30822 | 返信 | Re:中国原子力潜水艦反対! | URL | inti-sol | 2004/11/15 20:52 | |
昨日午後からパソコンを立ち上げる余裕がなかったのですが、議論がこんなに白熱していたとは・・・・・・。 秀里さん > P3Cが浮上するよう警告しているしょ。 すでにレスがいろいろと付いていますが、警告はしていないようですね。ソノブイというのは潜水艦を探知するためのものであって、潜水艦に通信を送るためのものではない。 > 何らかの事故があったとしたら、浮上航行の道をとるべきでセウ。潜水艦救難船も来て、所在はわかってるのだし、戦時でもないのにあえて危険な潜水航行の道をとったのは、かなり“やましいこと”をしていたって事ともとれる。 > そういう場合は不測の事態を避けるためにも中国政府からわが国政府に対して何らかの連絡があるのが普通です。 > これは国際政治の常識でしょう。というか、いらぬ摩擦を避けるためにも絶対に必要なことです。 > 「重大な事故で浮上もままならぬ状況で、潜ったまま貴国の領海を通過させていただきます。すんません。」 > ・・・のひと言で済むことです。 (おっちゃん) まったく正論です。そのとおり。ただし、そのまったくの正論を無視するのが、軍隊というものの致命的な欠陥なのです。中国人民解放軍もまた、今や人民解放でもなんでもない、権力の強制装置であるという意味で他の国々の軍隊と何ら変わりがありません。 「戦時でもないのにあえて危険な潜水航行の道をとったのは、かなり“やましいこと”をしていたって事ともとれる。」というのは、確かにそのとおりなのです。潜水艦とりわけ原潜という存在自体が「やましい」ものなのです。上から下まで全部軍事機密のカタマリだから、何が何でも他国の前にその素顔を現したくないのです。決して「仮想敵」の海軍だから、というだけではありません。かつて米国の原潜ジョージ・ワシントン号は、日本の商船日昇に衝突して沈没させましたが、救助も何もせずにそのままその場を逃げ出しました。例え「同盟国」であっても、他国の民間人でさえ、艦内に入れる(艦内を見せる)ことはしたくなかったのでしょう。 それから、先にも書いたように潜水艦は潜航中の艦外との通信手段はきわめて限られますから、中国政府自身がこの時点で何らかの事故が起きた、という以上の状況を詳細に把握できていたかどうかも疑問です。 > あらら、潜行中の通信手段が全くないわけではないよ。浅い深度であれば超長波(VLF)を使って交信する。 通信手段がまったくない、などとは書いていませんが。きわめて限られていると書きました。潜望鏡深度につけば通信アンテナも海上に出せるしおっしゃるとおり超長波もある。ただし、超長波では送れる情報量が少なすぎるので、米軍ではこれは単に呼び出し信号(受信したら潜望鏡深度について電波を受信する)にしか使っていないようです。また、この状況で潜水艦が潜望鏡など上げれば、まして交信などすれば一瞬にして哨戒機や艦艇に探知されます。そしておそらく、問題の潜水艦が本国に救難信号を送ったからその存在がばれた可能性が高い。 ま、他に可能性を考えると、ソノブイにスピーカーでも仕込んで「浮上しなさい」とでも水中に向けて叫ぶか、あるいはアクティブソナーの探信音をモールス信号にでもすれば、ひょっとするとソナー員には聞き取れるかもしれませんが、あまり実用的ではないでしょう。 |
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