30884 | 返信 | Re:中国原子力潜水艦反対! | URL | 水原文人 | 2004/11/17 19:28 | |
> 警官が止まれと言ったところで、そんなもんで止まる泥ボーもいないし。 > > > > どうやらP3Cからの警告の方法は、爆雷をばかすか落としてモールス信号にでもするしか無いようだ。そうにちがいない、ン。 > > ドドンガドンとくりゃドドンガドンとね♪ > > > そう爆雷でいいんですよ。止めちゃえば良い。 > 間違ってあたっとと、しらを切れば良いので、 あのぉ、国際法上は「間違ってあたった」とシラを切る必要すらないんですが…。 ただし日本の国内法やそれに基づく自衛隊の行動規定が、そうはなっていないんですよ。 で、軍隊が国会の議決した法令や、それに準じて定められた行動規定を無視すれば、それはシヴィリアン・コントロールに対する著しい侵犯となります。 一億人以上の人口があって、経済力としては未だに世界でトップクラスの大国は、そんなに単純に出来上がっていません。庶民には理解しがたい世界になっているとしても、それは大国であってしかも一応は国民主権とか法の下の平等とか基本的人権が保障された、そこそこに裕福で平穏に生活できる国に生まれたというラッキーさに付随する多少の不自由の範疇ではあるのかも知れませんよ。 > その際、同盟国の怖い第7艦隊に出動を願い、大陸むいて威嚇行動を > 取ってもらえば、手も足もでないでしょう。 なんでまたかつての敵国・戦勝国にそこまで媚びへつらったり頼りにしたいのかがよく分かりませんが。世界有数の大国の国民であるという自覚とか誇りはないのかしらん? 外交というものをご存じないのかも知れませんが、同盟関係があるとはいえ、日本が単純な領海侵犯事例程度にまで同盟国を引っ張りださずには対応できない国だという印象を与えれば、日本に対して要求があるときにはなんでもアメリカを通して圧力をかけてもらえばいい、ということにしかなりませんよ。 これは中国でなく北朝鮮相手の交渉の例ですが、「北朝鮮が危険だからアメリカとの同盟堅持」の根拠として拉致問題をあげる、たとえば先日「報道ステーション」に登場した際の石原慎太郎都知事のような言説というのは、典型的な島国的平和ボケ倒錯の典型だと思いますね。 はっきりいって、拉致問題は米国にとって、現政権の推進する「テロとの戦争」とか「悪の枢軸」といったファナティックで国際的な現実性には欠けているけど“民度の低い”国民の票をゲットするにはかなりお誂え向きなスローガンにかすかな付加価値を与える程度の意味しか持ちません。自国内の政権のイメージを強固にするためには、こう言っては悪いけどたかだか数名の日本人の生命の問題など、場合によっては無視するでしょう。国際協調派だったパウエルが辞任表明してしまえば尚更。 で、拉致被害者の問題は極めて深刻ですし、きちんと解明はさせなければなりませんが、一方で拉致問題を「安全保障の問題」と倒錯するのは、典型的な島国的平和ボケでまるでプラグマティズムに欠如した考えです。 拉致の問題は人間の生命と生活権をめぐる、原理原則的な正義の問題です。それがある国の国家権力の非合法行為によって著しく侵害され、生命まで奪われたことについては、断固たる態度をとるべきでしょう。しかし一方で、20年以上前の北朝鮮の一部機関の暴走によって起こったことは、現段階における安全保障とはまず関係がありません。 強いていえば、そのように暴走する可能性を未だ持っている政権が北朝鮮に存在している、ということで初めて安全保障の問題に間接的にはつながりますが、安全保障という点に限っていえば、その程度の話にしかなりません。 現段階における直接的に日本と日本人の安全保障に関わる問題は、分かり易いところでは核疑惑ですが、もっと深く、そして現実的な危機は、本当のところ金正日政権が崩壊したとき、あるいはその寸前になにが起こるか、です。 > 強欲な海洋膨張政策も頓挫するものと思います。 まあ、一方で火に油を注ぐような暴発は避けるような知恵は期待したいですね。要するに中国の一部はこの掲示板における「うあん」さんの様な方々と同じくらいかそれ以上に、プラグマティズムに欠けてその実なんのメシの種にもならないナショナリズムに血道を上げておいでのようですから。 しかしどうも、こないだのサッカー騒動のようなことは、まだ一部の暴走であるようです。ドイツにおけるネオナチが由々しき問題ながらも、まだドイツ社会全体の動きを左右するほどの危険性は持っていないのと、似たようなことではないかと。警戒は必要ですけどね。 ただし今回の事件が人民解放軍の一部の暴走だとすると、将来的にはかなり怖いですね。少なくともまともな文民が政権をコントロールできる国でいてくれないと、思いっきり日本の国益が損なわれます。 その意味じゃ、まわりまわって首相の靖国公式参拝は、日本の安全保障などの国益にとって重大なリスクをおよぼしかねないことぐらいは、コイズミ君にも自覚してもらいたいところです。 > 今まで数十年、北にやりたい放題やられて、知らない振りをして > 当今になって、苦労している官僚も、こんどもへんな決着をつけて、 > また荷物を背負い込んだ様子です。 先日の日朝実務会議で拉致問題がまるで解明されなかった最大の理由は、小泉政権がこないだの訪朝で金正日政権に思いっきり借りを作ってしまっていて、足下を見られ続けてるからじゃないんですか? 年金疑惑隠しであったことを思いっきり金正日に皮肉られた、と確か報道されてましたが。 むろん、日本の外務省があまり有能でないのも現実だとは思いますが。 > この国の高級官僚(特に、外務省関係)は、いざとなったら、婦女子を > 置き去りにして、自分だけ逃げ出しそうな御仁がそろってる様な印象です。 そりゃそうでしょうね。 > これじゃ、国民、庶民は救われません。 でもねぇ、それをのさばらせているのも、また庶民・国民ですよ。 一見関係ないけど、警察を騙ったオレオレ詐欺被害の話を聞くたびに思うんですが、なんで日本のいわゆる庶民ってここまで法律の知識が欠如してるんだろう、と。いや被害者のみなさんは心から気の毒とは思いつつも、しかしねぇ・・・警察が示談なんてもちかけるわけないし、示談が成立するかどうかは民事の問題であって、交通刑務所にいくかどうか(刑事)とはまるで関係ないなんて、まったくの常識であっておかしくないはずなのに。 その意味では民度はものすごく低いです。一方で従来の日本社会において民度の高い分野だったものが、どんどん失われていくのも困りものですが。 つまり、我々はかつて、他人とか相手の立場を慮って衝突を避けつつ問題解決をすることに関して、国際的に比較すれば天才的な能力を持っていたはずなのですが。その日本文化の伝統的な能力を持ってすれば、たとえば外国人が増えていることなんてかなりうまく解決できるはずなんですがね。 なお今回の領海侵犯騒動に関しては、日本政府の拙速は目に余るものがありましたが、結果としてそれが中華人民共和国政府内部での問題を先方で解決する余裕を与えたみたいです。現政権がそこまで考えて領海侵犯の当該船舶の国籍の特定を見送ったのだとは、とても思えないけど。 ヒョウタンから駒みたいなものか? |
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