30454 | 返信 | Re:陵辱写真 (LIGHT_文也さん) | URL | 渡辺 | 2004/10/30 00:37 | |
これは、LIGHT_文也さんの『30108 返信 Re:陵辱写真』 2004/10/15 http://bbs2.otd.co.jp/mondou/bbs_plain?base=30108&range=1 に対する返信です。 --- 渡辺:> > >不鮮明で撮影状況も不明な写真なので、参考資料として使わない方が賢明ですが、「捏造」なる根拠は見い出せません。日本軍兵士が記念撮影した写真が出回っていたものと、私は思います。 LIGHT_文也さん:> > 南京のものだと確証できないのなら南京大虐殺の資料じゃないのではないでしょうかね? > 「国が燃える」の漫画ではさも南京大虐殺の写真のように掲載(写真の写しが描かれている)されていることに問題がありますね。 「さも南京大虐殺の写真のように」とおっしゃいますが、南京事件と無関係の写真と断定もできません。マンガ家が、どう解釈するかは、その人の自由です。 > さらに兵士が日本人かどうか分からないような顔なのに、貴殿はなぜ日本軍兵士と決め付けるのでしょうか? 被写体が日本兵であることを否定する理由がありませんから、日本兵を写した写真だと思います。 顔でどうやって国籍を判定するんでしょうか?無理だと思いますよ。 > 俺が思うには、不鮮明すぎるので捏造とも決められるような写真ではないですな。 捏造なる根拠がなければ、捏造とは言えない、こう結論してよろしいですね。 ところで、写真では、本来の軍服ならあるはずの階級章がないようです。 階級章をつけていない兵士がいたことは、前の投稿で紹介いたしました。例外的な服装をわざわざ捏造写真に使うでしょうか。 > つまり歴史の証拠に値しない。南京大虐殺があることもないことも証明できない無価値品にしかみえないのですよ > ちゃんとした証拠とするのもかなりの早合点かと思われますな。 この写真を証拠に「南京大虐殺があることもないことも証明」しようとした人なんているんでしょうか? ちなみに、南京事件と同時代の写真ですから無価値ともいえないでしょう。 > 捏造があるともいえないし、不鮮明でよくわからない。 > どちらとも言えないのだから資料にしないほうがよいでしょう。 わたしならマンガの資料には使いません。 しかし、マンガの参考資料に使ったからといって、大騒ぎすることでもありません。 > 「私は思います」。といわれましてもなんて答えればよいのかわかりません。 あなたにお答えを求めたことはありませんよ。率直に私が思うところを「思う」と表現したまでです。ただし、「思う」理由はあります。 上海では、このような日本軍の写真がでまわっていたのですから、そういう写真の一枚だったと私は思います。別途、「日本軍の残虐・暴行写真」について投稿いたしました。 > とりあえず俺は日本軍兵士の記念撮影した写真だとは思えません。 > と反対に答えるしかないでしょうね 「思えない」ということは、何か理由があるはずですね。それは、なんでしょうか? > 第一なんでそんなものとっておくんですか。 なぜでしょうかね。写真を撮影した人に聞くしかないでしょう。しかし、そういう写真を日本兵が撮影していたことは事実です。 「日本軍の残虐・暴行写真 (2)写真の撮影者・流出ルート」に、そういう写真を日本兵が撮影していたという資料を集めてみました。 > > 1937-1938年の写真で、一部の人が捏造と言っているものは、憶測だけでその根拠に乏しく、いまだ本当に捏造されと思えるものは見たことがありません。 > > それはあまりたくさんの写真を見ていないのでしょう。 意味がよくわかりません。たくさんの写真を見れば、そのなかに本当に捏造されたと思える写真があるはず、という意味なのでしょうか? > 俺は影の位置がおかしい合成写真で捏造が確証したと思ってますがね。 例えばどんな写真ですか? 2次元の画像から、3次元的に影の位置を判定するのは、なかなか難しいと思うんですけどね。 > もちろん捏造だと完璧にいえるものも憶測だけで根拠に乏しいというのは同意権です。 はい、だから捏造というのは憶測だけで根拠がないと私は言っております。 > > くだらないことで、マンガ家を困らせることはやめましょう。決して、日本の未来に益することはありません。 > > 不確証事実で塗り固めた漫画を掲載するのも益とはいえませんな。 「不確証事実」ってなんだかよく知りません。 > あれをみて南京大虐殺が確実だと思う人も出てきてしまうではないですか。 そうですね。私はあの程度の事件ではないと思いますので、マンガで歴史を学んだつもりになった人がでてきても困りますね。 しかし、文学というのは歴史の論文や事実の羅列ではありません。歴史の論文では著せないような、人の内面を表現するにはフィクションも交えないと書くことはむずかしいでしょう。石川達三は『いきている兵隊』をルポ(記録文学)にせず、あくまでも小説として書いたのも、客観的な事実よりも内面の事実を描こうとしたからでしょう。 > > p.s. そういえば、H.SWong撮影の上海南駅で泣き叫ぶ「赤ん坊」の写真はブラシで父親を消したものという、阿羅健一の本に掲載されている「証言」には驚きました。毎秒24コマの映画のフィルムもブラシで全部消したとでもいうのでしょうか。写真の捏造説は、概ねこの程度のレベルの憶測にしか過ぎません。 > > それは驚きですね。知りませんでした。 > 24枚×秒数分なんていったら何百枚も消さなくてはいけませんからね。 > 俺も現実的ではないとおもいますよ。 はい、そうですね。これは、同意を得られたようです。 写真の捏造説は、概ねその程度のレベルの憶測にしか過ぎません。 |
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