの著名な女性人権活動家イエニさんが、コトパンジャン・ダム訴
訟の証人として来日されました。交流ツアーの一環として横浜で交流会を持ちます。
ぜひ、ご参加ください。
「自衛隊派遣とODAは車の両輪」と小泉首相は豪語し、イラクにも5500億円の私た
ちの税金を投入しようとしています。ODAは援助どころか、儲けのためにアジアを
始めとした開発途上国の人々を苦しめるものでしかありません。今回のイエニさんと
の交流を通してODAについて考えます。

日時:10月27日(水)  19時より
場所:横浜市市民活動支援センター 4階 会議室
参加費:500円

主催:イラク市民レジスタンス連帯委員会かながわ
        http://www.jca.apc.org/iraq/
   イラク国際戦犯民衆法廷神奈川(ICTI神奈川)
共催:コトパンジャン・ダム被害者住民を支援する会
      http://www2.ttcn.ne.jp/~kotopanjang/
連絡先 青島 090−4207−9449  mym.519-blueisland@s7.dion.ne.jp
      


<コトパンジャン・ダム訴訟とは>
私たちの税金が、インドネシアの人たちを苦しめています。

 1996年、日本からのODA(政府開発援助)約312億円で、日本企業によって
インドネシア・コトパンジャンダムが建設されました。そのため、約5000世帯、
23000人の家や農地が奪われました。強制移住先は、水も手に入らないほどの不
毛な土地です。農業ができなくなり、住民たちは、満足な食事もできない、子どもた
ちは学校をやめざるをえない、などといった生活を強いられています。私たちの税金
や郵便貯金などから拠出されたODAが住民のためになるどころか、逆に住民たちを苦
しめているのです。

利権のためのダム建設 ―発電量は計画のたった15%

 コトパンジャンダムは、インドネシア・スマトラ島中部のほぼ赤道直下にある、高
さ58m・堤長258mの水力発電ダムで、水没面積は、124平方Kmです。
 完成後5年以上が経ちますが、発電量は当初計画の15%、フル稼働したのはたっ
たの5日間です。日本とインドネシアの政治家・官僚、ゼネコン・コンサルタント会
社の利権のために、架空の電力需要見込みによって建設されたダムだからです。
 外務省は、こんなダムを「環境・人権に配慮したODAのモデルケース」と宣伝し
ています。

豊かな自然を破壊―ゾウ・虎・バク・熊・猿たちが餓死、魚も大量死

 ダム建設の結果、貯水池内の樹木が腐食して水質が悪化、魚が大量死するという問
題がおきています。浅水域には、ボウフラが大量発生し、マラリアの大流行が懸念さ
れています。水没地から追い出されたスマトラ象・スマトラ虎・バク・熊・猿などは
餌が得られずにほとんどが餓死しました。

日本政府・インドネシア政府を相手どって提訴。地元住民と動物たちが原告

 2002年9月5日、被害者住民3861名は、日本政府・JBIC・JICA・東電設計を
相手にダムの撤去-原状回復と損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。
 さらに、2003年3月28日、被害者住民4535人が追加提訴を行い、原告合計は、被害
者住民の成人の過半数8396人となりました。また、スマトラ象・スマトラ虎・マレー
バク各個体群を含む自然生態系(代表者WALHI[インドネシア環境フォーラム])
も原告に加わり、「自然の権利訴訟」という側面も加わりました。 

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ICTI神奈川(イラク国際戦犯民衆法廷神奈川実行委員会)
青島正晴
〒230-0017横浜市鶴見区東寺尾中台20−3−202
090-4207-9449  fax045-584-8887

県民活動サポートセンター レターケース142

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